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【読書感想文】高橋リエ「気づけない毒親」毒親とは何か、自分にどんな影響があるのかが分かりやすい!

「気づけない毒親」ってどんな内容?毒親とは何なのか。毒親にもいろいろな種類があるって本当?

 

肌身離さず常に本を読んでるってわけではないけども、落ち込んだり悩んだ時、何かを変えたい時に本を手に取る習性があります(笑)

 

息子が生まれてからは、”考える””振り返る”ことが増えたせいか、「自己啓発」「子育て」「自己肯定感」「言葉」「筋トレ」この辺のワードに興味が集中!

 

そんな中でも子育てについて考えた時、自分の子どもの頃を振り返っていた時に衝撃や影響、変化を与えてくれた一冊について今回は長々語りたいと思います。

 

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【不快注意】ここからは「子育て」「毒親」について素人の私が感じたことをツラツラ書いています。一個人の感想として受け取っていただけますと幸いです。

 

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読んでいると溢れ出してきた記憶と感情

Ulrike MaiによるPixabayからの画像

 

決め手は読みやすさ

 

\衝撃度の高かった1冊/

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当時よく話していた友達に言われた一言で私の視界は広がったかもしれません。

「もしかしたらパー子は毒親育ちなんじゃない?」

まだ「毒親」というワードにあまり馴染みがなかったけれど、この漢字から容易に想像できるし何か新しい発見をしたし、道が開けたような気分になりました。

すぐに「毒親」について知れる本を読もうと本屋さんに行って手にしたのが、この「気づけない毒親」という本でした。「毒親」関連の本はいくつか棚に並んでいたんですが、クチコミは調べず中をパラパラッと見て、その時の自分が「読みやすい!」と直感的に感じたのが決め手でした。

上から目線で難しいことが長々と書かれている本もよくありますが、こちらの「気づけない毒親」は分かりやすい例えで難しい言葉を並べず優しく説明されていて読み進めやすかったです。

「毒親」の話題は吸収するだけでもかなりの疲労度。長い間信じていたものが崩れるような感覚にもなるので、構えてしまうことも疲れる理由としてはありそう。そんな状態のところにガンガン刺してくるような文面や難しい言葉ばかりだとシンドクって私だったら最後まで読めません。

どんどん見えて来る「自分」

読んでいくうちに記憶倉庫のフタが開き子どもの頃から度々傷ついて来た過去の経験や感情が解放されました。自分の感情や行動の辻褄が合ったり、今の自分との紐づけが完了されたって言えるくらい、気づきと学びが多かった!

「何を言ってるん?」と思われるかもだけど、子育てをしているからこそぶち当たる悩みとか、ちょっとしたことで自己嫌悪に陥ったり病む時期がありませんか?

自分が描く「理想の親像」みたいなの絶対あると思うんです。

特に子どもが3歳くらいになって来た時って、子どもの意志の主張も強く出て衝突しがち。それに幼稚園入園等で他の親子の関わりを目にしたり話しを聞いたりして、自分との差や違いが目につき始める時だと思うんですよね。

 

○○ちゃんのママはこんな風に子育てしてる。こんな風に言葉がけができる。

凄いな!えらいな!自分もやってみよう!
あれ、できない。ついつい強く当たってしまう。なんでだろう?
自分が悪いのかなぁ。ダメやな、私。

この無限ループに入ってるママも多いんじゃないでしょうか?
自分が元気な時はすぐにここから脱して忘れるんですが、悪循環に陥ってる時って何もうまくいかずイライラしちゃって更に自分を責めることの繰り返し。
何を見てもすぐに比べる方に変換してしまって、全てから逃げ出したい気持ちに。

身近に相談したり理解してもらえる人がいたらいいけど、一人ぼっちになって抱え込んでしまうママもいるはず。

 

私はふさぎ込むほどではなかったけど、息子が幼稚園年中くらいから小学1年生頃は特に色々考えた時期でしたね。ママ友の何気ない言葉が自分を否定されたように聞こえて傷つき伏せる時もありました。

子どもに対してこんな言葉がけをしたいのに、こうやって関わってあげたいのにって、自分の反省や振り返りをしていくうちに、何故その反省が繰り返されるのか、何故この部分がクリアできないのかと、自分の過去に焦点を当てるようになったんです。

 

自分が子どもの頃は親にどう育てられたか。親はこんな時どうしてたか。

ここにスポットが当たり始めてどんどん深掘りしていったら、嫌な記憶がバババッと蘇って来て胸がギューッと苦しくなって関連した別の出来事も芋づる式に出て来るんです。あぁあの時辛かったんだよな。悲しかったんだよなって涙がポロポロ……大人なのに子どもの頃みたいに、傷ついていた当時に一瞬で引き戻されたような気分。

あぁ、自分は毒親育ちだったんだなぁ~と改めて感じ確信。そして様々な毒親のパターンが細かく分かりやすく書かれていたので一気に読み終えることができました。

 

一番きつかったのは「毒親は片方だけではない」という事実

私の場合の毒親は母親で父親は尊敬できる良い大人だと思って育って来ました。今も父親に対しての感謝や尊敬の念は残っています。

でも「毒親」というのは母親だけでは成立しないんだと知ったんです。結局子どもの頃から体調不良や精神的なダメージを受けていると知っていても見て見ぬふりしたり、もっと我慢をしてくれと言っていた父親も毒親だったんです。夫婦だからセットで考えるべきだと。

冷静に考えるとセットだということは分かるんですが、どちらか一方に焦点を当てて考えている時は、「お父さんはイイ人なのになぁ~。なんでお母さんと結婚したんかな。こんなん大変やな。かわいそうやな。」と思っていました。

うちの場合は「ジャイアンタイプ」だったんだと思います。一見上手に立ち回っているようにも見える父親ですが、私を助け出さなかったのは毒親と同じということ。

私の場合はどうなんだろう?と思われている方は、是非「気づけない毒親」でご確認くださいね。

 

 

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自分の親が毒親だと認識した後のこと

自分の忘れようとしていた記憶がザクザク出てくると悲しいしウンザリするし、凄く苦しんだ出来事を再度思い出すと怒りが噴出!

向き合うことってマジでシンドイけど、ここに気づけたことでこれから(自分の子どもに対して)を変えることができるハズ!

そう思って生きてます。もちろんこれに終わりはなく現在進行形でね。

だけど知れば知るほど、親に対する見方や気持ち、感情が変わります。どうしようもない怒りや悲しみも出てきます。その人次第かもしれませんが、知ったことで苦しむこともあると思います。

でも自分の成長や変化を望むなら避けて通れないのかもしれません。
毒親育ちだと気づいたことで自分は思っていたよりもマシな人間だとも気づけましたし、自信もついたかもしれません。刷り込まれていた事柄よりも、私は必要とされているぞ!と。

両親に対して怒りを持てたことも、ある種の革命だったかも!?

 

親からの刷り込みが呪いに

私は子どもの頃から常々こう言われて来ました。

  • お前を生むんじゃなかった。もっと優しい女の子が良かった。
  • ただデカイだけで邪魔。
  • どうせ○○しかできないやん。○○さんはもっとこうしてるよ。
  • あんたのせいでお母さんは○○になった。○○できなくなった。
  • 私は大変な思いしながらあんたを育てて来た。あんたを思って頑張って来た。
  • 泣くな!鬱陶しい!

 

まるで私の存在が迷惑で自身の全てを犠牲にして育てて来たような口ぶりが多く、「じゃあ、何故私を生んだの?」と疑問に思うばかりでした。機嫌が悪くなると一緒にいるのが怖く居心地が悪いし、結局はこちら側にシワ寄せが来るからなるべく当たり障りなく関わって来ました。顔色をうかがって機嫌を取ったり、聞きたいことがあっても電話すらもかけるのに勇気がいる。電話の第一声が「何?今忙しいねんけど?」と言われると、伝えないといけないことも言えない。学校でのことを相談したり悩みを打ち明けたくても、バカにされ責められ話しを聞いてもらえないことから、いつしか相談事とかもしないただの大人と子どもという関係になっていたように思います。

 

大人になってからも今もなおけなされ楽しく頑張っていることも常に否定され、妬まれています。恵まれた状況や環境にあるのは努力ではなく運だとか、配偶者がアタリだと考える人。

  • お母さんは○○さん(私の友達)好きになれないわ。どうせあんたは捨てられるよ。
  • いいよな~あんたは何でもできて。
  • ○○くらいやったら仕事してても時間作れるやろ?だから頼まれて欲しい。

 

こちらの事情や都合もお構いなしで彼女の提案を飲まないと明らかに機嫌が悪くなったり、泣きそうな声でこちらに罪悪感を持たせるような流れまで作ります。強めに断ると「あんたは薄情や。」とまた私が悪者に。
不思議と外面は良くInstagramのフォロワーも増え友達も多い。キラキラしている毎日を日々投稿しているけど、シラケた目で私は見ています(笑)褒めたたえられているコメントに吐き気が出そう。

時々電話があってもネットでの買い物を頼んだり、周りの愚痴やネガティブな言葉ばかりで、逆に相談されたところで改善する気が無いのが丸出しで、全く話しになりません。話した後は私の気持ちが落ち込み、何のための時間だったんだろうと後悔します。

 

たまに一緒に食事をしたりすることはあっても、母のコロコロ変わる機嫌に振り回され、出会った翌日は寝込むこともあるので気軽に会えません(笑)
また出会う前や出会った後の夢に高確率で登場。夢の中でも母に酷いことをされ(実際の記憶と重なるような内容)うなされたり泣きながら起きることも……

 

文字にすると「それくらいは誰でもある。」と感じる方もいるかもしれませんが、長い間呪いのように私を縛り続けて来たのも事実です。自分の判断に自信がないとか人目を気にするとか、気に入ってもらおうと媚びたり無理してしまいがちとか、全部母との関わりで身についてしまったこと。人と関係を築きにくく、仲良くなる人が男性ばかり。女性と友達になることを避けてしまう原因でもあったと分かり、今は自分のため家庭のためにも穏やかに過ごせるよう回避し気をつけています。

 

親を変えることは不可能

私がずっと忘れられず苦しんで来た数々の出来事のほとんどを母は覚えていません。私が傷ついて来たことももちろん知りません。
なんなら私が「変わった子・理解できない子」という認識でいるはずです。結局のところ衝突することがあっても、母からしたら悪いのは私なんだと思います。

母の両親も精神的に不安定で私も振り回されたことがある人達だったので、母も毒親育ちだったんです。だから仕方ないのかなと、その辺は汲んであげないとなと思います。

でもそこから脱しようと努力しなかったのかと思うと疑問に思うし、又怒りになってしまいます。もう過去のことだしそこは追及しても意味がないんですが。あとは時代もありますしね。

 

私の子どもが幼稚園に入る前、うちに遊びに来ていた母と大ゲンカしたことがありました。その時に初めて母親を罵倒したんです。怒りに任せてボンボン言葉が出ました。振り回されることにうんざりしていたので、それをぶちまけたんです。これで日頃連絡を取らない理由やこの怒りや気持ちが伝わっただろうと思っていたんです。

でも母は目を丸くさせて

「私(母)に連絡しないのは、あんたが立派にやってて(ここでは子育て)頼る必要がないからだと思ってた。友達に良くできた娘でしょって自慢してた。」

 

と全く見当違いなことを言うんです。
それはそうなんですよ。結構頑張りましたもん、産後。でも散々私の怒りや気持ちを聞いた後にこれをケロッとした顔で言えるなんて……

 

そんなとこだけポジティブでどうすんねん。

 

もうこの人とは平行線のままやなと確信しました。

変化を求めてもこっちが疲れるだけ。期待もしない、求めない。変わるのは(対策とか術を身に着ける)自分。もうこれが一番自分が穏やかに生きていける方法なのかもと。

 

 

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本から得たもの

Alexas_FotosによるPixabayからの画像

 

毒親の情報を得られたことも大きかったんですが、それを踏まえて自分を変えようとか、こうしようと思うキッカケや後押しになったのも良かったです。

客観的に自分がどうなのかを知るのは変化や成長の時には大切ですよね。改善すべき点はどこか、自分の弱点というかどこがどう引っかかっているのかを先に知らないと対策できないですもん。

 

毒親を最近知った!とかこれから勉強するよ!って方に分かりやすいので、是非手に取っていただきたい一冊です。

 

 

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読まれた方の反応は?

Twitterで「気づけない毒親」を読まれた方のクチコミ(感想)を拾ってみましたよ!

 

最後に

この記事を作りながら実は罪悪感も感じていました。これを母が見たらショックだろうなぁ~とか、このブログの存在絶対言わんとこうとか(笑)

「あんたはそんな風に思ってたんだね。ごめんね。シクシク」なんて期待できませんし、どうせまた責められて終わりです。なんなら根に持ってまたいつもの私ケナシが始まります。

私が子どもの頃は周りの大人に家の様子を話しても「親不孝だ。」とか「お母さんも一生懸命なんだよ。分かってあげて。」と押さえ込まれて来ました。
実際そうなのかもしれません。親不孝なこと言ってるし、母なりにも一生懸命だった部分もあったと思います。

でも子ども本人が正直に感じたままに生きたらいいんだと今は思えています。

自分が親のような生き方や子育てをしたいかどうか考えてみると簡単な気がします。

 

私はNO!

自分みたいな子どもを育ててしまうのは嫌です。

だから変わりたい!変わってみせる!と意気込んでいます。

時々呪いを思い出すし毒が忍び寄って来ます。これからもっと両親が歳を取って別の問題も出て来るでしょう。怖いです。本当に憂鬱です。

でも今の段階で沢山気づけたので、年老いた両親を前に子どもの頃のように呪いで苦しむ度合いも減ったんじゃないかなと思えています。
何も気づかないまま「毒親」ってなんやそれ?で生きていたら、またこれから無駄に自分を追い込み責め込んで苦しんでしまっていたかも!?

 

親子関係で悩んでいる方、子育てで悩んでいる方、私も同じ悩める人です(笑)!

気楽なブログを日々書いてますが、【楽しく生きていくために必要な苦】は乗り越えていきましょう!したくない経験なんですが、そこにこだわっても前に進めませんもんね。

 

 

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