こんにちは！パー子です。
Disney＋のドラマ「グッド・アメリカン・ファミリー」の元ネタとなった、「ナタリア・グレース事件」をご存知でしょうか？
ドラマを観た方の多くは、不可解なエピソードの多さに、「一体どっちが嘘つきなの？」と思ったんじゃないでしょうか？
この事件、実は調べてみればみるほど闇が深く、今もなおスッキリしない不気味さが残っています。
なぜこれほどまでに複雑な事態になったのか、海外サイトの記事を参考に深掘りしていきましょう！
「ナタリア・グレース事件」とは？
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まずは「ナタリア・グレース事件」の概要をサクッとご紹介しておきます。
「ナタリア・グレース事件」とは、ウクライナ生まれの小人症の少女、ナタリア・グレースを巡る複雑な養子縁組と虐待の疑惑に関する事件です。
クリスティンとマイケル・バーネット夫妻は、2010年に6歳（推定）のナタリアを養子に迎えましたが、後に彼女は実際には22歳の大人で、サイコパスであると主張し、2013年にアパートに置き去りにしてカナダに移住しました。
この行動により、夫妻は育児放棄の罪に問われることに…
バーネット夫妻：真実を巡る法廷闘争
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まずはバーネット夫妻がどのような主張でナタリアの年齢を変更したのか、その流れを見ていきましょう！
ナタリアの年齢への疑問と主張
バーネット夫妻は、ナタリアを養子に迎えたものの、次第にナタリアの年齢に疑問を抱き始めました。
そしてナタリアが実際には成人であり、子どもを装って家族に危害を加えようとしていると主張するようになったのです。
年齢を疑う根拠として、バーネット夫妻は以下の点を挙げました。
- 身体的兆候
ナタリアに陰毛や月経といった思春期の兆候が見られたことや、永久歯が生えていた - 危険な行動
クリスティンのコーヒーに漂白剤を入れたり、電気柵に突き飛ばそうとしたり、家族をナイフで脅したりするといった、危険で反社会的な行動があった - 医師の警告
マイケルは、ナタリアを診察した医師たちが彼女を「サイコパス」や「詐欺師」だと警告したと主張
法的な年齢変更とその後
2012年6月、バーネット夫妻はインディアナ州マリオン郡の裁判所に、ナタリアの生年月日を2003年から1989年に変更するよう請願しました。
裁判所はこの請願を認め、これによりナタリアの法的な年齢は、2010年時点では21歳、2012年時点では23歳に。
この判決は、ナタリアが2年間成長していないというバーネット夫妻の主張や、彼らが示した医師の診断書に基づいていました。
しかしながら、この診断書はナタリアの主治医ではない医師によって書かれたものであり、その医師はナタリアを直接診察しておらず、バーネット家の友人であったと後に指摘されています。
ナタリア自身は、この審理に出席しておらず、自身の年齢が変更された事実を知らなかったそうです！本人蚊帳の外だなんて怖すぎる！
この法的な年齢変更は、バーネット夫妻が扶養義務のある子供を放棄する際の、法的責任を回避するための手段であったとも指摘されています。
年齢変更の主張が覆された経緯
バーネット夫妻の主張は、その後の複数の証拠と調査によって覆されました。
この後の展開もまた、驚くべきものでした！
DNA鑑定と出生記録
2023年8月に行われたDNA血液検査では、ナタリアが2010年にバーネット夫妻に養子縁組された当時、約9歳であった可能性が高いと判断されました。
検察側は、ナタリアの生物学的な母親（アンナ・ヴォロディミリヴナ・ガヴァ）を特定し、DNA鑑定を実施。
この結果とウクライナの記録により、ナタリアが2003年生まれであることが確認されました。
もしナタリアが1989年生まれだとすると、彼女の母親はわずか10歳でナタリアを出産したことになり、これはきわめて信憑性が低いとされています。
以前の医学的所見
2010年にナタリアを診察した内分泌学者は、彼女の年齢を9歳から11歳の間と推定していました。
2011年にナタリアのレントゲン検査を行った歯科医は、彼女に12本の乳歯が残っていることから、「明らかに子どもである」と証言しました。
ナタリアの子供時代の写真からも、乳歯が抜け替わり、永久歯が生えてくる通常の成長過程が見られます。
骨の発育板（成長板）の検査結果も、彼女が大人であるというバーネット夫妻の主張に反するものでした。
複数の医療専門家は、彼女の開いた成長板が生物学的に大人ではないことを示していると判断しました。
ナタリア自身の証言と視点
ナタリアは、バーネット夫妻が彼女に年齢を偽るよう強要し、彼らの主張がホラー映画「エスター 
」のストーリーを模倣していると主張。
孤児のエスターを養子に迎えた一家が直面する恐怖を描いたサイコスリラー。可憐に見えるエスターの裏には、想像を絶する秘密と残忍な本性が隠されており、一家は徐々にその狂気に蝕まれていく。どんでん返しの展開が観る者を震撼させる作品です。
彼女は自分が嘘をついているわけではないと強く訴えています。
検察による証拠公開
マイケル・バーネットの裁判では、ナタリアの真の年齢に関する証拠が却下されましたが、検察官は2019年に、ナタリアの出生証明書や医療記録を含むあらゆる証拠を公開し、彼女の生年が2003年であると結論付けました。
マンス夫妻による再養子縁組
ナタリアは2013年にバーネット夫妻に置き去りにされた後、ナタリアは近所に住むシンシア・マンスとその夫で牧師のアントワン・マンス夫妻、そして彼らの10人の子どもたちと親しくなり、2013年には彼らと同居を始めました。
当初マンス夫妻は月額250ドルの家賃を請求しましたが、後にナタリアを家族の一員として迎え入れました。
2023年、マンス夫妻は正式にナタリアを養子とし、その際に彼女の生年を2003年に戻しました。
これは、これまでの法的な年齢変更を事実上覆す形となりました。
マンス夫妻とのトラブルと虐待の告発
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しかし、マンス夫妻との関係も順調ではありませんでした。
ナタリアは、マンス夫妻からも虐待を受けたと告発しています。
- インターネット利用の制限
マンス夫妻が、ナタリアがイギリスにいるボーイフレンドと連絡を取っていたことを知り、インターネットへのアクセスを制限しようとしたことから、関係が悪化 - 身体的虐待の疑惑
ドキュメンタリーシリーズや「People」誌の報道によると、近隣住民や友人など複数の証人が、マンス夫妻がナタリアをベルトで鞭打ったり、平手打ちしたり、部屋に閉じ込めたり、暴行したりするのを目撃したと主張 - 精神的・感情的苦痛
ナタリアは「彼らは私を拷問した」と語っており、「自分は偽物、嘘つき、小児性愛者と呼ばれた」と述べている - 不信感の表明
マンス夫妻もナタリアに対し不信感を抱くようになり、夫のアントウォンはナタリアを「家の中では敵のようだ」「人質だ」と非難し、妻のシンシアも「ナタリアは嘘で家族を裏切っている」と付け加え、関係に終止符を打つことを示唆
ナタリアの主張が全て本当だとすると、どうしてこんなに虐待する大人と出会ってしまうんでしょうか。真実は分かりませんが、色々とスッキリしない展開です。
マンス家からの「脱出」
関係の悪化と虐待の疑惑により、ナタリアはマンス家を去る決断をしました。
彼女はこれを「脱出」と表現し、ドキュメンタリーシリーズでは、2023年12月にデポール夫妻の車に乗ってマンス家を離れる様子が描かれました。
デポール夫妻に車に乗せてもらう際、ナタリアは誘拐されたり死亡したと思われたくないため、すぐにシンシア・マンスに「大丈夫、ごめんなさい、デポール夫妻と一緒で安全です」とメッセージを送る必要があったと話しています。
デポール夫妻との出会いと過去の縁
マンス夫妻との関係が悪化したナタリアは、恋人のニールに手伝ってもらい、ニコール・デポールに連絡を取ったのがきっかけで、デポール夫妻と出会いました。
デポール夫妻は、ナタリアと同様に小人症を患っており、2009年に彼女を養子に迎えようと試みましたが、その時は金銭的な制約のために実現しませんでした。
もしこの時に養子縁組が成立していれば、ナタリアはバーネット夫妻と出会うこともなく、その後の人生も大きく変わっていたかもしれません。
デポール夫妻との新たな生活
ナタリアは2023年から、デポール夫妻と同居しています。
ニコール・デポールは、ナタリアを法的に養子にする計画はないものの、彼らとの生活は概ね良好であると述べています。
ニコールは、ナタリアの反応性愛着障害（RAD）についても、「孤児院で過ごした子どもによく見られる行動障害で、このような混乱は予想通り」と述べ、「子どもを引き取るということは、自分の子どもとして引き取るということ。自分のパズルに合わないからといって、ただ捨てるわけにはいきませんから」と。
一見すると当然のようにも思えますが、学校や会社でも人間関係を築くことすら難しいのが現実です。
ましてや、トラウマを抱え反応性愛着障害（RAD）を持つ少女を、実の子として受け入れ、理解し向き合うことは決して容易ではありません。
どれほど愛情を注いでも、自分の思い通りにならないことを前提に、根気強く受け入れ、愛し続けることの難しさを考えると、デポール夫妻の行動は本当に素晴らしいとしか言いようがありません。
デポール夫妻の元で、ナタリアは安定した生活を送っており、前向きに、そして夢に向かって過ごしているようです。
- GED（高卒認定試験）の取得を目指して勉強中
- 幼稚園から小学校2年生までの教師になることを夢見ており、自分の教室を子どもたちが安全で励まされる場所にするという目標を持っている
- かつては運転できないと言われていたものの、現在運転免許の取得に挑戦
- テイラー・スウィフトやマイリー・サイラスの音楽を楽しんでいる
- ボーイフレンドのニールとの交際も順調で、結婚や自分自身の家庭を持つことを夢見ている
- 小人症に関連する手術も控えている
反応性愛着障害（RAD）を抱えていることから、今後も人間関係で困難に直面する可能性はありますが、このような虐待が繰り返されることは、誰にとっても不幸なので、繰り返してほしくないなと願うばかりです。
【疑問】結局、バーネット夫妻への問題行動はあったのか？
ナタリアの年齢についての疑惑は覆ったとされていますが、バーネット夫妻が訴えたナタリアの問題行動全てが作り話だったのでしょうか？
ドラマでも、クリスティンのコーヒーに毒を入れたり、夜中に包丁を持って寝室に現れたり、義兄のおもちゃを車道に投げ捨てたり、クリスティンを電気柵に押したりなど沢山の疑惑がありました。
そもそも、ナタリアの「暴力的」とされる行動や発言の多くはバーネット夫妻の主張であり、その真偽や背景については様々な議論があります。
多くの見方では、彼女の行動は虐待やネグレクト、そして精神的な問題の結果であると考えられています。
| ナタリアが抱えている障害 | 海外での議論や指摘 |
|---|---|
| 状況性不安障害と全般性不安障害 | ナタリアはこれら二種類の不安障害と診断されており、特にストレスを感じると不安が高まることについて言及している |
| 反応性愛着障害（RAD）との関連 |
|
| 心的外傷（PTSD）と虐待の経験 |
|
知的な発達が遅れていた可能性があり、これが彼女の行動がより目立つ原因となったかもしれない。孤立し、愛情を求め、どのように振る舞うべきか分からなかった結果ではないか？
とも言われています。
また、現在の養父母であるデポール夫妻が、バーネット夫妻が主張する命の危険を感じるようなナタリアの問題行動はないと述べている点からも、環境や理解がナタリアの行動に大きく影響すると考えられています。
【疑問】バーネット夫妻が主張したナタリアの体の特徴
そして、ドラマ「グッド・アメリカン・ファミリー」で何よりも気になったのが、ナタリアに生理があったのかなどの「二次性徴」の件について。
結論から言うと、ナタリアに生理や大人のような陰毛があったというバーネット夫妻の主張は、ナタリア自身の証言、その後の複数の医学検査、そして専門家の見解によって強く否定されています。
ナタリア本人および後の医学的見解による反論
- ナタリア自身と彼女の現在の介護者（デポール夫妻）は、ドクター・フィルのインタビューで、ナタリアには生理が来たことが一度もないと述べている
- ナタリアの下着に見つかった血は、クリスティンが6歳か7歳だったナタリアにタンポンを無理やり使用させたことによるものであり、実際の生理出血ではないと推測されている（これは虐待の一形態である可能性が示唆されている）
これを思わせる描写はドラマ第6話にありました。私も「このせいで出血したんじゃないの？子どもだから何も分からず生理だと思い込んだんじゃないの？」と感じました。
- その後の医学検査では、ナタリアは思春期前であることが判明しており、2019年の時点でも生理が来ていなかったとされている。このことから、バーネット夫妻の生理に関する主張は「完全にでっちあげ」だと指摘されている
- 専門家からは、6歳の子どもに陰毛が生えることは珍しいが、生理が来ることは「ほぼありえない」とされている
- ナタリアには思春期に通常見られる乳房の発達がなかった
- ペイトン・マニング病院の医師チームによる診察でも、ナタリアは思春期前であると診断されており、マイケル・バーネットの陰毛に関する主張も「彼の数ある嘘の一つに過ぎなかった」と結論付けられている
- ナタリアがバーネット夫妻に引き取られた際、複数の医師や歯科医によって、彼女が子どもであることが確認されていたにもかかわらず、その証拠は裁判所に提出されず、バーネット夫妻の主張だけが採用された
これはヒドイ！バーネット夫妻がナタリアを法的に放棄し、自分たちの行動を正当化するための手段にすぎなかったということですね！
この騒動が、世間で騒がれ注目され続けた理由として考えられるのが、クリスティン・バーネットの作家としての顔です。
ドラマでも登場していた自閉症の息子ジェイコブの教育を綴った著書と、ナタリアを巡る彼女の言動とのギャップに多くの人が興味を持ったんだと思います。
クリスティン・バーネットとはどんな人物なのか？
これについては、【「理想の母親」は嘘だったのか？ナタリア事件で暴かれたクリスティンの裏の顔】でまとめているので、よろしければお読みください。
他にも息子ジェイコブについて深掘りした記事、【天才息子ジェイコブ・バーネット視点で「ナタリア・グレース事件」を探る！】でも、「ナタリア・グレース事件」を知ることができますよ。
ドキュメンタリー番組「ナタリア・グレースの奇妙な事件（The Curious Case of Natalia Grace）」
ここからは、少し角度を変えて「ナタリア・グレース事件」を見ていきましょう。
海外では、この事件への関心が非常に高く、ドキュメンタリー番組「ナタリア・グレースの奇妙な事件（The Curious Case of Natalia Grace）」も制作されています。
番組の概要と目的
事件の真相に迫るシリーズで、全3シーズン、合計16エピソードで構成されています。
2023年5月に始まり、シーズン2は2024年1月に、最終章は2025年1月に公開されました。
ナタリアと対談したマイケルの発言
2023年から2025年にかけ、Investigation Discovery（ID）で放送されたドキュメンタリー番組「ナタリア・グレースの奇妙な事件（The Curious Case of Natalia Grace）」（全16話）で、マイケルとナタリアが対談をしている場面の動画がありました。
この動画では、ナタリアがマイケルに、過去の出来事について厳しい口調と表情で問い詰める様子が記録されています。
この動画観たんですが、ほんの少しの時間でしたが、マイケルにリアルを全く感じませんでした。
何かを演じてるように見えたんですが、みなさんはどうだったでしょうか。
ただこの会話の中で、マイケルからとんでもない発言がありビックリ！
それはマイケルもクリスティン（動画内ではモンスター扱い）から、言葉による虐待や、子どもたちに会えなくするなど脅迫を受け、自分の存在を否定されるような経験をしたと明かしました。
10回以上クリスティンから逃げようとしましたが、最終的には病院に運ばれる事態になったとも語っています。
終盤に現場にいた男性（アントワン・マンス？）から、言葉遣いについて指摘されマイケルが怒って出て行くという流れが、いかにも海外ドキュメンタリーっぽくて…何と言うか、ヤラセ臭がしてしまい残念な印象でした。
ドラマの中でのマイケルは、若い頃からメンタルが弱く、クリスティンに依存している場面が度々ありました。
それと同時に、クリスティンの思うように操られているようにも見えたんです。
作中でのヴァルとクリスティンの会話からも、クリスティンがかなり上から目線なのが分かりましたが、ドラマ用の脚色かもしれないので実際のところは分かりません。
とにかくドラマから想像していたマイケルよりも、何倍も胡散臭いおじさんだということは分かりました（笑）ゴメンナサイ
海外サイトIMDbでの評価と口コミは？
海外サイトIMDbによると、「ナタリア・グレースの奇妙な事件（The Curious Case of Natalia Grace）」を観た海外ユーザーの評価は、★6.8／10（4.8）。
視聴者のレビューをまとめると、以下のような意見・口コミがあります。
※2025年4月12日時点
| マイケル・バーネットの人物像 |
|
|---|---|
| ナタリア・グレースへの同情 |
|
| ドキュメンタリーの構成 |
|
| 倫理的な問題 |
|
| その他 |
|
| 演出への批判 |
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| 物語の魅力と不満 |
|
| 登場人物への感情 |
|
| 司法制度への疑問 |
|
IMDbのユーザーレビューを見てビックリしたのが、マイケルへの批判的意見が多かったこと（笑）！
実はX（旧Twitter）にも散見…
Watching more of The Curious Case of Natalia Grace just makes me… so angry. With Michael Barnett. And his stupid mannerisms and his stupid face. All of his stupid faces. And his way of talking. Like he can’t “human” right. He’s just a horrible terrible “human.” pic.twitter.com/gYlwoIQT5n
— Ryan McLelland (@2G1Reviews) March 26, 2025
ほんの少しの動画からも「胡散臭い」「演技をしている」と私も感じたので、海外ユーザーもそう感じてたんだということに、地味に興奮しています（笑）
長々と展開されたドキュメンタリーでは、マイケルにかなり焦点が当たっており、過剰な反応を見せるマイケルが度々登場。
こんな姿を見せられると、ただただバーネット夫妻がヤバかったのかも！？と疑ってしまいますね。
ドラマ「グッド・アメリカン・ファミリー」の影響で、「ナタリア・グレース事件」への関心も高まってるでしょうし、同じくDisney＋で配信されたらいいのですが。
ドキュメンタリー番組以来、初めてのインタビュー
さて、最近のナタリアはどうしているんでしょうか。
ドキュメンタリー以来、初めてとなるインタビュー動画が2025年1月8日に「People」のYouTubeチャンネルに投稿されていたので、ここでも共有します。
ナタリア・グレースは、2023年に公開された「ナタリア・グレースの数奇な事件」以来、初めてのインタビューで、彼女を追い続ける現在進行形の疑惑について語りました。彼女は、番組の視聴者がよく知っている出来事、つまり彼女が小人症の成人でありながら子供を装っていたという疑惑や、養子縁組家族であるバーネット家をナイフで脅したという疑惑のトラウマ的な記憶によって、どのように精神的に不安定になるかを語っています。ナタリアは「私は嘘つきではありません」と自己弁護し、何年にもわたる激しい監視の下での苦痛を語りました。
現在、彼女の最新の養子縁組家族であるシンシアとアントワン・マンスによる身体的、精神的虐待の疑惑が新たに持ち上がっています。彼女は「対処するのは本当に大変です」と語り、「私は圧倒されるまで隠し続け、その後爆発するタイプです」と述べています。ナタリアは、番組で他の人々が10年以上もナタリアを支配していたと主張するマンス家から、深夜に大胆な「脱出」を敢行し、2009年に最初にナタリアの養子縁組を試みた小人症の支援家族であるデポール家と、ニューヨーク州北部の自宅で暮らし始めました。【「Natalia Grace Breaks Her Silence & Defends Against Violence Allegations: “I’m Not a Liar” | PEOPLE」動画概要欄より】
約17分の動画内では、過去の虐待とトラウマ、バーネット夫妻の影響、マンス家について、教訓や精神的健康、今後の夢、番組への感想などを語っています。
興味のある方はぜひ視聴してみてください。
バーネット夫妻の近況と裁判後の動向
| 項目 | マイケル・バーネットの近況 | クリスティン・バーネットの近況 |
|---|---|---|
| 裁判結果 | ナタリア・グレースの育児放棄の容疑で起訴されたが、2022年に無罪となった。二重の危険の原則に基づき、同じ罪で再び裁判にかけられることはない。 | マイケルの無罪判決後、彼女に対する育児放棄の告訴は2023年に取り下げられた。刑務所には入っていない。 |
| 結婚歴 | クリスティンと2016年に離婚。2016年にジェニファーと再婚したが、2022年1月に離婚。その後、2024年1月30日にジェニファーと再婚している。3人の息子は再婚式には出席しなかった。 | マイケル・バーネットと2016年に離婚。 |
| 経済状況と職業 | 経済的に裕福ではなかったとされている。以前はCircuit Cityのマネージャー、その後T-Mobileの小売店で勤務。現在は、給料前借り関連の会社でマネージャーのような仕事をしている。 | (言及なし) |
| 人物評 | ドキュメンタリーでの態度が「芝居がかった大げさな役者」のようだと多くの人が感じており、病的な嘘つきやナルシストと評されている。 | 自閉症の息子ジェイコブの名前で運営していた慈善団体から資金を横領した可能性が示唆されている。完璧な母親としてのイメージを維持しようとし、それがナタリアの年齢変更や置き去りの動機になったと指摘されている。 |
| 現在の活動 | (言及なし) | 自身の本「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」を出版。自閉症の子どもたちと仕事をしており、自身の「Spark」メソッドを宣伝したり、ワークショップや講演会を行ったりしているとのこと。 |
| ナタリアの置き去り | 裁判所がナタリアの生年月日を1989年に変更したことで、彼女が22歳となり、バーネット夫妻はナタリアをインディアナ州のアパートに一人残し、カナダに移住した。これは、ナタリアが法的に成人となったため、育児放棄には当たらないという弁護戦略であった。 | |
| 総括 | ナタリア・グレースに対する法的な責任を問われることなく、それぞれの道を歩んでいる。 | |
＞＞関連記事：「理想の母親」は嘘だったのか？ナタリア事件で暴かれたクリスティンの裏の顔
【おすすめ】Disney＋で観れる実話を基にした作品
今回「グッド・アメリカン・ファミリー」を観て、「ナタリア・グレース事件」が気になったように、実話ベースの作品には得るものが多く、いつまでも記憶に残りますね。
そして、実際Disney+（ディズニープラス）を利用して気づいたのが、こういった実話を基にした見応えのある作品が多いこと！
当初「ディズニーだけでしょ？大人向けはマーベルとかでしょ？」って思っていたことを、激しく後悔しましたもん。
で、最近観た中で後味ズッシリな濃密作品を2つご紹介しておきます。
まだ視聴されてない方、必見です！
「人生の最期にシたいコト」
本日（4/4）配信開始🎬
━━v━━━━━━━━━
⭐️FXオリジナルドラマシリーズ
🆕『人生の最期にシたいコト』『#グレイテストショーマン』の#ミシェルウィリアムズ 主演✨
ステージIVの転移性乳がんの主人公が
自身のセクシャリティの探求へ#ディズニープラス スターで
16時より全8話一挙配信 pic.twitter.com/lBB203jIFQ— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) April 4, 2025
「グッド・アメリカン・ファミリー」と同じ時期に、全話一挙配信されたミシェル・ウィリアムズ主演のドラマ「人生の最期にシたいコト」（全8話）。
末期癌を宣告されたモリーと、彼女を最後まで支えぬいた親友ニッキーの破天荒な実話。
コメディのような軽いノリの中、展開されるのはヘビーな現実。
残されたわずかな時間を、旦那を捨てて多数の男性との体の関係を追求したモリー。
一見理解不能な選択をするモリーから学んだことは！？
人生や余生を考える大人の女性にこそ観てもらいたい、濃い口の人間ドラマを味わえます。
「アンダー・ザ・ブリッジ」
衝撃的な実話をドラマ化💥
🆕『アンダー・ザ・ブリッジ』14歳の少女が友人たちと
パーティに参加したまま帰らぬ人に…。バンクーバー島で起きた事件をもとに描いた
クライムサスペンス⚡明かされる驚くべき真実とは――#ディズニープラス スターで
7/10（水）16時より
全8話一挙独占配信開始 pic.twitter.com/yFn4co3daY— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) July 9, 2024
有名作家レベッカ・ゴッドフリーの著書が原作の、クライムサスペンスドラマ「アンダーザ・ブリッジ」（全8話）は、1997年友人たちのパーティーに参加するために出かけ、そのまま姿を消した14歳のリーナ・ヴァークの実話。
とにかく胸痛む展開で、面白いと言うよりは胸糞の悪さが勝ちますが、10代若者を中心に複雑に絡み合っていく物語が見ものです。
正直、数日気持ちが落ち込むほど気の毒でした。
まとめ
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今回深掘りした「ナタリア・グレース事件」は、バーネット夫妻が悪い？ナタリアが悪い？という域を超え、国際養子縁組における問題点や、子どもたちの福祉と権利を守る制度の脆弱性を浮き彫りにしました。
特に、バーネット夫妻の都合の良い主張が認められ、一人の人間の年齢が大幅に変更されたことは、非常に恐ろしいことです。
ドラマではどちらかを徹底的に悪としては描かず、前半と後半で視点を変えることで、視聴者にあらゆる可能性を感じさせることに成功しています。
事件自体の不可解さも人々の関心を集める要因ですが、ドラマとしても特にナタリア役のイモージェン・フェイス・リードの演技が素晴らしかったです。
＞＞関連記事：実は新人！「グッド・アメリカン・ファミリー」ナタリア役イモージェン・フェイス・リードの魅力に迫る
とにもかくにも、ナタリアが真に安心できる場所で、穏やかな生活を送れるよう、今後の動向からも目が離せませんね。
- 6歳のはずの養子の少女、実は22歳!? 一家殺人を目論むサイコパスだったと母親が告白し全米驚愕
- DNA鑑定でナタリア・グレースの実年齢が判明「彼らは知っていた」
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「ナタリア・グレース事件」を扱ったドラマ「グッド・アメリカン・ファミリー」はDisney＋で独占配信中です。
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