今回ご紹介するのは、2016年のアメリカのサスペンススリラー映画「ザ・ボーイ 人形少年の館」(原題:The Boy)。

ベビーシッターとして雇われたのはいいけど、世話する対象は人形だった!
「ザ・ボーイ 人形少年の館」作品情報
タイトル |
ザ・ボーイ 人形少年の館
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---|---|
製作年 | 2016年 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | The Boy |
監督 |
ウィリアム・ブレント・ベル
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製作 |
トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ、リチャード・ライト、ジム・ウェダ、ロイ・リー、マット・ベレンソン
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製作総指揮 |
エリック・リード、デビッド・カーン、ジョン・パワーズ・ミドルトン、ロバート・シモンズ、アダム・フォーゲルソン、オーレン・アビブ、ドナルド・タン
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脚本 |
ステイシー・メニヤー
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撮影 |
ダニエル・パール
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美術 |
ジョン・ウィレット
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編集 |
ブライアン・バーダン
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音楽 |
ベアー・マクレアリー
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キャスト |
グレタ:ローレン・コーハン、マルコム:ルパート・エバンス、ダイアナ・ハードキャッスル、ジム・ノートン
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あらすじ |
人形のベビーシッターとして雇われた女性が想像を絶する恐怖に見舞われる姿を描いたサスペンススリラー。
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「ザ・ボーイ 人形少年の館」の見どころ
予測不能な展開と恐怖演出
人形が動き出すの?それとも人間の仕業?視聴者を常に疑心暗鬼させる、巧妙なストーリー展開に緊張感が途切れない!
ローレン・コーハンの熱演
DV被害から逃れて来た過去を持つ主人公グレタの、繊細かつ大胆な心理描写を、ローレン・コーハンが演技で見事に表現している。恐怖と葛藤の中で変化していくグレタの姿から目が離せない!
屋敷の不気味な雰囲気
物語の舞台となる広大な屋敷は閉鎖的で不気味すぎ!人がいないのに屋敷全体に監視されてるような、何とも言えない気配を感じる。
人形ブラームスの異様な存在感
リアルな造形の人形ブラームスが、静かながら不気味な存在感。生きてる?霊的なもの?それとも…あらゆる可能性を想像し続けることで、作品全体の恐怖度が底上げ!
衝撃のラストと真実
明らかになってくる老夫婦とブラームスの秘密にはゾゾゾッ!予想を裏切る衝撃的なラストと、それに続く真実が余韻タップリで印象的。
【ネタバレ】感想・内容振り返り
ベビーシッターとして働くことになったが
彼氏のDVが原因でアメリカからイギリスに逃げて来たグレタ(ローレン・コーハン)は、老夫婦が住む大きなお屋敷で8歳の男の子のベビーシッターをすることになったんですが……
なんだか気難しそうな老夫婦は常時ピリピリとした雰囲気。
会話も弾まず息が詰まりそうだなって印象。
不愛想な夫人はさておき、息子ブラームスがグレタを「美人だから気に入った」とのことで早速ご対面。
まぁ~なんてオマセな8歳児なの(笑)
が!
紹介された息子ブラームスが人ではなく人形だったもんで、グレタは吹き出してしまいます。
冗談だと思って笑うグレタに、表情を崩さず目力で黙らせる老夫婦。
えっ!
冗談じゃなくてマジ?
やっべーーーーー!
この二人は頭がおかしいのか?
なんかワケありなの?
特別事情も説明されず、ただただ言われるがままに返事するグレタ。
疑問がいっぱいだけどそれも聞けない雰囲気。
先が思いやられるじゃないかい。
寝る前にはきちんとパジャマに着替えお祈りもするらしい。
気になる話しと出来事
屋敷に週一回日用品配達に来るマルコム(ルパート・エバンス)から聞いた噂もなんだか頭から離れない。
そりゃこんなこと↓聞いたら気になるよね。
- この夫妻には昔息子ブラームスがいたけれど、火事で亡くなったとか?
- ブラームスの誕生日会に参加した女の子の惨殺死体が森で見つかった。
- ブラームスはかなり変わり者だった。
人形自体も気味悪いし、本当の子どものように世話するなんてどうかしてるぜ!
しかも自分達を置いて夫妻は旅行に出かける(実は二人で心中)らしいやん!
くれぐれも守るようにと念押しをして、グレタに渡した「子育て10か条」みたいなのもアホらしい。
別れ際に夫人がグレタに「本当にごめんなさい。」と一言残してったのが引っかかる。
ブラームスとグレタの変化
さて家主もいなくなったことだし誰も見てないんだったら、ブラームスの世話をしてるかどうかなんて分からない。
人形のブラームスがチクることもないよね。
だから世話なんかしーません!ってことで、「子育て10か条」を守らずに気味悪いブラームスに布を被せて放置。
グレタは妹に送ってもらった雑誌を読んだり昼寝(結構爆睡気味)をしたり、特別何もせずぐうたら。
この家は固定電話のみでネットも使えず、電波も入らない。
これと言った娯楽もなく、窓も塞がれ孤立感タップリ。
退屈ーー!
日用品を届けるマルコム以外、基本人の出入りも無し。
まるでシェルターのようで、DV彼氏から逃げてるグレタには丁度イイのかも?
それに給料だってめっちゃイイ!
ところがマルコムに誘われ出かけようとシャワーを浴びてる最中に、グレタの服が無くなったり、天井裏に閉じ込められたり、不可解なことが起こり始めるし、ブラームスをよく観察していると動いた形跡があったり、声が聞こえたりし始めて気持ち悪い。
もしかしてちゃんとブラームスの世話をしていないから不満なの!?と、一連の不可解な現象の原因かも!?とグレタは心改めブラームスの世話をし、マルコムのデートの誘いもブラームスの世話があるからと断るまでに。
グレタ自身がDV彼氏のせいで流産した経験があり、夫妻が子どもを失った悲しみが分かると感情移入。
自分をベビーシッターに選んでくれた夫妻を、裏切りたくないと考えるようになったとか。
粉々になったブラームス
そんな感じでまぁまぁ順調にやってたんだけど、困ったことにある日突然DV彼氏が屋敷に侵入しておったんです。
そこへマルコムも訪ねて来て更に気まずい雰囲気に。
DV彼氏はグレタを連れ戻す気満々で、とりあえず今夜はここに泊まるから荷造りしておけよ!と強めに頼みソファでご就寝。
怖くてブラームスに弱音を吐きながら添い寝していたグレタは、何者かに嫌がらせを受けて発狂したDV彼氏の叫び声で飛び起きた!
あれれ!
横にいたはずのブラームスがいない!どこ行ったんや!
怒って暴れスイッチが入ったDV彼氏は、ブラームスを取り上げグレタとマルコムを挑発。
そして思いっきり叩きつけて破壊!
ブラームスは無残にも粉々になってしまう。
壁から出て来たもの
わぁーーーーーーーーー!
観てるこっちもグレタと一緒に「エライことしよった!」と焦ってたら、壁から轟音が……
「何?何????」
怪物でも出て来そうな音。
屋敷そのものが崩れるか!?
色んな想像してたら出て来たのよ!
誰!?
ガタイごつめのDV彼氏は壁から登場した仮面男に瞬殺され、グレタもマルコムもパニック。
仮面つけてるとかも気持ち悪いし、全く予想してなかったから鳥肌~!
この仮面男。
どう見ても成人男性(ヒゲモジャやし)なのに、声が少年というか子どもの声でキモすぎ!
「グレタ?」って高い高い声なのね。

えっ!もしかしてリアルブラームス!?
「グレタ~グレタ~。」と逃げるグレタ達を激しく追いかけ追い詰めて来ます。
殺しにかかって来ます(笑)
どうやら壁の向こうに通路があって進んで行くと普通に生活してたっぽい部屋が。
そこに夫妻が残した手紙があって、「グレタを好きにしなさい。」的なまるで生贄なような文章が。
給料高くても好きにされたら受け取れないじゃん。
あーん。
そっち系かいな。
あの話しはホントだった!?
やっぱマルコムが話してたように、ブラームスは変わってる子で女児を惨殺したんだろうな。
火事で死んだことにして、コッソリ生かしてたんだなぁ。
えっ、もしかして夫妻はマジでブラームスが死んだと思ってたのかな。
その悲しみのあまり人形ブラームスを、熱心に世話してて壁の向こう側にいてるとも知らず?だった?
これまでもベビーシッターがいたけど、ブラームスが気に入らなかったと夫人が最初に話してて、それって追い返したの?
もしかして葬ったの?えっ?どういうこと?
なんかとにかく気持ち悪くって、夫妻が不憫でもあるし、こんな形で生きてたことも何か切ないな。
私の語彙力が無さ過ぎてアレなんですが(笑)終始視覚的にも感覚的にも”気持ち悪い”に尽きる作品でした。
すっごいB級を想像してたからめちゃ面白かったですっ!
続編は「ザ・ボーイ 残虐人形遊戯」
ちなみにこの「ザ・ボーイ 人形少年の館」の続編、「ザ・ボーイ 残虐人形遊戯」には、あのケイティ・ホームズが出演。
動画配信サービスだとU-NEXTなどで配信中です。

キャストは変わってるけど、話し自体は繋がりのある内容だったよ。
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