【ネタバレ感想】映画「熟れたアモーレ」熟年人妻と傷心の若い刑事の物語り

2023.08.292023.06.14

今回ご紹介するのは2015年のイタリアの官能ドラマ「熟れたアモーレ」（原題：L’esigenza di unirmi ogni volta con te）。

大人向け作品の邦題につきがちな釣りワード「熟れた」なので、今回もきっと釣りだろうよと観始めたのです（笑）

さていかほどか！

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あらすじ
予告動画
登場人物・キャスト
【ネタバレ】感想・内容振り返り
レオナルド役のマルコ・ボッチ
最後に

あらすじ

結婚10年目のジュリアナ。不自由のない生活を送っているが、仕事優先の夫に寂しさを感じていた。そんなある日、強盗事件に巻き込まれて人質にされた彼女は、刑事のレオナルドに助けられる。事件をきっかけにふたりは急接近し、ついに結ばれるのだが…。【U-NEXTより引用】

予告動画

登場人物・キャスト

役名	演者名
ジュリアナ	クラウディア・ジェリーニ
レオナルド	マルコ・ボッチ
マルティーノ	マルク・デュレ
ヴィート	アントニーノ・イウオリオ
クララ	ヴァレリア・デ・ノタリス

【ネタバレ】感想・内容振り返り

何故？がつきまとう展開

とりあえず観終えて思ったのが、

なんで逃げたん？

これに尽きるのです。

いきなりなんのこっちゃ！と思われそうなんですが、主人公ジュリアナと不倫した刑事レオナルドのこと。

元々そんな感情移入して観る内容ではなかったけど、途中から悪い意味で予想外の行動に出た2人にイッキに冷めてしまったのです。

小さな不満を募らせていたジュリアナ

スーパーで働くジュリアナは、ソーラーパネル会社に勤める夫マルティーノと結婚して10年。

今まで口論も喧嘩もしたことない仲良しなんだそう。

だけど夜に旦那をちょっとお誘いしても、「忙しいから、先に寝ていなさい。」と優しく微笑み返し。

不自由な暮らしでもないし大きな不満はないけど、何か満たされない日々を過ごすのです。

パー子

日々悶々……これはマダ～ムによくある感じや！

若い刑事の一言でスイッチオン！

そんな時に出会ってしまったのが若くてイケメンの刑事レオナルド。

スーパーで起きた強盗事件がキッカケで距離を縮めるのですが、ジュリアナが既婚者だろうがお構いなしにアタックしてくるのです。

「あなたのことが頭から離れない。」

おうおうおうおう！

レオナルドさん、マダ～ムにそんなこと言ったらあきません。

申し訳なさそうな素振りを一切見せず、自分の感情や欲望に正直な2人はあっという間に関係を持ってしまうのです。

パー子

ドンピシャなタイミングで出会ってしまったね。

このレオナルドってイケメンだし、年上のマダ～ムを軽い気持ちでそそのかしてるんじゃないのかって思ったんですが、実は元妻が弟と浮気して病んじゃった傷だらけのハートの持ち主。

まだまだその傷は癒えておらず元妻の夢を見てうなされるのです。

パー子

結局自分も既婚者に手を出してるんだけどなぁ。

マルティーノの長期出張中に思う存分レオナルドと過ごしてたみたいだけど、実のところジュリアナはマルティーノとは別れる気はなく、それを知ったレオナルドは驚愕！

そのうえ、アンタの行動次第では旦那とはとっくに別れとったわい！（もっと自分の女だと示せと申されておりました）と、逆ギレのジュリアナにビンタされる始末。

旦那に打ち明けたら

このジュリアナとレオナルドの関係、マルティーノにはバレるの？ってところが気になるんですが、もう嘘をつくのは嫌だからと出張から帰宅したマルティーノにジュリアナは打ち明けます。

穏やかなはずのマルティーノは当然瞬時にお怒りモードに。

【そう言えば！】
ところでストーリーとは関係ないかもしれないけど、ジュリアナが強盗に襲われて入院してる時の、マルティーノの仕草とか目がめちゃ苦手でした。

愛情が強いのは感じ取れたけど、一瞬で豹変しそうな気配めちゃしませんでした？

だけど「今すぐ出て行けー！」と罵倒せず、「気持ちは分かった。お互い時間が必要だ。スリップ事故みたいなもんだ。」と、気味悪い薄ら笑いを見せてこのまま夫婦として生活を続けようと提案します。

だけどもう別れる気満々のジュリアナは、出て行きたいと言い出すんですね。

そしてレオナルドを愛してると正直に伝えます。

この様子を唇プルプル震わせながら見ていたマルティーノは、どこへも行かせないぞ！と沸点に到達してプッツン。

我を忘れて殺しにかかって来ます。

パー子

マジで生々しい争いだったわ。

だけどこれ、包丁があるキッチンだったからこの後の展開は予想できちゃう。

逃げなくても良かったのに

正当防衛だったと思うんです。

平手打ちもされたし、マルティーノに押さえつけられ首絞められてたんだから。

パー子

そりゃマルティーノの気持ちも分かるけど。

ここですぐに通報して正直に話していれば良かったものの、慌てて呼んだレオナルドは抜け殻になったジュリアナの顔を洗い着替えをさせ、「俺に任せろ！」と車に乗り込み逃避行するんです。

パー子

はっ？刑事ならもっと他のやり方あったやろ！

こっからは全然いいことありません。

すぐにマルティーノの死は世間にバレ、ニュース沙汰になる始末。

あっと言う間に自分たちの自由はなくなり追いつめられるはめに。

最後は逃げることを諦め、2人揃って投降するんですが、あの後はどうなったのやら？

一体何が言いたかったの？

若い男女が強く惹かれ合ったとか不運な出会いとか、そういう要素があったらまだ感情移入できたのかなぁ。

なんかもっと観るべきところ探るべきポイントがあった気がするけど、マルティーノが死んだ後、逃避行したあたりからイッキに集中力が切れてしまって（笑）

レオナルドを演じたマルコ・ボッチはイケメンだけど、ジュリアナに振り回されまくってるのは全然カッコ良くない！

きっとあなたなら、もっともっとピッタリな女性が見つかったはず。

パー子

結局のところ、この作品何が言いたかったんだろう。

映画の作り手が込めたメッセージって、毎回毎回正しく観てる側に伝わってるわけじゃないと思うけど、漠然としてるけど余韻のある作品って結構あるし好きなんですよね。

余韻から模索してく感じが。

だけどそういう点でも私の心は揺れず物足りない印象でした。

レオナルド役のマルコ・ボッチ

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とりあえず「熟れたアモーレ」は、マルコ・ボッチを楽しむ映画ということで自己処理したんですが、彼は一体何歳でどんな作品に出てるのやら？

生年月日	1977年8月4日
出身	イタリア　ペルージャ
家族	妻：ラウラ・キアッティ子ども：息子2人
出演作	「これが私の人生設計」「ファイナル・リベンジ」「K2　初登頂の真実」「アラビアンナイト」