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【感想】神ドラマ「ブレイキング・バッド」ウォルターとジェシー、悪に堕ちた二人の男の物語

2025年4月18日、Huluに「ブレイキング・バッド」が帰って来る!全シーズン観終えた感想をネタバレなしで。

今回ご紹介するのは、平凡な化学教師が余命宣告をきっかけに裏社会に足を踏み入れ、転落していく衝撃的なドラマ「ブレイキング・バッド」です。

主人公ウォルター・ホワイトと、その相棒となる元教え子のジャンキー、ジェシー・ピンクマン。

2人の男が、欲望と狂気に満ちた裏社会で、予想もしなかった運命を辿る物語です。

 

この記事では、その2人の男に絞って全話視聴後に感じたことをまとめています。
※内容を振り返ってはいますが、具体的なネタバレは含まれておりません

 

↓【ネタバレ】印象的だったエピソードとキャラ振り返りはこちら

 

↓ブライアン・クランストンが家族を覗き見る弁護士役に

 

 

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本ページの情報は記事執筆時点のものです。最新の配信状況はHuluサイトにてご確認ください。

 

 

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面白いと思ったのはシーズン3から

 

正直「面白い!ハマれるかも!?」と思えたのはシーズン2後半、シーズン3に差し掛かったあたりから。

そしてピークはシーズン4ラスト。

シーズン5は不要なのでは?と一瞬思ったけれど、いざ観始めるとそのしっかり骨太に作られたエピソードの数々に神がかったものを感じました。

派手に無理矢理盛り上げたりせずに、地味ながら確実に一つ一つのエピソードに出てきた人物や小物に至るまで、その後の展開に絡んでくると言う丁寧な作りでした。

所々セリフや場面で感じるブラックユーモアも特徴的だし、バリバリ活躍する男性陣とは逆に女性陣が控えめながら独特の存在感!

各エピソードのオープニングがどこに繋がるのか興味深く観れる作りでしたね。

使われている音楽やカメラワークにもこだわりを感じました。

特にジャンキー感覚と廃人感覚は、頭が重くなるような感じで味わえましたね(笑)

 

 

転落していく男、ウォルター・ホワイト

 

ウォルター役のブライアン・クランストンって結構映画に出てますよね。

やっぱりこのドラマの影響だったのかなぁ~?

私ちょくちょく彼を見かけていて認知してる俳優さんだったのに、このウォルターの彼があまりにもブライアン・クランストンじゃなかったので、シーズン2まで彼だと気づきませんでした(笑)

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特殊メイクしてるわけでも増量減量してるわけでもないけれど、キャラクターとして出来上がってるなぁ~とつくづく感じましたよ。

凄く特徴的な風貌ではないけれど、シーズン重ねるごとに悪人面になってますよね。

 

ガンを宣告される前後くらいの彼は本当平凡な化学教師でした。

授業も一生懸命してるけど生徒もたいして集中してないし、仕事として充実してるとは思えなかったんです。

洗車場でもアルバイトしてましたが、眉毛ボーンな上司にどやされ生徒の車を自分が洗い…とバカバカしくなったり。

脳性麻痺の息子と妊婦の妻と仲良く暮らしてはいても、経済的な余裕がなく焦燥感が終始漂ってて家の中の場面がいつでも暗い。

家族のためにお金を残しておきたいって気持ちは当然理解出来るけど、彼の作ったメスは純度も高くて買い手もいるし、少しずつ少しずつ麻薬世界に生きる人間と関わって、トラブルになり事件になり引き返せなくなってました。

 

「こんなつもりじゃなかった」

 

最初は純粋に家族のためにと思ってて何度も辞めるタイミングがあったけれど、結局は色んな要素が重なって辞めずに続けたんです。

徐々に自分が一番になりたいという気持ちが勝っておりました。

 

もちろん家族にも内緒で麻薬捜査官の義弟にもバレないようにヒヤヒヤの毎日。

嘘をつき不可解な行動が増え、妻からは信用してもらえず。

問い詰められて打ち明けようとしても言えない。

言わなかったのも彼の選択だけど、言えない状況に追い込まれておりました。

 

最初は成り行きで人殺しをしてしまったけれど、段々とそんなのお手の物になって自分のため自分の家族を守るために、身近な人間に最もらしい事を言って騙し、残酷な判断をくだし…と散々。

やればやるほど麻薬世界では成功し順調に多額の報酬をもらっても、家族関係は崩壊へ向かうばかり。

一方が成功すれば一方は…と言う形、バランスが絶妙でしたね。

 

心の底から喜んでいられない状況ばかりで、彼が成功すればするほど私生活の虚しさが増していって切なかったです。

最後の最後でやっと「自分のためだった」と認めて妻とお別れしてました。

この言葉にたどり着くためにどんだけかかったか(笑)

 

 

家族から死を望まれる存在に

 

妻・スカイラーには途中バレてしまい、経理の知識をいかして資金洗浄も手伝っておりました。

常に感じる身の危険や、夫のとんでもない行動の連続で、タフな彼女も精神ボロボロ。

不倫はするわ酒やタバコも増えるわであきません。

 

化学者としてのプライドや、予想以上の成功に報酬。

更に上へ上へと言う野心ばかりが勝って、自分から危険な域に突っ込み悪化悪化のお決まりな流れ。

それを「家族のため」と言われると家族もどうしたもんだがやぁ~ですね。

残される家族はそんなお金は望んでないさ、そんな父(夫)を望んでないさと観てる方は思うけれど本人はそれどころではないんでしょうね。

ガンの治療を応援していた家族も最後はガンの再発を願ったり、「早く死ね!」と言わせてしまったりどうしようもありませんね。

 

シーズン5のブライアンの演技素晴らしかったと思います。

結局得て来たものを失う事になり自分の立場がガラリと変わったウォルター。

彼の心が乱れ弱ってるのがよく分かりました。

ウォルター自身に同情は出来ないけれど、彼なりに貫き通したわけだしとてもかっこよかったと思います。

自分を追い込んだ人間にきっちり仕返しもやりきっておりました。

 

地味だけど確実に。

 

 

ウォルターの相棒、ジェシー・ピンクマン

 

ウォルターの元教え子でジャンキーのジェシー・ピンクマンも、どうしようもなく幼稚で感情的だしクズ!

でもシーズン重ねるごとにウォルターと入れ替わるかのように「善人」に。

壊れていくウォルターと比べると、ジェシーの方がまともでね(笑)

ウォルターの相棒として、互いに信頼関係を築いていたけれど、最初っから最後まで衝突しまくりでした。

 

最初の頃の衝突はウォルターの言い分が最もらしく聞こえてたんですが、段々とその最もらしい言い方にウンザリするジェシーの気持ちが分かりましたね。

ウォルターの家族を守りたいがための悪事も分からんではないけれど、そのために犠牲になって来たのはジェシーだったんですよね。

いつもウォルターに心を乱されドラッグ廃人にさせられ。

ジェシーはいつだってウォルターのせいだと気づいてたわけではないけれど、結果的にそうだと分かった時の絶望感って半端なかっただろうな。

「これまで信じて来た人(事)って一体何?」と怒りや悲しみ馬鹿らしさ、色んな感情を持って当然ですね。

 

ジェシーがいつも犠牲になっていた事さえもウォルターは、「○○のためだった」と自分を優先し正しいと考えを曲げなかったですよね。

申し訳ないと思いつつも仕方ないって気持ちの方が勝ってる感じ。

 

この2人も不思議な関係だったなと。

ウォルターってジェシーの事を可愛がってたんですよね。

単に相棒だとかチクられると困るから愛想振りまいてたわけでもなく、純粋に一人の元教え子として「馬鹿な奴だ」と呆れながらも気にかけてました。

諦めずにジェシーを救い出そうとしたのもウォルターですもんね。

 

パー子
パー子

まぁ追い込んだのもウォルターだけど(笑)

 

メスビジネスを自分達で始めてまだまだぺーぺーだけど、あれよあれよで軌道に乗ってまーす!

でも目つけられちゃった!ヤベーヤベー!みたいな初期の2人結構好きでしたねぇ。

何にでも2人でテンテコマイになって対応して、でも強運の持ち主のウォルターだから、その場はクリアしちゃうんです。

衝突しながらもどっかのカップルみたい喧嘩して仲直りして、なんだかんだで和気あいあいとやってくんだろうって思ってたから、シーズン後半のこじれ具合は辛かったなぁ。

それが解消される事はなく最後の最後まで引きずりましたしね。

 

一言で彼等の関係を表せないですよね。

全5シーズンずっと波乱万丈で追い込まれて感情的だったし、関係が不安定で観てる方も不安になっちゃう。

強く信じ合っていた分、ウォルターのしていた事がジェシーにとって強い憎しみを生みますね。

だけど沢山良い面も見て来たからこそ、憎みきれないのもよく分かる。

 

後半はこの2人の関係が何よりもメイン。

事が進むにつれて2人の温度差を凄く感じるし、信頼関係も崩れ始めるし、つなぎとめておきたいと願うウォルター自身がジェシーとの関係を壊してる悪循環。

家庭の方でもそうだったけど、ウォルターの転落ぶりは観てて痛々しく辛いものがありました。

 

 

 

↓【ネタバレ】印象的だったエピソードとキャラ振り返りはこちら

 

↓ブライアン・クランストンが家族を覗き見る弁護士役に

 

 

 

【Hulu】2025年4月18日「ブレキング・バッド」と「ベター・コール・ソウル」の配信がスタート!

ここまで「ブレイキング・バッド」の感想をまとめて来ましたが、今から視聴したい!もう一度観たい!という方も少なからずいるはず。

冒頭でも言った通り、2025年4月18日からブレキング・バッド」全5シーズンHuluで配信スタート!

 

パー子
パー子

2014年に私はHuluで「ブレイキング・バッド」を観たから、久しぶりの帰還ですね。

 

しーかーも!

嬉しいことに「ブレキング・バッド」主人公ウォルター(ブライアン・クランストン)の、犯罪弁護士ソウル・グッドマンの誕生秘話を描いたスピンオフドラマベター・コール・ソウル」全6シーズンも配信スタート。

 

主演:ボブ・オデンカーク

 

 

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