登場人物が濃い!ニコール・キッドマンのそこまでやるか!?が詰まった満腹胸焼け作品
今回ご紹介するのは、2012年アメリカのサスペンス映画「ペーパーボーイ 真夏の引力」(原題:The Paperboy)。
演技派がクセ強めのキャラを演じるコッテリな1作!私の中でニコール・キッドマンの株、これで爆上がりしました。
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予告動画
登場人物・キャスト・吹き替え
✅ジャック
演:ザック・エフロン
日本語吹替:森田成一
✅シャーロット
演:ニコール・キッドマン
日本語吹替:田中敦子
✅ウォード
演:マシュー・マコノヒー
日本語吹替:咲野俊介
✅ヒラリー
演:ジョン・キューザック
日本語吹替:家中宏
✅ヤードリー
演:デビッド・オイェロウォ
日本語吹替:砂山哲英
✅W.W.
演:スコット・グレン
日本語吹替:板取政明
✅アニタ
演:メイシー・グレイ
日本語吹替:東條加那子
どんな話し?
時代は意外にも古い1969年。
フロリダに住むジャック(ザック・エフロン)は、問題を起こして大学から離れ父の新聞社で新聞配達を手伝っていました。
ある日、大手新聞社の記者で兄のウォード(マシュー・マコノヒー)が、ある殺人事件の死刑囚ヒラリー(ジョン・キューザック)の冤罪疑惑について取材するために帰省します。
ジャックはウォードの調査を手伝うんですが、その時に出会った死刑囚ヒラリーの婚約者シャーロットに恋をしてしまいます。
この件に関わったことで、ジャックの人生は大きく変わってしまうという内容です。
差別的な言動も随所に見られる、全体的に不快感高めのお話し。
2013年、個人的に強烈にツボった作品
ヒムトがまだまだ小さい頃、昼寝タイムはスターチャンネルで録画した洋画を観まくっていました。
この「ペーパーボーイ 真夏の引力 」を鑑賞したのが2013年。
当時やっていたブログの記録を確認すると、2013年は125本の映画を観たそうな。
我ながらスゲー。
で、何を思ったのか本作を「1番心に残った」風に紹介していたんですよね。
激推し作品ではないけれど、自分的には結構ツボってしまったという感じ。
似たような感覚で言えば「悪の法則」の時もそうだったっけな。
もうここで趣味の違いから「こいつはダメだ!ヤレヤレ」と思われていそう(笑)
確実に好き嫌いがあってワーストに入る勢いのある作品ですよね。
ホント後味は最高に悪かったですが(笑)、その悪さに気分が良くなる時があるんですよね。
何だろう、何かニヤッとしてしまうんです。
完全に好きな時にニヤッとしてしまうんです。
更に気持ち悪がられるかもしれないんですが、人が嫌ってる作品を好きになってしまう自分も結構好きだったりします(悪寒)
得した気分になるんですよね。
という非常に偏った好みを持った私の【振り返り】【感想】はここからスタートです。
やはり観てのお楽しみということで、核心的な部分には触れずに書いています。
ピュアなジャックが恋をする
もうすでに脱してるやん!と言われるかもしれないですが、アイドルカラーがどうしても強かったんですよね。
なので主人公ジャック同様、ザック・エフロン自身も脱皮する……みたいな(笑)
今でこそ幅広い作品で様々な姿や表情を見せてくれていますが、この当時の私にはジャック役のザック・エフロンはある意味新鮮だった記憶があります。
白いブリーフ姿もなんか妙にショッキングでした(笑)
無罪かもしれない死刑囚のヒラリー
ジャックと兄ウォード(マシュー・マコノヒー)の実家は新聞社で、大手新聞社の記者である兄ウォードが「過去の事件の犯人が無罪かもしれん!」と仲間ヤードリーを連れて取材のため帰省しました。
ウォードが調べたいと思った人物は、死刑囚のヒラリー(ジョン・キューザック)なんですが、このヒラリーの起こした事件に関しては詳しくは分からないままなんです。
そこが薄く感じる部分かもしれないんですが、この作品ではあまり重きを置く点ではなかったのかも。
このヒラリーですが、どう見ても考えても無罪ではなさそうなキャラでした。
鑑賞後しばらくジョン・キューザックはいらん!と思えるくらい終始気持ち悪かったです。
予告動画からもその雰囲気が感じ取れるかと。
でも他のメンバーの熱演(展開)もあってか、特別彼だけが悪目立ちするなんてこともなかったんですよね。
そう思ったら、やっぱりこの作品は胸焼け胃もたれ必至の超濃口なんです。
ヒラリーと文通をして婚約したシャーロット
さて、この作品の要とも言えるのがニコール・キッドマン演じるシャーロットです。
彼女は獄中のヒラリーと文通をして、出会ったこともないのに婚約してしまったケバケバビッチ。
魅力的でもあり痛々しくもあり……や、でもやっぱかなりのイカレ女子。
あろうことか、ピュアハートなジャックが一目惚れしてしまう相手でもあります。
理解不能な部分が多いのは、複雑な人生を歩んで来たからかなと。
気持ち悪いヒラリーの無実を信じて動いてる彼女が、単純に気の毒にもなりました。
おバカっぽいし明るくってワガママでつかめない人。
自分を大切にしておらず、人生にも期待していない。
関わりたくないけど、気になってしまうタイプの人。
終始漂う薄幸感。
このシャーロットというキャラクターを、ニコール・キッドマンがよく引き受けて演じたなと。
ニコール・キッドマンが持つイメージとは真逆の、生臭く異臭を放つような役なんです。
その意外性からか、この作品をキッカケにニコール・キッドマンの株が私の中ではグイグイグイッと上昇しました(単純)
いい歳した大人なのに、出会ったことのないヒラリーとの対面が楽しみすぎて、発言がどれも性的。
きっと何か強いものを感じたとは思うのですが、まさかああなるなんて……アワワワワワ
常時発情期のシャーロットを見ても「アホちゃうか!」と1ミリも思わなかったジャックは、相当恋は盲目状態だったんだろうなぁ。
地味な部分だけどザック・エフロンのもどかしい、歯がゆい演技がとても良いなと感じたし、ナイスキャスティング!と感動。
ドン引きの面会場面
ヒラリーとの面会場面なんてまさに地獄絵図(笑)
ドン引きですよ、ホンマに!
間違ってもデートで観たり家族で観ないでくださいね!
この場面はシャーロットのバカ女っぷりが炸裂しちゃって、ジャックの「もう見てらんないよ!ボクツライ!」感がバシバシきました。
憧れの人の見たいような見たくないような姿。
まるで拷問のようなヒトトキでありますな。
この場面の撮影現場を想像しただけで何か吹き出してしまいます(笑)
ついでに言うとニコマン、ザックに放尿もするんですよ!
この横に並ぶジャック、ウォード、ヤードリーの3人それぞれが違うことを思ってるんですよね。
バカバカしい場面だけど、鑑賞後に真っ先にこの場面のウォードを思い出して「あぁ~そうだったのか。」って。
散々なラストでも、演者達が最高すぎて好き!
ヒラリーに関わったことで、沼地にハマったかのようにジメジメドロドロ。
人の嫌な部分ばかり見せられてる感じでした。
特にピュアハートなジャックにとっては辛すぎる展開ばかり。
中盤、兄のウォードに起きた事態には私も軽くショックを受けましたよ。
マシュー・マコノヒーのあんな姿、本当にショックでした。
まるで人形のようでしたし。
いっぱい書きたいことがあるけども、モロにネタバレになってしまってもダメだし?
結局のところ、ハッピーエンドにはならないんですよね。
予想はつくけれど散々なラストでした。
ストーリーに意味があったのかも分からないけど、ジャックのえぐられた心の痛みは伝わってきました。
トラウマにトラウマを重ねることになってしまったわけだし、これからも恋愛ができないだろうなとシミジミ。
見るからにジメジメとした鬱陶しい感じが終始漂ってるし、気分の良い場面なんてありません。
重苦しい空気とゲンナリする展開なんて最悪の組み合わせですよね。
だけど演じている彼等の存在感にとても興奮しましたよ。
おすすめしない方がいいんだろうけど、私は好きです。
でも吐き気はしたよ(笑)
みんなのクチコミ(評価、感想)は?
「ペーパーボーイ 真夏の引力」
冤罪の可能性がある
殺人事件の容疑者が
J・キューザックってだけで
彼がサイコパスで確実に
殺ってるなと
確信に変わる不思議話の急展開が多く
不必要な挿話もあるが
沼地に住んでいたり
叔父家族が少数民族然とした
生活だったり
終始徹底した
異様な雰囲気は好き pic.twitter.com/gwOQiYYQQ1— なる (@narunaruko1) July 26, 2021
『ペーパーボーイ 真夏の引力』
お目当てのマシュー・マコノヒーが霞むほどの存在感を放つ淫らで挑発的でファムでファタールなニコールのキッドマンにノックアウト´∀`)=⊃)`Д゚);、;’.・グホォ
全編にまとわりつく濃密な不快感と背徳感はザック・エフロンの瑞々しさすら濁らせる。なんつってな。 pic.twitter.com/BrhND8HczN— soze (@soze07862079) June 20, 2018
「ペーパーボーイ 真夏の引力」観ました。これはヤバい。完全に油断してたが、今年ベスト級の大傑作だった。血、汗、海、尿、沼、そして精液と、ザラザラとヌルヌルの狭間で蠢く破壊力抜群の映像。インパクトと説得力は申し分無し。役者それぞれの演技もいい。脚本も素晴らしい。マジで最高でした。
— こうへい (@kouheyhey) August 6, 2013
#これっきゃない夏映画
ペーパーボーイ 真夏の引力
湿度5億%、有り得ないレベルのヌメリ感が味わえます(震え声) https://t.co/TeyAo2bu3c pic.twitter.com/zHebGWBDaS— 山岡4郎 (@ddddddty) July 27, 2021
ペーパーボーイ 真夏の引力
1969年のあの夏
純真だった青年は、穢れを知ってしまった。
人間の多面性に惑わされ、自らの差別心を思い知り、正しいと信じた行動でも悲劇に繋がる現実に打ちのめされる。
むせ返る様な暑さが伝わってくるザラついた映像。
役者達の怪演が光る中、N.キッドマンがヤバかった pic.twitter.com/s1QySiYuHu— 水のようなつけ心地。(ゾンビーバー部平部員) (@mrkoikelovesmen) November 13, 2020
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