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【見どころ・ネタバレ無し感想】映画「かごの中の瞳」見えていなかったのは夫の方だという皮肉

 

今回ご紹介するのは2016年のアメリカ映画「かごの中の瞳」(原題:All I See Is You)。

【見どころ】ネタバレ無し【感想】をまとめています。

 

パー子
パー子

盲目の妻が視力を取り戻した時、これからの幸せな夫婦生活に期待を膨らませていたはずなのに、待っていたのはギャップからの2人の温度差だった!

 

難役と言われた盲目の妻ジーナ役を、ドラマ「ゴシップガール」で一躍有名になったブレイク・ライヴリーが見事に演じあげています。

 

 

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あらすじ

子供の頃の交通事故で失明してしまったジーナは、夫のジェームズと彼の赴任先のタイ・バンコクで幸せな結婚生活を送っていた。ある日、ジーナは角膜移植で片目の視力を取り戻すが、彼女の瞳が捉えたのは想像していた頼もしい素敵な夫ではなく…。U-NEXTより引用

 

予告動画

 

登場人物・キャスト

ブログ見出し下画像

ジーナ

✅演:ブレイク・ライヴリー

  • 1987年8月25日生まれ
  • アメリカ出身
【出演作】「シンプル・フェイバー」「カフェ・ソサエティ」「ロスト・バケーション」「アゲライン、100年目の恋」「野蛮なやつら SAVAGES」など

 

 

ジェームズ

✅演:ジェイソン・クラーク

  • 1969年7月17日生まれ
  • オーストラリア出身
【出演作】「ターミネーター:新起動 ジェニシス」「チャイルド44 森に消えた子供」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「ホワイトハウス・ダウン」など

 

 

ヒューズ医師

✅演:ダニー・ヒューストン

  • 1962年5月14日生まれ
  • イタリア出身
【出演作】「グッバイ・リチャード!」「エンド・オブ・ステイツ」など

 

 

ダニエル

✅演:ウェス・チャサム

  • 1978年10月11日生まれ
  • アメリカ出身
【出演作】「大脱出2」「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」など

 

 

カーラ

✅演:アナ・オライリー

  • 1985年2月17日生まれ
【出演作】「フルートベール駅で」「スティーブ・ジョブズ(2013)」など

 

 

監督はマーク・フォースター

監督はドイツ出身のマーク・フォースター (1969年11月30日生まれ)。

2001年「チョコレート」でハル・ベリーを黒人女優初のオスカーに導いたことで、国際的に注目を浴びるようになりました。

【監督作品】「オットーという男」「プーと大人になった僕」「ワールド・ウォーZ」「マシンガン・プリーチャー」「007 慰めの報酬」「ネバーランド」など
パー子
パー子

知ってる作品が多い!

 

 

見どころ

 

ここからはパー子が思う「かごの中の瞳」の見どころをご紹介します。

 

人それぞれの解釈を楽しむ

とてもスタイリッシュに描かれた夫婦の物語で、激しく盛り上がる場面がないのが特徴

盲目の主人公ジーナ同様、観ているこちら側にも「見えにくいもの」「見えないもの」が多く、答えを探しながら観ているような感覚になりました。

 

パー子
パー子

あえて詳しく説明描写を入れないことで、観る人それぞれの解釈が生まれる面白い作品なのよね。

 

 

この夫婦、話し合いをしたり感情や考えをさらけ出すことが少ないから、どう思っているのかは私たちも顔色を伺うしかありません。

 

どこから2人はズレていったのか。

そもそも彼らは互いの何を愛して結婚していたのか。

 

どちら側の立場に共感するかでも、感じ方はだいぶ変わりそう。

こんな受け取り方あるんだ!と、自分とは違う解釈をした人の感想に出会う率が高い作品なので、そういう解釈の違いを楽しめたら観た後もオイシイはず!

 

 

ブレイク・ライヴリーの美しさ

本作で再確認したのは悔しいけど(笑)ブレイク・ライヴリーの美しさですね。

個人的には久しぶりにブレイク出演作を観たんですが、彼女ってこんなに眩しかったっけ?と。

 

ジェームズに世話をされて弱々しく自信なさげに生きていた序盤、視力を取り戻し水を得た魚のようにイキイキと光り輝き出す中盤、すっかり肝が据わったような終盤。

どんな時でもキレイだったなぁ。

見えるようになったらメイクやファッションも楽しくなるのは当然。

それまでの地味だった服を捨て、茶髪から金髪にチェンジして派手になっていくのも全然不思議じゃない。

「見える!生きてる!楽しい!幸せ!」そんな興奮が溢れ出る笑顔に、こっちまで気分があがっちゃう。

 

 

可憐にもゴージャスにもなれるブレイク・ライヴリーって強すぎる!

登場人物が少ないから、ブレイクにしっかりスポットが当たってるわでファンは嬉しいかもしれませんね。

 

\ブレイク・ライヴリーと言えばコレ!/

Huluで「ゴシップ・ガール」を観る!

 

 

 

感想・内容振り返り

ブログ見出し下画像

地味で平凡な中年男枠に選ばれたジェイソン・クラーク

ブログの「あらすじ」ではU-NEXTを引用したんですが、私が視聴したHuluで読んだ「あらすじ」に吹き出してしまいました。

その部分とやらはココ↓

だが喜びに震えるジーナの瞳が見たのは、想像していた素敵な夫ではなく、地味で平凡な中年男の姿だった。
Hulu「かごの中の瞳」視聴ページから引用

 

えっ、これ酷ない(笑)?

視覚の情報は無いにしろ、結婚するくらいなんだから相手のプロフィールくらいは知ってたはず。

中年男て(笑)

 

パー子
パー子

よっぽど想像と違うかったんだろうね。セレブオーラのあるイケメンだと思ってたんかな。

 

それにこの設定でキャスティングされたジェイソン・クラーク気の毒すぎ問題(笑)笑いつけるな!

ジェイソン・クラークってそんなキャラ売りだった?

や、確かにイケメンではないとは思うし、私も好みのタイプじゃないけど、特別不細工でもないし。

ストーリーとは関係なく妙に「ジェイソン・クラークがかわいそう」になった瞬間でした。

 

 

すぐジェームズのアンチになった私

「地味で平凡な中年男」紹介のジェイソン・クラークが気の毒って気持ちで視聴してたから、最初は彼寄りだったんです。

視力を取り戻した妻ジーナがエンジョイしすぎて、手の届かないところまで羽ばたいてったせいで、ジェームズ(ジェイソン・クラーク)がションボリする話しだと思い込んでいたんです。長い!

 

ところがどっこい!そうじゃなかった。

見えるようになったジーナが、どんどん前向きに明るくなっていく(というか本来のジーナなんだろうね)につれて、ジェームズが明らかにイラ立って面白くなさそうな顔してるのには「チッ」ってなりました。

 

パー子
パー子

あんた嬉しないんかい!って。

 

献身的に支えてきたからこそ心配もするんだろうけど、ジーナが楽しくなればなるほど、ジェームズの陰険さが際立ってきて、たちまち「地味で平凡な中年男」に見え始めた不思議(笑)!

そもそも、ジーナが視力のある状態でジェームズと出会っていたら、絶対互いに惚れなかっただろうし、結婚してなかっただろうなと思いますね。

 

傍から見てたらジェームズは稼ぎがあって真面目で、優しくて申し分ない夫かもしれないけど、献身的に妻を支える俺カッコイイ!って酔ってたのでは?

支配する、管理下に置くことで威厳を保てる的な?

もしかしたら自分に自信がなくて、長年モテない男だったのかもしれない。

それに引き換え、目は見えないけど美しいジーナ。

いつもジェームズの陰に隠れていたのが、いまどきの派手なファッションやメイクにも興味が出てきて、好奇心旺盛で突っ走るようになってきた。

明らかに自分に対して攻撃的な発言をするようにもなり不穏な空気になってきた。

こりゃジェームズの手に負えない。

このままでは自分から離れて別の男の元へ行ってしまう。

今から思えば、やたら言っていた「子どもを作ろう」も、ジーナを繋ぐための鎖にするつもりだったのかしらと、私まで卑屈思考になってきた。どうしたもんだ!

 

 

行動を起こしたジェームズ

結局ジェームズが愛していたのは、自分を必要としてくれる弱々しいジーナだったんですよね。

本人にストレートに言えないだろうけど、彼のイラ立ちを見てたら伝わってくるもんです。

 

パー子
パー子

そしてついに彼はやってしまった!

 

それはそれは大人の男と思えない姑息な手口

仮に私がジーナの立場だったら、一緒にいるのも無理だし憎しみがわきますね。

 

このジェームズの行動については、核心的な直接的描写がないのが面白い。

私たちに直接”見せない・見えない”という演出が憎いなと。

ちょっとした描写や他の要素から読み取って行く形が取られているので、ながら見してたら気づかないかも!?

 

 

ジーナにも秘密がある

とは言え、ジェームズばかりが悪者ではありません。
やってることは圧倒的にジェームズが悪いと思うんですが。

ジーナもジェームズに言えない秘密を作ってしまい、しかもすぐにバレます(笑)

なのにそれに対して突っ込んだ話し合いもなく、傷ついてるし根に持ってるのにスルーしちゃう。

 

この夫婦、ホントに向き合わないんですよね。

ジェームズってジーナが見えないことをいいことに、都合の悪いことはバレる心配もないし隠してきたんでしょうね。

「これどういう意味?」「これって何?」って聞けばいいことを黙って隠し合いしちゃうんです。

無駄に遠回りだし、逆にまわりも迷惑だし、自分の首絞めてんだけど。

 

パー子
パー子

まぁ……それできてたら映画にはなりませんね(笑)

 

 

 

ジーナからのネタばらし

だけどジーナは、姑息な旦那に気づいてからも一緒に暮らし、問い詰めるでもなく暴言吐くでもなく、何もアクションを起こしませんでした。

それは何故?

彼女はここで一芝居打つんです。

これが最大最強のジーナのアクションだったんです。

ちょっと分かる気もするし、ジーナの選択に毒のある怖さも感じちゃう。

 

ラストの少女と弾き語りで歌うステージの場面には、様々なメッセージが詰まっていました。

ジェームズにとっては、ある種のネタばらしになったので、真面目な彼には受け止めきれないほど複雑な気持ちを抱いたかもしれませんね。

ジーナの悲し気な歌からは激しい直球の怒りではなく、どちらかと言えば許し(悟り?)のような印象を受けたんですよね。

だけど「これからもずっと一緒よ!」ということではなく、別れを思わせるような内容でした。

 

パー子
パー子

ブレイクの歌声が良すぎて歌声の代役を使わなかったんだって!

 

 

最後に

「かごの中の瞳」を最後まで観ると原題の「All I See Is You」にゾゾゾッとしたし、やはりセンスがいいなぁと感じました。

 

All I See Is Youには「あなたしか見えない」「私の瞳にはあなたしか映らない」という意味があるようです。
妻が視力を取り戻したことで、こんな展開になるなんて予想外でした。
ジェームズの愛に嘘偽りはないにしろ、自分にとって好都合なジーナの一面しか見ておらず、結果的にジーナそのものが見えていなかったんだという皮肉。
ホントの意味で盲目だったのはジェームズの方だったのかもしれませんね。
逆にジーナにとっては明るい未来へのスタートを思わせる結末。
ジェームズの愛と言う名の脅威(束縛)から解放されたと考えるのもアリなのか!?
いきなり自立することに不安要素はあれど、彼女のハートは相当強く、前にしか向いていない気がしました。
胸糞悪いという一言で片づけられない余韻のある作品。
ブレイク・ライヴリーのキャリア史上最高!と海外で絶賛されたのも分かる、上質なサスペンスでした。

 

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