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【ネタバレ感想】映画「熟れた本能」なんでもあり!恋した金持ち母ちゃんの大暴走

 

今回ご紹介するのは2009年のフランス映画「熟れた本能」(原題:Partir)。

【見どころ】ネタバレ【感想】をまとめています。

 

何か凄いエネルギーのある作品を観たゾという気がした本作は、裕福な既婚女性が前科持ちの労働者に恋をしたことで破滅に向かうお話しです。

 

ちなみに視聴したHuluでは、【R15+】ではなく【大人向け】と表記されていました。一応当ブログ内のカテゴリでは【R15+】に入れさせてもらっています。

 

 

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あらすじ

幸せな生活を送る40歳過ぎの主婦・スザンヌは、子供の成長を機に心理療法士の仕事を再開することを決意。そんな中、仕事場の工事にやってきたイバンと出会い、2人は一瞬にして引かれ合う。逢瀬を重ね、スザンヌは彼との駆け落ちを決意するが…。U-NEXTより引用

 

予告動画

 

登場人物・キャスト

スザンヌ

✅演:クリスティン・スコット・トーマス
✅役どころ:医者の妻で2人の子どもがいる

  • 1960年5月24日生まれ
  • イギリス出身
【出演作】「オンリー・ゴッド」「砂漠でサーモン・フィッシング」「モンタナの風に抱かれて」「ミッション:インポッシブル」など

 

 

イバン

✅演:セルジ・ロペス
✅役どころ:スザンヌ宅の増改築に来た作業員で前科持ち

  • 1965年12月22日
  • スペイン出身
【出演作】「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」「プレイ 獲物」「マンク 破戒僧」「パンズ・ラビリンス」など

 

 

サミュエル

✅演:イバン・アタル

  • 1965年1月4日
  • イスラエル出身
【出演作】「ラッシュアワー3」「ミュンヘン」「ザ・インタープリター」など

 

 

監督はカトリーヌ・コルシニ

カトリーヌ・コルシニ(1956年5月18日生まれ)は、フランス出身の映画監督であり脚本家。

監督作のほとんどで脚本にも携わっています。

「熟れた本能」を観ていても女性視点特有の生々しい感情の揺れが表現されていました。

 

パー子
パー子

ある意味これも見どころのひとつですね!

 

【監督作】「黒いスーツを着た男」「彼女たちの時間」「分裂」など

 

 

見どころ

【大人向け】らしい大胆な描写

えっ!ちょっと何それ!

大胆な描写って言われたら、あれやそれやが大胆なの?って思うんですが、ちょっと違う(笑)や、ある意味合ってるんだけど。

確かに主人公スザンヌを演じたクリスティン・スコット・トーマスの脱ぎっぷりは良かったんですが、全くエ〇さは感じませんでした。

不必要にデカイモザイクも入らない、見えそうで見えないを貫いた感じ。
草原プレイなんてのもあったけど、これって映画では見かけるけどチクチクしないのかな(笑)

それよりも、何と言うかいい歳した大人(設定では40歳過ぎ)が動物みたいな感じで、ウッホウッホって(笑)大胆!

自分の親がこんなことやってたらって考えると複雑。

子ども的にはかなりショッキング。

 

長らく忘れていた恋する気持ちというやつは、お金持ちのマダ~ムをこんなに変貌させるのかという、そういう意味でも大胆な振り幅だったかと。

同じ女性として共感できる部分もあるけどたいはんが口ポカン展開

だってあまりにも盲目というか、暴走しすぎちゃってドン引き。

全く私の気持ちも追いつきませんでした。

 

冒頭で「凄いエネルギーのある作品」と表現したんですが、これはここから来てるかと思われます。

 

 

クリスティン・スコット・トーマスの演技力

ドン引きしたスザンヌですが、演じたクリスティン・スコット・トーマスはめちゃくちゃ良かったです。

まさに女優という貫禄を見せつけた暴走っぷりでした(笑)

同じスザンヌという女性なのに、どんどん進化(変貌)していくんだから目が離せません。

記憶を辿ってあげてみるとこんな感じ。

  1. 明るく元気なマダ~ム顔
  2. 心配性な母ちゃん顔
  3. まるで女学生な乙女顔
  4. 繁殖期のメス顔
  5. 切羽詰まったギスギス顔
  6. もぬけの殻の覇気無し顔
  7. 堪忍した諦め(?)顔

 

90分足らずの間にどんどん事態が悪化していくもんだから、最初のお上品なマダムスザンヌを忘れてしまいそうでした。

丁寧な説明描写が入るのではなく、流れるように彼女の表情が変わるんですよ。

権力者の医者の妻として、幸せだったと思いきや満たされていないことに気づいたスザンヌ。

 

この20年、私ってば何してたんだろう。

 

そう思ったかは分かりませんが、イバンとの出会いで自分の暮らしが空虚に感じたのかな。

理性も自制も失って恋する乙女と化した様子は、やはり女性監督ならではの表現かもしれませんね。

超絶胸糞悪い映画「罪と女王にも通ずるんですが、子育ての落ち着いた(落ち着き始めた)中年女性って結構複雑な気持ちで生きてるんですよね。

実は金持ちこそ空虚かもしれないなと感じるのです。ひがみちゃうよ!

みんながそうとは言わないけど、私もふと考えますもん。

男性は男性でいろいろあるのかもしれないけど、女性って妙に自分だけ失ってきたと鬱になる瞬間ありません?

旦那に対する不満とか子どもがいることがどうのってことではなく、女性っていろんな面を常に求められてるなと感じるんです。

それなのに自分の欲求は後回しにしてたり、こう生きたいこうありたいという理想も諦めたり。

家族に尽くすことが生き甲斐!幸せ!って思い込んでる部分もあって、抑圧してたフタが無くなった途端に全部を捨てて変えてしまいたい衝動に駆られます。

 

スザンヌはイバンに本気で惚れたかもしれないけど、それを思い出させた張本人ってことで、執着してるようにも感じました。

イバンも特に迷惑がってはないけど、明らかに堕ちていってましたしね。旦那の裏工作ではあるけど。

 

凛とした知的な女性イメージの強いクリスティン・スコット・トーマスが演じることで、一見茶番になりそうな展開でも一定の質を保ち続けてた気がします。

 

ある程度結末が予測できても、最後まで飽きずに楽しませてもらいました。

 

とにかくクリスティン・スコット・トーマスの変貌に注目!ですよ。

 

 

感想

ブログ見出し下画像

結局誰も幸せにならない

正直、子どもがめちゃ気の毒すぎる!

旦那のサミュエルに関しても、高圧的な嫌味な金持ちオーラはあるけど、痛い目に合わせるほどの人かと言われたらそれほどでも……と思えて。

悪事を働いてるわけでもないし子どもやスザンヌに手を上げるでもない、外で女遊びがお盛んってわけでもなく、まぁよくいる感じの高収入男ですよね。

でも嫌やなって思ったのは、金銭的に申し分ない暮らしを「させてやってる」というサミュエルの意識が結構見えたこと。

 

パー子
パー子

実際出て行くと言ったスザンヌに、「俺無しでは何もできないくせに!」って言ってたし。

 

スザンヌが長らく無職(子育てしてただけでは?)だとバカにしたり、ちょいちょい下げ発言してくるんですよ。

本人は悪気ないけど、この蓄積は地味にキツイ。

 

パー子
パー子

別に遊んでたワケちゃうねんけど?って真顔で私やったら言い返してるだろな。

 

目に見えるザ・悪態ではなく、人によっては傷つくし妙に引っかかるよねってネタを、細々練り込んでるのが女性ならではだなと感じました。

だからと言って、子どもを巻き込んでしまうスザンヌにはどうも共感できませんでした。

もっと別のやり方あったんじゃないの?と。

結末は誰にとってもHAPPYじゃないし、子どもたちのトラウマは一生消えないだろうから、スザンヌはとんでもない域までマッハで暴走したなと。

それは残念だったなぁ。

 

 

まるで10代女子

隠しておけずイバンの存在をすぐにサミュエルに打ち明けたんですが、追い出されることなく泣きすがられたんです。意外!

サミュエル的にハッとしたのか、イバンとの不倫を知ってからの方が熱くなるという。

スザンヌを所有物のような感覚で見てたのかも。

愛してはいるけど金の力で鎖のように繋いでたみたいな。

家族を傷つけたくないから、もう2度としない!と力強くサミュエルをなだめるんですが、そんなの嘘っぱち。

家族が出かけたらすぐさまイバンのところへ行っちゃう。

サミュエルの両親が自宅に来ている時も、仕事の研修中にも、イバンからの電話に出て隠れてコソコソ話すルンルンな表情はまるで10代。

 

ある時怒ったサミュエルが、2階の部屋にスザンヌを閉じ込めるんですが、お構いなしに窓から脱出を図り車でブイーン。

そして朝帰り。

ホント盛りのついたなんちゃらですよ(笑)痛かった。

 

 

イバンのキャラが絶妙

サミュエルもイケオジとは言い難かったけど、イバンもいかにも労働者感漂うオジサンでしたね。

よくあるのはマダ~ムと、家に出入りする若い業者の男性みたいな設定ですが、この絶妙なキャラ設定が余計に生々しくてリアル

夢物語みたいな話しじゃないよ~と言われてる感じで。

はじめはイバンの方が手を出してきたかもしれないけど、想像以上にがっつくスザンヌに正直戸惑ったんじゃないかな。

まさか早々に旦那に話して家を飛び出すなんて思ってなかっただろうし、一旦遠ざけたのに執拗に追い回してくるスザンヌをどう思ったんだろう。

終盤なんてサミュエルに何もかも凍結されてお金がないスザンヌが、どんどん常識離れした行動をするんです。

持っていたカルティエの時計を、ガソリンスタンドの客に売りつけたり、家族が留守の自宅に戻って装飾品を持ち帰り勝手に売ったり(笑)

この行動に踏み切る決断力や思い切りが気持ちいいほど。

「もう見てられない。八方ふさがりだ。」と弱気になるイバンとは反対に、まだまだやったるでなスザンヌ。

自分と出会ったばっかりにと卑下するのも分かるなぁ。

 

もっといい方法(手順など)あっただろうにと、結局はそこに辿り着いちゃいました。

 

 

みんなの評価やクチコミは?

ブログ見出し下画像

 

 

最後に

「熟れた本能」は大人向け作品ですが、エ〇要素に期待はせずご覧ください(笑)

自分も激しく共感する日がくるかもしれない、熟年夫婦の破綻が描かれていました。

本能を剥き出しにしたスザンヌ役のクリスティン・スコット・トーマスの怪演が実に見事!

ダメダメな人間ドラマですが、見どころはタップリあるので個人的には好き系でしたよ。

 

パー子
パー子

感想とか文句が止まらない作品ってやっぱ面白いね。

 

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