今回ご紹介するのは、Disney+(ディズニープラス)で配信中のドラマ「その患者、シリアルキラー」(原題:The Patient)。

連続殺人犯がセラピストを監禁し、治療を要求するという斬新な設定の人間ドラマ。
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本作の配信はディズニープラスのみなんですが、私はHulu単体から今話題の【Hulu | Disney+ セットプラン
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それぞれ強みが違うから、配信作品に被り無し。
家族での映画鑑賞の機会も各段にUPしましたよ。
できるだけお得に幅広い作品を楽しみたい!という方にはドンピシャのセットプランです。
あらすじ
セラピストのアランは、連続殺人犯であることを明かした患者に捕らわれる。サムはアランに殺人衝動を抑えるという、異例の治療の要求をする。アランはサムの心を解きほぐし、次の殺人を止めねばならないが、サムは重要な点には触れようとしない。監禁されている間に、アランはサムの強迫観念の深さだけでなく、自分の家族に生じた亀裂を元に戻すにはどれだけの労力が必要かを知る。
【Disney+(https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-patient/4lTrRbumnjNn)より引用】
予告動画
登場人物・キャスト
アラン・ストラウス
Let’s start at the beginning. Catch a special screening of the first two episodes of The Patient TONIGHT on FX at 10 p.m. pic.twitter.com/0JNQ1Ed1Hx
— FX Networks (@FXNetworks) April 27, 2023
✅演:スティーヴ・カレル
✅役どころ:臨床心理士で患者サムに監禁される
サム
Ready for your next session? Catch a special screening of episodes 3 and 4 of The Patient TONIGHT on FX at 10 p.m. pic.twitter.com/E7Ou8t8lyP
— FX Networks (@FXNetworks) May 4, 2023
✅演:ドーナル・グリーソン
✅役どころ:殺人の衝動を無くすべくアランに治療を強要する
キャンディス
✅演:リンダ・エモンド
✅役どころ:サムの母で息子の犯行を黙認している
ベス
✅演:ローラ・ニエミ
✅役どころ:アランの妻で癌のため死去
エズラ
✅演:アンドリュー・リーズ
✅役どころ:アランの息子で親子関係に亀裂が生じている
ショシャナ
✅演:レナータ・フリードマン
✅役どころ:アランの娘で同じく心理士
エリアス
✅演:アレックス・リッチ
✅役どころ:次にサムが殺害しようとしている相手
チャーリー
✅演:デヴィッド・アラン・グリア
✅役どころ:アランと親交のあった亡くなった心理士
メアリー
✅演:エミリー・デイヴィス
✅役どころ:サムの元妻
見どころ
私が思う「その患者、シリアルキラー」の見どころはコレ!
会話劇で魅せる演技達者2人の心理合戦

突発的に起きる出来事に、2人がどう動くのかハラハラさせられるのよ。

字幕追うのにまばたき忘れてメチャ目疲れたもん!

心理士とシリアルキラーは単なる一面で、結局は親と子、家族の物語りだったね。
視聴のキッカケ
シリアルキラー役のドーナル・グリーソン
以前《【Disney+(ディズニープラス)】イッキ見できる海外ドラマは何?【Hulu | Disney+ セットプラン】》をまとめている時に知った本シリーズ。
タイトルからしてネタバレ?でも妙に気になるタイトルやな?とキャストを見ると、スティーヴ・カレルとドーナル・グリーソンじゃないですか。
2人共コメディでも独特の存在感を放つ演技派。
特に我が家の鬼リピ映画「ピーターラビット」シリーズ で、可愛いうさぎ達相手に命がけで戦ってたドーナル・グリーソンが、シリアルキラー役ってところに惹かれました。
1話の時間は短め
次に視聴の背中を押されたのが、1話の時間が短めというところ。
長尺やエピソード数が多いのは、どうしても躊躇して見送りがちなので非常に助かります。
- 「インテイク」22分
- 「アラン・ラーンズ・トゥ・メディテイト」24分
- 「イシューズ」25分
- 「カンパニー」26分
- 「パスティツィオ」32分
- 「チャーリー」30分
- 「ガディッシュ」30分
- 「エズラ」39分
- 「アウシュヴィッツ」36分
- 「ザ・カンターズ・ハズバンド」48分
さぁ、もうこりゃ観るっきゃないよねと視聴したわけです。
感想
正直言うと、ハッピーエンドを期待してたから、後味は良くなかったです。後味は。
ただああでもない、こうでもないと振り返って考えられる作品なので余韻はタップリ。
人間の嫌な部分、親のあるある等、共感できるポイントが多かったし、「自分だったらこうしたのかな」「信じられへん!なんでや」等、登場人物の言動に一喜一憂しちゃう没入感がありました。
もちろんツッコミどころもあるし、ちょっと難解で分からないところもありましたよ。
でもそんなことよりも、スティーヴ・カレルとドーナル・グリーソンの演技で満腹感を味わえる、とてもクオリティーの高いドラマでした。
みんなの評価やクチコミは?
その患者、シリアルキラー S1(終)(The Patient) ドーナル・グリーソン演じるシリアルキラーも凶悪だったけどアンドリュー・リーズとスティーヴ・カレルの親子関係も怖いものがあった。 pic.twitter.com/HHQwDWNklU
— JUN (@akr991002) February 15, 2023
『その患者、シリアルキラー』1話が短いしサクッと観れるんだけど、結構展開こわいサイコ・スリラー。
おもしろかった。
拉致されてるのに、毎日のご飯は豪華というのがスゴイ。
今日は何のご飯かな?となぜか楽しみに待ってる自分😁— DRAMAGAZINE (@kirala2009) January 24, 2023
その患者、シリアルキラー観終わった!
サムは殺人鬼でも迷える子羊のようで、監禁劇にしては真綿で首を締めつけてくる怖さ。誰しもがトラウマ、葛藤、衝動を断ち切れない、ある意味patient(患者)であると思うと悲しい後味…。 pic.twitter.com/K9SQqzzXhF— Ruth🜃 (@OanRuth) December 30, 2022
その患者、シリアルキラー 完走。ドーナル・グリーソンとスティーヴ・カレルは素晴らしい名演、連続殺人犯のセラピーという設定も興味深かったけど、期待した程じゃなかった。特に終わり方がイマイチ…。ケニー・チェズニーやカントリーロードの使い方も微妙。テイクアウトは美味しそう。 #海外ドラマ pic.twitter.com/jSh0anRGkg
— ドスティ (@drinkbarkamo) January 2, 2023
↓ ここからネタバレあり ↓
【ネタバレ】いやいや、ただの毒親だよ!
ちょっと文句(ある意味悪口?)になるんですが、いいでしょうか(笑)
このドラマ、心理士と患者って表向きの肩書きはありますが、シンプルに「毒親」ネタじゃないです?
特にサムに関しては、母キャンディスの行動ひとつで、殺人衝動に惑わされない大人になれたかもしれませんよね。や、なれたはず。

キャンディスがもっと早く手を打っておけば……
もちろん暴力的な父親が圧倒的に悪だけど、母親であるキャンディスが、逃げたり助けを求めたり何かしらのアクションを起こさず、暴力を受ける生活を幼い息子に我慢させてきたのも相当な悪。
大人になったサムが衝動をおさえきれず、行き当たりばったりの殺人を繰り返しても通報せずに黙認。
「どんどんやりなさい」って意味じゃなく、もちろん止めてあげたいけど、常に人任せで自分はちょっと離れた所から見守ってる感じ。
このアラン誘拐だって、キャンディス発案らしいし。
通報したくない(されたくない)!
そんな親心は当然理解できるけど、過去の自分を猛省せず悪びれる様子もなく堂々と黙認するキャンディスに、超絶イライラしました。
サムがそれに気づけてないところが重症だけど、まさにキャンディスは毒親ですよ。

怒りや恨みを、いまだに母親に向けてないのが不思議すぎや!
辛い過去を共に耐え抜いて来た同志みたいな顔してるけど、年齢も立場も違うんだから、全然同志じゃない。
キャンディスも被害者だけど、サムに対しては加害者でもあったわけです。
自分勝手な彼女にただただ腹立つし、サムの苦しむ姿を見ていると、気の毒で仕方なかったです。
そしてもう1人の毒親は、アランの亡くなった妻ベス。
これに関しては日本人には馴染みの薄い「宗教」「信仰」などが絡んでて、難しいものがあるんだろうけど、傲慢というか大人げないというか、支配や圧みたいな違和感が常にありました。
確かに良かれと思ってかけた言葉が相手を不快にさせ、それが積み重なって深い溝になることも理解できます。
だけど、息子のエズラにばかり怒りを持ってるアランに、壁を作ってるのはあなた達夫婦の方だったんじゃないの?と。
絶対許せないことがあるとそこに固執して、相手の謝罪や変化を求めてしまうけど、そこに至った経緯に目を向けると自分もたいがいだったなぁと気づくことってありません?
互いを思ってるのに、どうにも歩み寄れない頑固さに泣けます。
とにかくアランとサムの家族を見てると、「毒親」の本を読んでいた頃を思い出しましたよ。
ついつい自分の過去を重ねて、怒りが込み上げてきましたしね。

この本を読んだ私の感想はコチラ。無駄に長文です。
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