5年前に亡くなった彼氏の子どもを妊娠?映画「ストレンジ・アフェア」の内容や感想
ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦」上映作品だった「ストレンジ・アフェア」をHuluで視聴しました!
※2022年12月6日現在huluでは配信されておりませんでした。
個人的に好きな若手女優のひとりマーガレット・クアリーが主人公メリッサを演じています。
どこか影のあるメリッサが突然妊婦になって現れる奇妙な展開から目が離せない作品です。
キャスト
✅フィリップ
演:ニック・ロビンソン
✅メリッサ
演:マーガレット・クアリー
✅ビル
演:ブライアン・コックス
✅ゲイル
演:ブライス・ダナー
✅シャーリーン
演:エイミー・ライアン
✅リチャード
演:グレッグ・キニア
✅ロニー
演:コナー・ジェサップ
今すぐ視聴する!
予告動画
感想
終わって振り返るとかなり粗削りで詰め込みすぎた感じもあって、突っ込みどころが多い的批評に納得。それでも結末が気になって最後まで集中して観れちゃいましたよ!
「5年前に死んだ人の子どもを妊娠している。」
って感動を生む展開かしら!?とか度肝を抜かれる秘話が隠されているのかしら!?と想像と期待を膨らませていたんですが……

これ思ってたジャンルで着地しませんでした(笑)
誰かに追われているフィリップ
いざ視聴をスタートすると冒頭から不穏すぎで、足を怪我した少年フィリップ(「ジュラシック・ワールド」では恐竜よりもギャルに釘付けだったニック・ロビンソン)が森の中を逃げ回ってるんですよ。転倒して松葉杖も失い木の後ろに隠れて息を潜めているんです。
どうして追われるの!?とただごとではない空気。
亡くなった兄の彼女の妊娠
Margaret Qualley in ‘Strange but True’ (2019)
🎬 Director: Rowan Athale pic.twitter.com/1MIy7D1bWO
— archive margaret (@archivequalley) February 6, 2022
で場面は2日前に戻って仕切り直し。
足を怪我して帰省中のフィリップと母親のところに5年前に事故死した兄ロニー(コナー・ジェサップ)の彼女メリッサ(マーガレット・クアリー)が大きなお腹で突然現れました。
フィリップの母親はかなり態度が悪く敵意や怒りむき出しで、メリッサにストレートにぶつけてきます。まだまだ息子ロニーの死を受け止めきれていない様子。
妊婦のメリッサを見て「良かったわね、あなたはロニーのことを忘れてさっさと次に進めて幸せで。」みたいなオーラをプンプン出すんですが、それを見せつけたいわけじゃないメリッサは言います。
「この子はロニーの子なの。」
はっ?
普通に考えて5年前に亡くなった人の子を妊娠できるはずはないので、信じることができず動揺したフィリップと母親はメリッサを追い返します。
母親の暴走
母親はどうにか真相を突き止めたくて調べ始めるんですが、普通なら手に取るスマホという便利アイテムを駆使せず、わざわざ自分が勤めていた図書館へ出向きPCで調べものスタート。
フィリップが「精子冷凍してたんじゃね?」とポロリと言ったことにより、その可能性を探り始めました。
ほぉほぉ~なるほど。確かにないことはないよね。この辺グングンミスリードへと豪快に誘導して来ましたね。
フィリップの両親はロニーの事故がキッカケで離婚。父親は医者で若い女性と再婚し前を向いて生きている感じ。母親はヤサグレちゃってて良好だったフィリップとの親子関係もギスギス。
常に周りに八つ当たり全開で人と向き合うことをせず、かなり嫌な女と化してる彼女は
「別れたクソ旦那がもしかしてロニーの冷凍してた精子をメリッサに植え付けたんじゃね?」
と疑い始め暴走スイッチON。
攻撃的な口調で旦那に詰め寄ります。
そんな取り扱い注意な元嫁にキレて衝突して喧嘩して……となるかと思いきや、意外にも寛大な元旦那は若妻のところへ逃げ帰ることなく、ちゃんと向き合っておりました。

私だったら向き合えないな(汗)
後見人夫婦の存在
メリッサの世話をし赤ちゃんの後見人でもある老夫婦ビルとゲイル。深入りしすぎず優しい雰囲気の2人を慕っていたメリッサ。
でもこのビル役があの大物俳優ブライアン・コックスだったもんで、何か意味(役割)があるはずだと決めつけてしまうんですよね~(笑)
同じくHuluで視聴した「ジェーン・ドウの解剖」では至って普通の善良な父親だったんだけど、基本何故だか悪人イメージが強くって眉間にシワ寄せて彼を見てしまうんです。絶対何かするぞ!って(笑)
脇役で出てくるアン・ダウド(最近だと「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のリディアおば役)みたいな感じで、何か起きる感満載キャラじゃないです?
”ニコニコ笑顔の裏に隠された本性”みたいなのがありそう。
そんな疑いを持ちながら勝手に私が考えていたのはこんなコト↓
→薬盛られてるんじゃないの?お腹の子どもの父親が分からないのはそのせい?
→じゃあ2日後(冒頭の森の場面)フィリップは誰に追われてるの?ん~これはないかな。
→2日後(冒頭の森の場面)フィリップがビルに追われるとかありえるかも?
みたいな感じ。
ビルが隠し持っていた睡眠導入剤
結局はビルがメリッサの子どもの父親だったんです。
しかもそれに最初に気づいたのが妻ゲイル。ビルが隠していたタバコの箱の中に何やら怪しい薬を発見してしまったんです。
この薬を見て「もしかしてビルは病気なのかしら!?」と心配になって薬局で調べてもらったら、睡眠導入剤と判明。
の流れが残念ながら完成。
うわっ!きたー!
全然シチュエーションは違うけど、ゾクゾクっとした気持ち悪さ繋がりであれを思い出しました。「ドント・ブリーズ」のスポイト!
そりゃメリッサにしたらロニー以外と関係を持ったことないのに、いきなり妊娠したら「これは神からの贈り物!?」的受け取り方してしまうかも。
ロニー事故死から立ち直れずメンヘラで霊能者に会いに行ったりした結果、スピリチュアルに傾倒していたら尚更……ある….やも…..しれぬ?
ビルの悪事を知ったゲイル
旦那の裏の顔を知った途端、優しくて温厚なゲイルもさすがに激高!
「こんな奴と30年同じ屋根の下で暮らしてたのに気づかなかった!」とビンタを食らわし、地下室の階段をのぼって行く。
あぁ、もう死亡フラグ立ちまくりじゃないか。
残念なことにやはりゲイルはここで退場。
舞うように階段から転落して即死。
ゲイルとビルって仲良しでとっても楽しそうな夫婦だったんですよね。メリッサを見て間が差したというかつけ込む隙を感じたのか、はたまたビルが単純に変態だっただけの話しなのか(笑)?
眠らせて襲うって、それって楽しいのん?
何も知らずにメリッサが出産を目前にし自分達を後見人に指名してくれてるし、念願の子どもでワクワクウハウハだっただろうなぁ~。
父親を言わない(知らない)メリッサを不思議がるゲイルに「詮索するな。」となだめていたビル。
「なんて心が広くて優しい世話焼きおじさん!」と一瞬騙されちゃいましたよ。
今となっては「悪事がバレたくなかったんだな!クソジジイ!」なんですが(笑)
目撃者となったフィリップ
ゲイルが転落死したその現場にタイミング悪く現れたのが、メリッサの陣痛が始まったことを知らせに来たフィリップ。
ところがビルはそれどころではありません。えらいところを目撃されたもんだから、口封じをすべくフィリップを追いかけるという流れ(冒頭の場面)でした。
この辺から火サス的テンポ。
メリッサの陣痛が始まったことを分かっていても、口封じに徹する冷酷なビル。早くフィリップを始末して何食わぬ顔で病院へ行く予定だったんだろうな。
メリッサは自分で病院へ
メリッサはビルがサイコだったと知らないもんだから、なかなか戻って来ないフィリップを呼び戻そうとクラクションを鳴らし絶叫してたけど、諦めて陣痛に苦しみながら自分で運転して病院へ。
タフ……だってこの陣痛の痛みホンマに辛いんですよ!アクセルとブレーキ踏めないんじゃないの?ってくらい。私はゲェ~出ましたから。
急展開
暗くなってもフィリップと連絡がつかず心配で探している両親が、ビル宅にやって来ました。笑顔を振りまきうまくごまかし~の追い払ったけれど、去り際に庭に転がるフィリップの松葉杖と携帯を見つけてしまって急展開!
超絶妙だと感じたラスト
そうそう、最後の最後に超絶妙な場面があったんですよ。
観られた方どう思いました?
無事に生まれた赤ちゃんを皆で微笑ましく迎え入れるラストシーンなんですが、おめでたいけど寒気しちゃってね。
だって結局この赤ちゃんの父親がビルだったと知ったゲイルは死んじゃったし、ビルも自殺したっぽいんですよね。だから真相をだーれも知らないんですよ。
DNA鑑定とかしたら分かるだろうけど、ラストシーンの時点ではまだロニー父親説のままなの?って。
メリッサの家賃をフィリップの父親が払っていた流れから、養育費までニコニコで払い始めそうじゃない(笑)?スンゴイ人が良すぎでしょ!
実はメリッサと肉体関係があったとか弱味握られてもないのに……ロニーの事故死で傷ついた心を癒し合う友達みたいな関係でしょ?そこから家賃払うにどう繋がったのさ(笑)
まぁでも時間の問題かな?
現実的に考えて子どもの父親が誰か知りたくなるだろうし、鑑定とかフィリップの父親経由でできちゃいそう。お金だってありそうだしね。
メリッサの妊娠は一人の変態親父が仕組んだもので喜べないけど、これがキッカケでロニーの家族とも再度近づけた(企みとか無しで)し、本当の家族のような絆もできたのかもしれないし、これはこれでハッピーなのかな。
みんなの評価、クチコミは?
『#ストレンジ・アフェア』観た。
もうひと捻りほしいところだがスリラーとして及第点を付けたい。
明るみとなっていく”観客だけが”知る真相の気持ち悪さに、エピローグの感動なんてありゃしない。
意地悪な脚本家だなと調べたら『#マッチスティック・メン』の著作エリック・ガルシアだったので納得。 pic.twitter.com/DeV3Rph8Gy— レク@めーぶれ(映画トーク配信番組) (@m_o_v_i_e_) October 16, 2022
『ストレンジ・アフェア』2019 兄が亡くなって5年…付き合っていた彼女が大きなお腹の姿で家にやってきた。母は混乱し、医師である離婚した父を疑った。息子の死後精子を彼女に受精したのか…と。マジに傑作のサスペンス!ラストの幸せが…重く胸が痛む。Amazonprime pic.twitter.com/udEZGh1WCw
— chiyomi★映画&ドラマ垢 (@chiyomik1) October 3, 2021
『ストレンジ・アフェア』
5年前に事故で亡くした兄の恋人が訪問してきて”兄の子供を授かった”と告げるも家族はそれを信じられなかった。本当に5年も前に死んだ兄の子供なのか?オカルトと医学の両面から真相を探り翻弄していく展開、そして明らかになる凄まじい胸糞感に厭らしい余韻が残る。 pic.twitter.com/45WanLrhTo
— 光(こう)@地雷映画処理班 (@ziraisukisuki) November 10, 2021
ストレンジ・アフェア
これ面白いよ。長男ロニーが事故死して5年後、彼の元恋人が妊婦となって家族の前に現れ「ロニーの子よ」と不思議宣言する謎展開。家族再生のドラマ?サスペンス?…オカルト?なんて思ってたら、ヴォエ〜(吐)な真実に辿り着いたよん、恐ろしい!知らぬが仏、な幸せもあるのかな… pic.twitter.com/2xP76XNo49— aya (0165) (@ProdigyAyaKeith) October 27, 2021
#ストレンジ・アフェア(2019)
5年前に亡くなった兄の子を授かったと言う元恋人が現れるつかみオッケーな出だしの異色ミステリー。
不思議系と言うよりは、長男を失いバラバラとなった家族の再生の物語。淡々としているが普通の人ばかりで身につまされ、意外に他人事ではない恐ろしさあり。 pic.twitter.com/HisRI34KR7— ヤオッチャン (@greenSWGP) November 27, 2021
映画感想
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