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【ネタバレ】映画「LAMB/ラム」の奥深い世界!禁断の子羊がもたらす衝撃と神秘

 

衝撃的なラストに”笑う”か”浸る”かはあなた次第!?とんでもないものを見てしまった感満載の「LAMB/ラム」の世界へ

今回ご紹介するのは、アイスランドの神秘的な風景を舞台に、羊から生まれた禁断の子「アダ」と人間の夫婦の奇妙な共同生活を描いた映画「LAMB/ラム」です。

観た後も心がザワザワする本作の【見どころ】と【感想】をネタバレありでまとめています。

 

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本ページの情報は記事執筆時点のものです。最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

 

 

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映画「LAMB/ラム」作品情報

 

タイトル LAMB/ラム
原題 Lamb
製作年 2021年
製作国
アイスランド・スウェーデン・ポーランド合作
監督
バルディミール・ヨハンソン
製作
フロン・クリスティンスドッティル、サラ・ナッシム、ピオドール・グスタフソン、エリク・リデル、クラウディア・シュミエヤ、ヤン・ナシェフスキ
製作総指揮
ノオミ・ラパス、タル・ベーラ、ホーカン・ペッテルソン、ヨン・マンケル、マルチン・ドラビンスキ、ピーター・ポッスン、ズザンナ・ヘンチュ
脚本
ショーン、バルディミール・ヨハンソン
撮影
イーライ・アレンソン
美術
スノッリ・フレイル・ヒルマルソン
衣装
マルグレット・エイナルスドッティル
編集
アグニェシュカ・グリンスカ
音楽
ソーラリン・グドナソン
キャスト
マリア:ノオミ・ラパス、イングヴァル:ヒナミル・スナイル・グブズナソン、ペートゥル:ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、イングバール:E・シーグルズソン
あらすじ
アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子どもを亡くしていた2人は、その「何か」に「アダ」と名付け育てることにする。アダとの生活は幸せな時間だったが、やがてアダは2人を破滅へと導いていく。

 

5つの見どころ

私が視聴して感じた見どころを5つご紹介します。

衝撃的な出会い!羊から生まれた、○○の子?

 

羊から○○にそっくりな子どもが生まれて来るという、衝撃的なシーンから始まる。「一体何が起こったの?」好奇心を強く刺激するはず。

 

 

アイスランドの神秘的な風景に息をのむ

 

映画全体を包むアイスランドの雄大で美しい自然がまるで絵画のよう。孤独な農場の風景が、登場人物の心情とシンクロし、独特の世界へと引き込まれる!

 

 

ノオミ・ラパスの熱演に心揺さぶられる

 

主演のノオミ・ラパスは、子どもを失った夫婦の複雑な感情を繊細に表現。無駄なセリフも音もない。その分、彼女の表情の変化を見逃すまいと釘付けに。

 

 

謎が深まるストーリーが想像力を掻き立てられる

 

物語が進むにつれて予測不能な展開に。「この子は一体何者なのか?」「この後どうなるの?」と想像力が嫌でも働くばかり。

 

 

観る人を選ぶ作品だからこそ面白い

 

決して万人受けはしないけど、だからこそ視聴後は誰かと語り合いたくなる魅力も。価値観を揺さぶられ、いつまでも忘れられない作品になりそう。

 

 

 

【ネタバレ】感想

露わになった全貌にゾゾゾッ!

娘を亡くした羊飼いの夫婦、マリア(ノオミ・ラパス )とイングヴァル(ヒルミル・スナイル・グドゥナソン)は、一見田舎で穏やかな日常を送ってるように見えますが、感情をどこかに置き忘れたかのように無表情で不穏。

そんな彼らの前に現れた羊の子を取り上げ、亡くした我が子と同じアダと名付け、小屋ではなく隣接する自宅でまるで人間の赤ちゃんかのように世話をするお話し。

自分たちの寝室で寝かし、哺乳瓶でミルクをあげ、抱っこして子守歌を歌いながら寝かしつけ…これは非常に妙!

観ながら「まさか…」と薄々気づき始めるも、アダの全貌をなかなか見せないカメラアングル(笑)

でもある瞬間露わになってゾゾゾッ!

 

うへーーー!

半分人間だった!

 

羊飼いで多くの出産に立ち会っていたら、そりゃ奇形が生まれることがあるだろうけど、半分人間なんてレベルが違いすぎる。

普通はビックリ仰天して動揺するだろうし、「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」だったら教会に査定求めるよねと(笑)

なのに2人は話し合うこともせず、当たり前のように育てちゃってるのは何でっ!?

 

 

これは奇跡の出会いだと受け入れるよう脳内変換したのかも

多分、はじめはマリアがアダを育てることを、イングヴァルは100%は受け入れてなかったんじゃないかなと。

イングヴァルが仕事を終え家に戻った時、マリアがアダを抱いてあやしてる姿を険しい顔で見つめてた場面なんかも意味深(23分50秒)。

マリアと目が合っても笑いもせず無言で立ち去り、そのままトラクターへ。

そしてググッとこみあげ急に泣いていましたよね。

彼も娘を亡くした悲しみを抱えてて、妻とアダの姿に我が子との思い出をダブらせてたのかな。

凄く複雑な思いに駆られてたんだろうな。

 

でもなんでしょう。

この2人って話し合いしませんよね?

何故衝突しないのかな。

我が子を亡くした時に、もう散々互いを傷つけ合ってきたってことなんでしょうか。

なんせ過去の回想場面がないから、想像力フル稼働させる必要がある作品ですよね。

 

まぁでも、無表情なマリアがアダとの出会いで瞳がキラッとし始め、日常に笑顔が出て来たことで引き離せなくなっただろうし、こんな形であれ天からの贈り物だと捉えたのかなと。

マリア視点で考えてもそうかもしれません。

通常であれば普通の羊として育てられない、あるいは処分対象ですよね。

そんなアダを救い大事に育てる、天からの贈り物だ、私たちに与えられた使命だ的な?

 

彼らの子どもが亡くなっておらず元気に育っていた世界線だったら、アダを我が子のように可愛がる流れにはならなかったんじゃないかなと思えてしまいます。

状況とタイミングがドンピシャだったんだろうな。

 

 

自分たちの幸せを邪魔する者は許さない

ただマリア的に気がかりなことも。

それは自分たち3人の幸せな家族(ごっこ)生活を脅かす存在。

マリアはここには容赦ない行動を見せました。

 

アダの実母3115

 

アダを育てるようになってから、夢に羊が出て来てうなされ、頻繁にアダの実母(羊)が窓の下にやって来ては、アダを探して鳴くようになりました。

これをよく思わないマリアは、怖い顔と声で追い払っていましたが、ある時急に思い立ち母羊を射殺(47分)し、引きずって移動し証拠隠滅で埋めちゃったんです。

迷いも罪悪感も見せないマリア。

アダを守る!と言うよりは、自分たちの暮らしを守る方が強かったのか。

自分も我が子を亡くして辛かったはずなのに、羊とは言えこんな形で子どもを奪ってしまうとは。

銃口を向けられジッとマリアを見つめる母羊。

凄く凄く胸が痛む瞬間でした。

 

殺す必要なんてないじゃない。

何食わぬ顔で日常に戻るマリアに、ここでもまたゾゾゾッとしてしまいました。

完璧に一線を越えたなと、マリアを見る目が変わってしまいました。

 

 

夫の弟ペートゥル

 

もしかしてシリアスコメディなのか?と思ってしまったのが、イングヴァルのミュージシャンの弟ペートゥル(ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン)が突然やって来て、アダも込みで朝食を食べる場面。

アダを隠すでも言い訳するでもなく、普通に家族として紹介し食卓に座らせたはいいけど、何が何やらなペートゥルは当然困惑。

 

パー子
パー子

この温度差のある食卓には申し訳ないけど笑ってしまいました。

 

ペートゥル的には突っ込みたい!

でも突っ込めない。

兄夫婦のマジ本気な空気に思考停止。

アダは人間じゃなくて羊だ!と兄に言っても聞く耳を持たない。

もう俺が奇妙な家族ごっこを終息させねば!と思ったんでしょう。

夫婦の目を盗み、アダを連れ出し銃口を向けたんですが、ペートゥルは撃つことができませんでした。

でもこの出来事を機に、ペートゥルは兄の思いも受け入れたのか、アダと絆を深め一緒に出掛けたりと家族のように過ごしました。

 

だけど厄介なことに、ペートゥルはマリアがアダの実母羊を殺害したところを偶然目撃していて、そのことを持ち出してマリアと関係を持とうと迫って来たんです。

 

これじゃ夫婦関係も壊されかねないし、アダに秘密を話されるかもしれん!

 

と思ったかは分かりませんが、即刻家から追い出す手配を進めてサヨウナラ~。

打つ手が早い!

マリアは悪い女だよ。

や、ホントにマリアってヤバイよね。

サイコパスだわ。

 

特に文句を言わず抵抗せずバスに乗せられたペートゥル。

クズだけどアダを殺さなかったところはイイ人だったなぁ。

 

 

パー子
パー子

過去にペートゥルとマリアは関係を持ってたのかもしれないなぁ。

 

 

 

【ネタバレ】結末から考える「結局何が言いたいのか?」

アダの気づき

そもそも何故半分羊で半分人間というアダが誕生したのか。

アダの父親はどこの誰?てか何?

我が子を亡くした悲しみから、イングヴァルがとうとう羊を相手にし始めたのか!?

もしかして新たな変態図鑑の仲間入りなのか?と恐る恐る身構えてたんです。

でも全てをひっくり返す結末を迎えました。

 

 

アダの父親は獣人だったんですなぁー。

 

マリアは自分の都合の悪い邪魔な存在を排除し、永遠に幸せな3人での生活を夢見てたんでしょう。

でもその暴挙をずっと見てたのがアダの父親だったわけです。

まずはアダの目の前に現れ、夫婦の愛犬を殺害。

驚いてアダは逃げますが、そのことは2人に伝えることはありません。

でも鏡に映る自分の姿を見て、突然現れた獣人と自分がそっくりだと言うことにハッとしたはず。

アダが酔っ払ったイングヴァルと眠る時、ベッドの横に飾られた羊の群れの絵画を見る場面からも、アダの中に何か起きたと感じさせられました。

 

 

奪った命の代償

マリアがペートゥルをバス乗り場まで送ってる間、故障したトラクターを修理しに出かけたイングヴァルとアダ。

その先でアダの父親(ですよね)に撃たれて死亡

アダも父親に連れて行かれました。

アダは抵抗することなく父親に手を引かれていましたが、表情からは悲しみが溢れていました。

アダが何故人間の夫婦に育てられているかは直接話される場面はありませんが、獣人父ちゃんの登場で全てを悟ったんじゃないでしょうか。

マリアもイングヴァルもアダと出会い幸せだったには違いないけど、結局他の家族の命(マリアがアダの母羊を射殺)を奪って作り上げたもの。

 

自業自得?

因果応報?

 

マリアは銃声を聞き、倒れているインクヴァルの元に駆け付けますが時すでに遅し。

何故イングヴァルが撃たれたのか、アダはどうなったのかなど知ることもできません。

ただ彼女も自分の行いを忘れてはいませんよね。

アダを育てる中で、羊の夢にうなされ、何かに怯えていた側面もあったんじゃないでしょうか。

自然は見てるぞ、いつでも見てるぞという、何者か分からない気配をラストのマリアも感じたはず。

 

結局全てを失った彼女。

広大な自然の真ん中で立ち尽くし、目を閉じ空に向かって大きなため息をつく場面でエンディングとなりました。

このため息にはどんな意味(気持ち)が込められてたんでしょう。

 

せめて近くで命を落とした愛犬の遺体には気づいてあげて欲しいな。

 

 

【海外】IMDb評価・口コミ

海外サイトIMDb評価6.3/10(42K)の「LAMB/ラム」のユーザーレビューを、肯定的意見・否定的意見にわけてまとめています。※2025年3月20日時点

肯定的意見 否定的意見
映像美と雰囲気:アイスランドの自然が美しく、神秘的な雰囲気。孤独な農場の風景が印象的。 ストーリーの薄さ:物語の展開が遅く、単調。登場人物の心情描写が少なく、深みがない。
演技力:ノオミ・ラパスの抑えた演技が感情を繊細に表現。ヒミル・スナイル・グズナソンの朴訥(ぼくとつ)とした演技がリアリティを出している。 展開の遅さ:物語の進行が遅く、退屈に感じる場面が多い。映像美に頼りすぎている印象。
独特な世界観:現実と幻想が入り混じったような世界観。羊と人間の子供という奇抜な設定が物語にマッチ。 説明不足:アダの出自や物語の背景が十分に説明されていない。登場人物の行動原理が理解しづらい。
寓意的なテーマ:親子関係、喪失、孤独など普遍的なテーマ。自然と人間の関係、人間の業といったテーマ。 ホラー要素の不足:ホラー映画として期待すると恐怖感が薄い。不気味な雰囲気はあるが、恐怖演出が少ない。
考察の余地:謎めいたラストシーンなど解釈を委ねる部分が多い。神話的な要素や象徴的なモチーフ。 結末の不満:結末が曖昧で着地点が不明確。登場人物の運命が唐突に終わり、後味が悪い。
音楽と音響効果:静寂を強調する音響設計が雰囲気を盛り上げる。北欧らしい民族音楽。 登場人物への共感不足:登場人物の感情が希薄で共感できない。行動が理解しづらく感情移入できない。
新鮮な体験:これまでにない斬新な映像体験。北欧の民話や神話を思わせる世界観。 難解さ:物語の解釈が難しく理解に苦しむ。象徴的な表現が多く意図が掴みづらい。
深いテーマ性:家族、自然、人間の業といったテーマ。人間のエゴや欲望が自然との共存を破壊する様を描く。 長編にするには内容が薄い:短編映画にすれば凝縮された作品になったのでは。映像美や雰囲気に頼りすぎている印象。
民俗ホラーとしての魅力:アイスランドの民間伝承をベースにしたホラー要素。北欧の神話や伝承を思わせる要素。 観客を選ぶ作品:万人受けする作品ではなく好みが分かれる。独特な世界観やテーマ性が要因。

 

X(旧Twitter)の口コミ

 

まとめ

映画「LAMB/ラム」は観る人を選ぶ作品ですが、家族とは何か、人間や自然についても考えさせられるものがありました。

 

「LAMB/ラム」がオススメな人
  • これまでにない斬新設定の映画を観たい人
  • 美しい映像と独特の世界観に浸りたい人
  • 人間のエゴと自然の摂理について考えたい人
  • 観終わった後に誰かに話したくなるような作品を求めてる人
  • 北欧の神話や民話に興味がある人

 

セリフは全体的に少なく不穏な空気が漂い続けるので、緊張感も途切れないんですよね。

またノオミ・ラパスの演技も素晴らしく、彼女の持つ雰囲気が作風にもピッタリでまさにハマリ役と言えそうです。

 

非常に変わった作品なんですが、興味のある方はぜひ視聴してみてくださいね。

 

 

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