「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン演じる覗き見男・ハワードの衝撃的な末路とは!?
今回ご紹介するのは、ある男が自宅横倉庫の屋根裏に隠れ、家族を覗き見るという衝撃的な変態物語、「シークレット・ルーム」です。
覗き見を通して、彼は何を思い、何を感じたのか?
観る人それぞれの解釈を生む本作の【見どころ】と【ネタバレなしの感想】、【結末から考えるハワードの意地の悪さ】をまとめています。
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※本ページの情報は記事執筆時点のものです。最新の配信状況はHulu
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「シークレット・ルーム」作品情報
タイトル |
シークレット・ルーム
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---|---|
原題 | Wakefield |
製作年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ |
監督 |
ロビン・スウィコード
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製作 |
ジュリー・リン ボニー・カーティス エリオット・ウェブ ウェンディ・フェダーマン カール・ムレンベルク
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原作 |
E・L・ドクトロウ
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脚本 |
ロビン・スウィコード
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撮影 |
アンドレイ・ボウデン・シュワルツ
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美術 |
ジェニーン・オッペウォール
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衣装 | キム・ンゴー |
編集 |
マット・マドックス
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音楽 |
アーロン・ジグマン
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キャスト |
ブライアン・クランストン、ジェニファー・ガーナー、ビバリー・ダンジェロ、ジェイソン・オマラ、イアン・アンソニー・デール
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あらすじ |
ニューヨーク郊外で暮らす弁護士ハワードは、停電で電車が止まり帰宅が遅れ、自宅ガレージの屋根裏部屋で眠り込んでしまう。翌朝、妻ダイアナが慌てている様子を屋根裏部屋の窓から目撃し、帰るに帰れなくなる。屋根裏部屋から家族を観察することに快感を見出したハワードは、そのまま隠れて暮らすようになる。
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↓原作者E・L・ドクトロウが亡くなった時の記事はこちら
「シークレット・ルーム」5つの見どころ
「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストンが覗き魔に!
大人気ドラマ「ブレイキング・バッド 」で主演を務めたブライアン・クランストン
が、本作では一転して、日常から逃避し家族を覗き見る男ハワードを熱演。成功した弁護士でありながら、満たされない思いを抱え、次第に狂気へと堕ちていくハワードを圧倒的演技力で体現!ハワードの心の奥底に潜む孤独や葛藤を目の当たりにし、彼の人間味に引き込まれるはず。
倉庫の屋根裏に潜む男。その目に映る、衝撃の日常。
妻や娘たちの日常、隣人たちの人間模様、そのどれもが自分自身の存在しない世界。自分がいなくなって家族は変わるのか?衝撃的な真実を目の当たりにする。
「もしも、あの時…」誰もが一度は夢見る、人生のやり直し
ハワードの行動は誰もが一度は考える「人生をやり直したい」という願望の表れかも!?でも彼の選択は、現実逃避なだけであり家族との絆を壊していくもの。ハワードの姿を通して人生の選択について、そして後悔について深く考えさせられる。
覗き見の先に見た、愛と裏切りのドラマ
ハワードは覗き見を通して、自分自身の過去と向き合うことに。そこには愛や裏切り、孤独、そして人間の欲望が複雑に絡み合ったドラマが!
ラスト15分、衝撃の結末を迎える!?
倫理観を揺さぶる衝撃的なラストシーン。ハワードが下す最後の決断は観る人によって意見が割れそう。そしてこの後の展開は!?
感想
Wakefield (2016) #BryanCranston #JenniferGarner pic.twitter.com/LTnItKG9YS
— Disenfranchised Archetype (@disarchetype) October 31, 2024
いやぁーこれは面白かったですっ!
覗き見というワードから、変態サスペンスとばかり思ってましたが、家族とは愛とは、人生とは生きるとは!?という壮大なテーマに踏み込んだヒューマンドラマでした。
終始中心はブライアン・クランストンで、彼の心の内はナレーションで語られるという、地味でシンプルなんですが全然退屈にならないし飽きない!

当初個人的な興味は覗き見される側、妻ダイアナ役のジェニファー・ガーナーにあったんですが、それでも楽しめました。双眼鏡のレンズ越し、窓越しに見える彼女が美しかったです。
ハワードはひょんなことから、帰宅しても家には入らず、いい歳してるのに軽い気持ちで意地の悪い覗き見というゲームを始めたんですよね。
でも始めてみると止められない。
夫が行方不明になり四苦八苦するダイアナの様子を見てケタケタ笑って面白がり、家に来る人を小バカにし、上から目線の監視生活。
だけど自分が思っていた以上に、妻も娘たちもタフで切り替えが早い。
しかも日々をエンジョイしてるではないかい!
そしてある時ハッと気づくんです。
もしかして、俺がいない方がいいってこと!?
なのに自分ときたら徹底的に行方不明をキメ込み、社会的責任から解放されて自由を満喫した結果、すっかり身なりは浮浪者。
髭も髪もボサボサで深夜に同じように徘徊する他の浮浪者を威嚇し、家のゴミを漁り必需品を持ち帰る日々。
弁護士様風を吹かし、ピシッとスーツを着た彼と同一人物とは思えない(笑)
皮肉なことに今が一番家族の側で時を費やしている…
こんな日常を送るうちに、自分の生き方やこれまでの人生とジックリ向き合うようになり、妻への愛情を再確認したり大切なものに気づくんです。
ここから彼の人生観がどう変わるのか、物議を醸したラストまでいっきに突き進みます。
悟りと取るのか病的と取るのか…正直ハワードの行動(選択や決断)は奇妙すぎて理解できませんが、ある種の臨死体験のようなやり方で家族や自分と向き合うという設定は面白かったですね。
【ネタバレ】結末から考える、ハワードの性格の悪さ
ダイアナが昔の元カレで、ハワードの親友でライバルであったダークと再び会うようになってると気づき、このままではダメだと身なりを整え立て直そうと決意したハワード。
どこか別の土地でやり直して立て直すのかなと思いきや、そのまま自宅に帰り笑顔で「ただいま」と。
クリスマスツリーの飾りつけをしていたダイアナと娘たちは驚いてハワードを見ますが、その後どんな反応になったのか等分からないままエンドロールへ。
これを観てつくづく感じたのは、ハワードにとって気づきは沢山あったにせよ、やっぱ自己中な男だなということでした。
ダイアナ(と言うかダーク?)への執着で始まり、また執着で終わったんですよ。
親友の恋人だったから奪いたかった
See @BryanCranston & Jennifer Garner in an exclusive image from ‘Wakefield’: https://t.co/M0z60lccVD 📽 pic.twitter.com/y4Eyw2Tw0Q
— Entertainment Weekly (@EW) September 6, 2016
そもそもダイアナに目を付けたキッカケは、本人の語り(ナレーション)でもあったけど、親友ダークの恋人だったからなんですよね。
悪質だなーと思ったのが、ダークに嘘を吹き込み破局する方向に持っていったこと。
傷心のダイアナに寄り添うフリして、自分のものにしたという…
まさにこの様子もゲームをしてるよう。
公私共に成功している(+見た目もいい(笑))ダークに勝った!奪ってやった!という勝利の証だったんだろうな。
ダイアナ自身を愛したんじゃなくて、ダークの恋人のダイアナを愛しただけ。
親友らしいけど、こんなことしてる時点で親友なのかどうかも怪しい。
計画通りダイアナと結婚したけど、これが互いにとって幸せだったのか…?
「毎日をやり過ごしているだけ」
Primera imagen oficicial de “Wakefield”, el nuevo drama de Bryan Cranston y Jennifer Garner https://t.co/JyHmlrNdd1 pic.twitter.com/puuX489EDb
— El Farandi (@elfarandi) September 7, 2016
ダイアナとの間に双子の娘を授かって、仕事も順調でまさに幸せな家族。
だけど夫婦間は冷めきってるようで、ハワードに対して笑顔を見せない妻。
他の男性と話してる様子を少し離れたところから嫉妬深い目で監視。
ダイアナを縛るような高圧的な発言や態度で、老害臭プンプン。
- あなたの監視にはウンザリ!
- 会話も許されなければ誰ともつながれない
- 毎日をやり過ごすことしか考えてない
本編10分あたりで、「やり過ごすことしか考えてない」と自分に言い聞かせるかのように、繰り返していたダイアナ。
これには、勢いで出た発言じゃないよねと感じてしまう。
ハワードは「何を言ってるんだ?」的な険しい表情。
あれ駄目、これ駄目とダイアナの行動に制限をかけ、我慢を強いて来たんじゃないのかと推測しちゃう。
めちゃ偏見だけど、双子の娘の育児や家事も非協力的だったんじゃないかなぁー、言動にも思いやりなかったんじゃないかなぁーとか(笑)

辞めてたバレエを、ハワードが行方不明になって再開してたあたりに出てるなと。
立て直そうと思ったキッカケもダーク
ハワードが家から消えたとて、ダイアナに自由が訪れるわけじゃない。
離婚だったら正々堂々と次の恋愛や、人付き合いを謳歌できるけど、こんな状況じゃそれもできない。
姿をくらましてもなお、妻を束縛してるのも悪質。
しかもそれを楽しんでましたよね?
そんなところに、更に人生勝ち組のダークの登場。
ハワードの嘘で破局した2人なので、この再会で再燃してもおかしくない。
どうやらダークも今は独り身っぽい。
ダークが帰った後、ウキウキなダイアナの様子を見ながら、「もし君が彼を望むなら今度こそ選ばせてやるべきだろう」ってハワードの心の声が漏れてたけど、身なりを整えて家にも夫の座にも帰ってるあたり、選ばせる気ないやろって(笑)
とは言え、ダイアナはすでにハワードが昔したことを知ってるはずなんで、毎日をやり過ごすのを止めて、ダークの元へ行くかもしれませんね。
実は屋根裏にいたよって正直に言ったんでしょうかね(笑)
生存確認できてホッとしたかもしれないけど、私だったら「はぁ?」ってなりそう。
家族の信頼は取り戻せないんじゃないのかな。
【海外】IMDb評価・口コミ
海外サイトIMDbで評価★6.3/10(19K)の「シークレット・ルーム」のユーザーレビューから、肯定的意見・否定的意見に分けてまとめてみました。※2025年3月21日時点
カテゴリ | 肯定的意見 | 否定的意見 |
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演技 |
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ストーリー・演出 |
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テーマ |
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その他 |
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X(旧Twitter)の口コミ
シークレット・ルーム(2016)を見た。自宅の物置小屋に隠れ住んで何か月も家族の様子を観察し続ける男を描いたサスペンス。サスペンスというよりもコメディで、男が失踪したと思っている家族の観察、ホームレス(自宅住みだけど)・サバイバル、家庭人の哲学と、飽きさせない構成で面白かった。星4つ!! pic.twitter.com/DRQTBIePVa
— メイト (@huku1207) May 22, 2020
シークレット・ルーム
行方不明の旦那は敷地内ガレージ2階から妻を覗き見しながら生活してた。何たるシチュエーション、それでラストはあなたの判断にお任せします?😱 実は恵まれてるのに不満垂々な主人公だったのかな~。 pic.twitter.com/cpv4Tw0jO9
— さびないひと (@sabinai_hito) February 6, 2025
『シークレット・ルーム』観た
鬱屈した日々を送る弁護士ハワード。ある日些細な出来事を機に、自宅のガレージに隠れ住んで妻と娘たちを覗き見る世捨て人となることを選ぶ…
中々ぶっ飛んだ映画だが、ハワードが「自分がいない家」を観察して人生を見つめ直し、家族への愛を認識していく様が面白い。 pic.twitter.com/cvj7Kne64j— はまち生活 (@hamachi_07Obp) July 22, 2024
まとめ
「シークレット・ルーム」は、覗き見という行為を通して人間の心理、家族のあり方、人生の意味を深く掘り下げた作品です。
衝撃的なラストシーンは、観る人に様々な感情を抱かせ考えさせられるんじゃないでしょうか。
- ブライアン・クランストンのファン
- 人間の心理を描いた作品が好きな人
- 家族について考えさせられる作品が好きな人
- 衝撃的なラストシーンに興味がある人
- ヒューマンドラマが好きな人
ハワードって男は嫌いですが、演じていたブライアン・クランストンはやっぱり引き出しの多い俳優だなと感じました。
見た目に強い個性(クセ)がないので、何者にでもなれるところも強みですよね。
少し古い作品になりますが、彼のファンなら特に、この「シークレット・ルーム」視聴してみてはいかがでしょうか?

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