実話ベースのドラマで注目を集めるDisney+（ディズニープラス）に、また気になるドラマ『アマンダ ねじれた真実
』（原題：The Twisted Tale of Amanda Knox）が到着しました。
本作品は、2007年にイタリアで実際に起きた、通称「アマンダ・ノックス事件（ペルージャ英国人留学生殺害事件）」を題材にした全8話のリミテッド・シリーズです。
この作品は、メレディス・カーチャー殺害の罪で有罪判決を受け服役したアマンダ・ノックスが、16年間にわたり自身の無実を証明するために奮闘する真実の物語を描く、衝撃作とされています。
ドラマ『アマンダ ねじれた真実』配信情報
この投稿をInstagramで見る
- 配信プラットフォーム: Disney+（ディズニープラス）
のスターにて独占配信
- 配信開始日: 2025年8月20日（水）より。初回は2話が同時配信され、以降は毎週水曜日に新エピソードが配信されます。
【予告動画】
事件の背景：なぜアマンダは“悪女”と呼ばれたのか？
物語は、2007年にイタリア・ペルージャのアパートでイギリス人留学生メレディス・カーチャーが遺体となって発見された事件を中心に展開します。
＞＞関連記事：アマンダ・ノックス事件とは？（準備中）
地元警察は、メレディスのルームメイトだったアメリカ人留学生のアマンダ・ノックスと、当時の交際相手であるラファエレ・ソッレチートを殺人容疑で逮捕。
無実を訴えたにもかかわらず、アマンダは有罪判決を受け、4年間を刑務所で過ごすことになります。
この事件が世界中の注目を集めた背景には、メディアによる報道が過熱したためです。
若く美しいアマンダは、「冷たく生意気そう」な態度や、事件現場での「奇妙な行動」を理由に「悪女」「悪魔の殺人鬼」というレッテルを貼られました。
マリ〇〇ナの使用や奔放な性的関係があったという報道も、彼女のイメージをさらに悪化させていきました。
クリエイターのK.J.スタインバーグは、このドラマが「彼女が冤罪で投獄される以前、どのような人物だったかを知ってもらうことが適切だと感じた」と述べており、事件によって彼女の物語が「そうなってしまった」だけであり、それが彼女自身ではないというメッセージを伝えようとしています。
本人参加で描かれる“真実”と製作陣
この投稿をInstagramで見る
今回のシリーズは、アマンダ・ノックス本人もエグゼクティブプロデューサーとして参加している点が最大の特長です。
2016年のNetflixドキュメンタリー『アマンダ・ノックス』にも本人が出演していましたが、今回のドラマは彼女がより深く制作に関与し、自身の物語を「自分の言葉で語る」ことを目指しています。
アマンダは、自身の最悪の経験が世間に利用された経験を持つモニカ・ルインスキー（ビル・クリントン元大統領との不倫スキャンダルで世界中から注目を浴びた）も、製作に参加していることについて、「自分の物語を語る上で、脚本にとてもクールな視点をもたらしてくれる」と語っており、ルインスキーとは「まるで姉のよう」な友情に発展しているといいます。
批判と擁護：議論を呼ぶ作品の評判
このドラマの制作発表や予告編の公開後、視聴者からはかなりの批判が寄せられています。
特に、被害者であるメレディス・カーチャーの家族からは強い反発があり、家族の弁護士は、ノックスが「この章を閉じようとしない」こと、そしてテレビで知名度を得てお金を稼ぐのは、無神経さの表れだと非難しています。
YouTubeの予告編コメント欄やRedditなどでは、「被害者の家族はシリーズ制作を望んでいないと明確にしている」「他の同様の恐ろしい犯罪を題材にしたテレビ番組は被害者に焦点を当てているのに」といった批判的な意見が多数見られます。
一方で、ノックスが自身の物語を「自分の言葉で語る」ことの重要性を支持する声もあります。
彼女の回顧録を読んだ人々からは、「彼女の無実が今も疑問視されているのはかなりおかしい」といった共感の声も上がっています。
また、ノックスが刑務所での生活や社会復帰の過程、精神的な苦悩について語ることで、彼女の人間的な側面が描かれていると評価する意見もあります。
このドラマは、事件の「真実」を巡る議論に新たな視点を提供する一方で、被害者遺族の感情や、メディアが事件をどのように扱うべきかという倫理的な問題について、引き続き議論を呼んでいます。
豪華なキャストと製作陣
本作の制作には、高い評価を受けるクリエイター陣と、メディアに翻弄された経験を持つ人物が名を連ねています。
アマンダ・ノックス役：グレース・ヴァン・パタン
この投稿をInstagramで見る
『テル・ミー・ライズ』シリーズの主演グレース・ヴァン・パタンが、事件の中心人物であるアマンダを演じます。彼女はVariety誌の「注目すべき俳優10人」に選出されており、その演技力に注目が集まっています。
＞＞関連記事：【少しネタバレ感想】ドラマ「テル・ミー・ライズ」シーズン1
もともとアマンダ役にはマーガレット・クアリー（『サブスタンス』『ストレンジ・アフェア』）がキャスティングされていましたが、スケジュールの都合で降板し、グレース・ヴァン・パタンが起用されたようです。
クリエイター兼エグゼクティブ・プロデューサー：K・J・スタインバーグ
感動的な人間ドラマで世界的な人気を博した『THIS IS US／ディス・イズ・アス』で脚本家兼製作総指揮を務めたK・J・スタインバーグが、本作のクリエイターを務めます。
エグゼクティブ・プロデューサー：モニカ・ルインスキー
ビル・クリントン元米大統領との不倫スキャンダルで世界中のメディアの関心を集めたモニカ・ルインスキーも、自身の会社「オルト・エンディング・プロダクションズ」を通じて製作総指揮の一人として参加しています。メディアに人生を翻弄された彼女が、この作品にどのような視点をもたらしているのか、非常に注目すべきポイントです。
監督：マイケル・アッペンダール
マイケル・アッペンダールは、アメリカのテレビおよび映画監督です。『マッドメン』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』、『FARGO/ファーゴ』など、数々の高評価を得た人気ドラマシリーズのエピソードを多数手掛けています。
制作背景
本作は20th テレビジョンとThe Littlefield Companyが共同制作しており、作品の信憑性を高めるため、一部はイタリアで撮影されました。
まとめ
これまでに何度も映像化された「アマンダ・ノックス事件」。
今回のドラマ『アマンダ ねじれた真実』は、彼女自身が製作に参加し、初めてその胸の内を語る、全く新しい物語です。
なぜ“悪女”と呼ばれたのか。
真実とは一体何だったのか。
ぜひDisney+（ディズニープラス）で、彼女自身の言葉で語られる16年間の闘いを体験してください。
↓ ↓ ↓
※本ページの情報は記事執筆時点のものです。最新の配信状況はサイトにてご確認ください。
VOD情報
コメント