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【ネタバレ振り返り・感想】「ライフ 私たちの生きる道」(全6話)辛口で痛烈!女性に観てもらいたい良作ドラマ

 

ライフ 私たちの生きる道 」シリーズ1は2020年イギリス製作のミニシリーズで、4世帯それぞれの人間関係や問題が交錯する見応えのあるドラマです。

タイトルから受けるイメージよりも辛口な内容のドラマで、

「結婚ってキレイごとばかりじゃないよね。」

大人こそが共感できるグサグサ刺さる系のエピソードが多く感じました。

 

どうしても気になるのが「女医フォスター 夫の情事、私の決断 」のスピンオフシリーズだということ。

こりゃ平々凡々な内容では終わらないかも!?と自然と期待して観たのですが、その期待を裏切らない内容濃い目の人気ドラマにかなり満足感を得ることができましたよ!

 

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「女医フォスター 夫の情事、私の決断」のスピンオフ

女医フォスター 夫の情事、私の決断 」は、タイトルの通り夫の不倫に気づき人生が狂いだした妻(女医)の話し。

よくある題材ながらも「ありがち」で終わらせない、昼ドラっぽさ漂う陰湿さが見物です。

めちゃイライラしますよ(笑)

 

今注目の若手女優ジョディ・カマーが不倫相手役で出演しているので、ジョディ・カマー好きにもぜひ観ていただきたいです。

 

↓ドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」の感想はこちらからお読みいただけます。

 

 

↓ジョディ・カマー主演ドラマ「サーティーン/13 誘拐事件ファイル」も面白い!

 

 

「ライフ~」ではアナベルのその後に注目

「女医フォスター」で主人公の隣人(むかいだっけ?)であり、友人だったアナベルが、「ライフ 私たちの生きる道 」にも登場。

遊び人の旦那ニールに振り回され、主人公夫婦の泥沼劇にも巻き込まれた彼女は、あれからどう生きて来たのでしょうか。

 

キャラクター的には地味だったアナベルですが、この「ライフ 私たちの生きる道 」では存在感UP。

ニールと別れ、アナベルからベルという名前に変えて心機一転頑張っています。

 

本家を知らなくても大丈夫!

本家に登場していたアナベルの元夫・ニールも登場しますが、内容自体はチンプンカンプンになるようなことはありません。

本家を知らずこちらのライフ 私たちの生きる道 」からでも十分に楽しめる内容です。

スピンオフとは言え、別物として視聴しても問題なさそうですよ。

 

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予告動画

 

登場人物・キャスト

ブログ見出し下画像

 

4戸が入るマンチェスターの集合住宅が話しの舞台で、住人たちそれぞれのエピソードが絡み合いながらストーリーが展開していきます。

登場人物は若者よりも落ち着いた年齢の大人が多く、エピソードに重みや深みがプラスされ大人向けのドラマとなりました。

 

ゲイル

✅演:アリソン・ステッドマン

70歳の誕生日前に昔の友人と再会したことがキッカケで、自分の結婚生活を振り返り、実は我慢ばかりで満たされていないことに気づいてしまう。

本当の自分をさらけ出すと決め行動に移すが、ヘンリーに受け入れてもらえない。

 

ヘンリー

✅演:ピーター・デイヴィソン

ゲイルを愛しているけど、何かと小バカにしたり、自分の思うがままに操ろうとする「ザ・昔の男」で見栄っ張りな性格。

ゲイルが自我に芽生えたこともなかなか受け入れられない。

 

ベル

✅演:ビクトリア・ハミルトン

ニールとの離婚で傷つきボロボロで、仕事もなかなか決まらず生活がピンチ!

自身のメンタルもヤバイけど、更にメンヘラな妹の娘を預かることになってしまった。

子どもなんて面倒見れない!信頼関係を築くのが難しいタイプだけど徐々に変化が見られる。

 

ニール

✅演:アダム・ジェームズ

浮気上等な性格で散々ベルを傷つけて来たけど、別れた後も公私共に順調すぎて笑いが止まらない(大袈裟)突然ベルの前に現れた理由が……

 

マヤ

✅演:エリン・ケリーマン

母親が入院しベルと暮らすことになったけど、対立ばかりでなかなか分かり合えない。

本当は孤独でたまらずベルに本音をぶつける場面も。

 

デヴィッド

✅演:エイドリアン・レスター

妻命!な真面目な性格。

妻を置いて旅行に出かけたけど、大好きな妻がいないからなんか落ち着かない。

年下のお色気タップリのサイラと出会ったけど、ウハウハにはなりませぬ。

 

サイラ

✅演:サイラ・チョードリー

デヴィッドと出会って誘うが空振り。

でも後日デヴィッドの職場で再会!

何かワケありっぽい彼女は、どんどんデヴィッドと距離を縮めていく。

一体何があるんだろう?

 

アンディ

✅演:カルバン・デンバ

ハンナとその場のノリで寝た結果、ハンナを妊娠させてしまう。

だけどコッソリ彼女を思っていて、結婚目前の彼女にジワジワ近づく。

 

ハンナ

✅演:メリッサ・ジョンズ

リアムとの結婚が近づいたが、子どもの父親であるアンディと話している時の方が楽しくて気楽だと気づいてしまう。

リアムとアンディの間で自分の気持ちが分からなくなり迷い始める。

 

リアム

✅演:ジョシュア・ジェームス

アンディの存在がうざくて追い払おうと必死。

ハンナが逃げてしまうんじゃないかと不安に駆られて、徐々に目に力が宿り始める。

 

 

【ネタバレ】感想・内容振り返り

 

共感というか、胸が痛くなるドラマでした。

 

同時にメッセージ性も強く、同じ女性として「結婚」「本当の自分」というものについて考えながら観てしまいました。

特に女性が共感しちゃうドラマではないでしょうか。

女性特有の心理、悩み、不安にグサグサと刺さってくる感じ。

 

集合住宅(4世帯)の住人それぞれの人間関係や問題が交差

大きく分けるとこんな感じで4世帯それぞれのエピソードがありました。

  • 50年連れ添った夫婦ヘンリーとゲイル
  • 妻の事故死受け入れられない英文学教師デヴィッド
  • 離婚後ボロボロなのに妹の娘を預かることになったベル
  • もうすぐ子どもが生まれる未婚のハンナ

皆同じ集合住宅に住んでいるけど、それぞれに抱えている悩みや問題は様々。

誰もがぶつかりそうな人生のドラマが広がっていました。

 

ここではその集合住宅の世帯ごとに【内容】【感想】をまとめています。

 

 

【ネタバレあり】ここからは内容に触れています!

 

 

50年連れ添ったヘンリー&ゲイル編

一番訴えかけられるものが多かった夫婦でした。

実際自分も結婚してるので何十年後に同じようなことになるのか!?と想像したら凄く不快な気分になったんです。

 

金銭的にも不自由のない暮らし、二人の子どもも立派に成長し自立、活動的で外交的な旦那ヘンリー(ピーター・デイヴィソン)も元気。

ゲイル(アリソン・ステッドマン)は自分は幸せだと疑うこともなく50年。

 

友人の一言

だけどある日ヘンリーを車で迎えに行く途中、運転中にも関わらずヘンリーにあれこれ電話で追い立てられ注意散漫になり通行人の女性を撥ねそうになります。

 

幸いこの女性にケガはなくホッと安心。しかもこの女性はゲイルの学生の頃の古い友人だと判明!

 

再会を喜び何十年かぶりに話しをした際に、妻を見下したように笑ったり話しを遮るヘンリーの様子を見てゲイルに疑問を投げかけます。

 

「本当に幸せ?学生の頃とは印象が全然違う。昔のあなたはもっと外交的でぶっ飛んでいた。」

 

何て失礼なことを!と反論しながらも、この友人の言葉が忘れられず、幸せだと思っていたこの結婚生活を続けることの意味を考えるようになります。

 

この友人が敏腕経営者として成功していることも、ゲイルにとっては衝撃的でハッと目を覚ます材料になったに違いないですね。

 

夫の告白

主役はゲイルのはずなのに、外面良夫(ソトヅラヨシオ)のヘンリーがスピーチも遮り、ゲイルの不安を決定的にします。

 

パーティーを早々に抜け出して荷物をまとめ、ヘンリーに置き手紙をしてサヨナラってタイミングでヘンリーが帰宅し鉢合わせ。

 

自分は末期のすい臓がんで余命半年と診断されたと明かし、ゲイルは家出を中止し離れるのを一旦諦めます。

 

そんなゲイルの我慢(と言っても決断したのはゲイル)を知ったこっちゃないヘンリーは、自分の死後に秘密を知られたくないと大昔に実は2年間浮気をしてたんだと聞かされプッツン。

 

 

いつもヘンリーの影に隠れるように自分を押し殺してきたゲイルは、ヘンリーや友人が集まるパーティーでイラ立ちから酔っ払い激しくダンス♪

ところがこの時もヘンリーはゲイルを馬鹿にして友人達と笑い者にするもんだから、「笑うな!」と激怒。もしかしたら初めてこんな風に言えたのかも……

 

数々の我慢や本当の自分を押し殺して来たことを50年間も気づかず過ごしてきたゲイル。

気づいた途端大きな不満と怒りになって爆発し、ヘンリーの嫌なところばかりが目につきため息の嵐。

しかも浮気まで暴露されバカバカしさもマックスに。

自分だけ身軽になって満足してるやろうけど、聞かされた方の気持ち考えてんの!?

 

夫婦間だけではなく娘と息子も巻き込んで不穏な空気。

 

ゲイルの気持ちの変化がよく分かる!

このゲイルの落胆っぷりが痛いほど分かる。

 

同じ経験はさすがにしてないけど、私も子どもの成長と共に気持ちにも余裕が出て来たのか、視野も広がり得る情報も増え、同年代の人の生き方が凄く気になるようになってきました。

 

比べて羨ましいと思ったり妬みは不思議とないけど、毎日同じ24時間の間にこの子はこれだけステップアップしてるんだなぁ!と気づき背中を押されることも。

 

結婚してママになるのが夢!と思っていても、現実は甘くないし天秤にかけて妥協している人も多いだろうなと感じます。

 

仕事を休まないといけない、仕事を辞めなければいけない、復帰しても旦那ほど稼げない。

 

実際はそうでない未来だってあるのに、そこで諦めて旦那の影に隠れてしまうことを選択している女性が多いなぁと。

 

ゲイルも前に出たがる旦那の言葉の嵐に自分の無意識にキャラ変し本心を押し殺して、うまく家庭が回るように長年やってきた結果、幸せと思い込んでいたんだろうなぁ……。

 

これってそう気づいてしまった時のショックってとてつもないと思うんです。

 

だって何年も何十年も失ってるんだもん。気づいたところで時間は戻りませんし。

 

誰に対してぶつけていいのか分からない怒りが爆発するのも分かります。

 

そんな彼女の苦労もヘンリー(男側)からは見えていなくって、何かあるとサラリと感謝の言葉を言うけど、心の底ではゲイル(女側)の苦労は妻として当たり前だと思っているんだろうなと。

 

もちろん気づいていなかったとは言え、そうやって生きることを選択してきたのはゲイル。

 

だけど気づいたらもうこのままじゃいられず取り戻したい!変えたい!私だってもう70歳!

と思うのは当たり前だと思います。

 

家出し好きなことに目覚めたゲイル

だけども傲慢なヘンリーは心改めることなくゲイルばかりを悪者にし、娘と息子も余命半年の父親のためにもどうか思いとどまって……と我慢を促す感じ。

 

ゲイルの気持ちはどうなるの?

 

ある時喧嘩をしてとうとう家出をしたゲイル。

「追いかけないからなっ!」とヘンリーは強気な捨て台詞。

でもちゃっかり外にも出て来て半泣き。

その後も連日連絡して帰って来いよと訴え続ける。

 

家も散らかり生活も荒れてるけど、友人にも恥ずかしくて事実を言えず取り繕うも、すぐにバレてズバッとヘンリーの改善点を指摘されます。

いい友人じゃないですか。

 

クレカの使用履歴からゲイルの居場所を突き止め、様子を見に行ったり、他の男性と一緒にいたら嫉妬したりとゲイルの不在に心荒れることで反省したり、ゲイルの気持ちに寄り添うかと私は思っていたんですが……

 

 

前の方が良かった

孫の誕生日パーティーで家族が揃った時、これまでの地味系な見た目じゃなく生まれ変わったゲイルでイキイキと登場。

 

「いいじゃない!」と娘には好評で明るいおばあちゃんに孫も楽しそう。

だけどロックなゲイルを見てヘンリーは

「おまえを見ているとムシズが走る。前の方が良かった。」とサラリ。

 

これを聞いた時のゲイルのガックシ感よ……

これってどっちだったのかなぁ。

「この人には分かってもらえないんだ。」という諦めのガッカリなのか「私ってばこんなにヘンリーをガッカリさせて何してんだ。」なのか。

 

私は”前の方が良かった”と言ったヘンリーに心底ウンザリしましたよ。

 

”前の方”もゲイルには変わりないですが開花されていない押し殺してきたバージョンのゲイルなわけで、彼女自身を本当に愛してたの?受け入れられないの?どうしてイキイキしている彼女を見守れないの?とイラッとしました。

もう子どもだって自立してるんだし残りの人生はゲイルの好きにさせてあげたらいいのに~って。

 

本当に50年間アンタら何してたんって(笑)

 

 

歩み寄ったヘンリー

ゲイルは結局、家に戻りせっかくのキャラ変も封印して元の暮らしに戻ろうとします。

が、なかなかうまくいきません。

ヘンリー側も不満を言い出したりして出て行きます。

 

最終話では結局ヘンリーの歩み寄りでまた二人で生きていくことにはなったのですが、実際その後はどうなっているのやら。

 

歩み寄りは本来のゲイルを少し理解しようと受け入れてくれている第一歩だから、ゲイル的には50年がちょっと報われたのかなぁとは感じます。

 

ゲイルを覚醒させた友人は序盤にしか登場してませんが、人生を大きく変える再会となりましたね。

何だか色々と考えさせられることが多い夫婦の物語でした。

 

とんでもない事件を盛り込まず、基本的に二人のやりとり(演技)でリアルに描かれているのも好感が持てましたよ。

 

妻の事故死を受け入れられないデヴィッド編

英文学の教師をしているデヴィッド(エイドリアン・レスター)。

 

小説家の妻(レイチェル・スターリング)が急遽行けなくなったホテルに代わりに宿泊するところからスタート。

 

真面目な様子がうかがえるこの場面では、休暇を楽しむ様子もなくホテルで出会った若くて美しい女性サイラ(サイラ・チョードリー)の誘いにも乗らず早々に帰宅。

 

この美女サイラは後にデヴィッドの生徒として偶然風に再会。

 

なんだか最初っからハニトラ感満載だった彼女にはやはり秘密が……

 

この秘密は観ている方にはすぐに明かされますが、本当に知りたいであろうデヴィッドは最後の方まで知ることができません。(オヤマー!)

 

しかも!デヴィッドの妻は実は存在していないと比較的早めに判明。

 

彼の生活に当たり前のように現れる妻の幽霊(幻覚を見ている)と話しをしているという何とも衝撃的な展開!

 

いつまでも彼女の死を受け入れられない原因は「妻の事故現場についての疑問」にあり。

「何故妻があそこにいたのか……」

その疑問の答えが見つかるのか。

 

 

デヴィッドは妻を深く愛していて、彼女の友人と集まった際に、あまりにも自分が知っている妻とは違ったエピソードが出てくるため激怒。

 

彼には冗談も通じず異様なほど”自分の知る妻像”に執着します。

 

デヴィッドが知っていた妻は本当の彼女なのでしょうか。

 

 

このデヴィッド、妻、サイラの3人のエピソードは、最初の老夫婦ヘンリー&ゲイルと同じで「死」が関係していますが対照的な部分も。

 

ヘンリーは余命わずかと宣告され過去の浮気を死後に知られるくらいなら今だ!と妻ゲイルに身勝手なタイミングで告白。

 

こちらのデヴィッドの妻は突然の不慮の事故だったため、自分の抱えている問題や秘密についてデヴィッドと話し合ったりすることもなく亡くなってしまいました。

 

結局妻が亡くなったことで、彼女が必死に隠そうとしていたことをデヴィッドは知るはめになります。

 

このデヴィッド関連のエピソードは正直あまり気持ちが揺さぶられることはなかったのですが、自分に置き換えて想像してみたら何とも切ない気持ちになります。

 

死後にパートナーについての楽しい思い出話しを聞いてホッコリするならまだしも、妻は自分にも打ち明けられなかった秘密を抱えてたという事実だけが残ってしまいますもん。

 

言えなかったのは自分が悪かったのかもと責める人もいるだろうし、言わなかったパートナーに対して怒りを持つ人もいるだろうし、どうしようもない気持ちになりますよね。

 

もはや自分が愛した人は偽りの姿だったのでは?と憶測が広がるばかり。

 

美しかった思い出も実際はどうなの?と無駄に搔きむしってしまう感じ。

 

しかもこれって全然いいこと無し。

 

私は観ていてデヴィッドの妻って自己中だなぁと思ってしまうばかり……真面目なデヴィッドに伝えると受け入れられず混乱するのは想像できるけど、結果的に苦しめてるわけだし、裏切っていることにもなるし。

 

だけど妻目線で考えると、意図的にデヴィッドを苦しめるつもりもなく自身も苦しんでいた部分はあるんだろうなとも思うし、人間ってやっぱり複雑なイキモノだなぁ~と感じました。

 

物事を簡単にする人もいるし、ややこしく難しくする人もいるし、それもその人次第で絶対的な正解も無し!

 

全てを知ったデヴィッドはサイラとどんな関係を続けていくんでしょうか。

 

うまくいけば凄く良い友達になりそうです。

 

憎み合う間柄でもなく同じ痛みを持っている者同士分かり合えることもありそう。

 

離婚後ボロボロになりながら踏ん張るベル編

さてお次は金髪ショートが凄く似合っているベルという女性。
「女医フォスター 夫の情事、私の決断」で隣人として登場していたアナベル

 

ドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」の感想はこちら↓

 

たらしの旦那ニール(アダム・ジェームズ)と離婚後、街を離れて新しい生活をスタートさせている彼女は、アナベルからベルと改名し人生を立て直そうと踏ん張っています。

 

神経質でキレイ好きな彼女の暮らしは一見金銭面の苦労を感じさせませんが、一向に就職先が決まらず面接に落ちまくっています。

「女医フォスター~」に出ていた頃から社交的イメージのない彼女。

挙動不審で見るからに危なっかしい喋り口調で発言も斜め上をいくような感じ。

お酒も相変わらず飲んでます。

 

でも壊れるわけにはいかないのは、プライドもあったのかな。

現実的にも精神病を抱えた妹がいるし姉として支えるべく心身も金銭面もかなり負担がかかっている様子。

 

妹のルースは16歳の娘マヤ(エリン・ケリーマン)と暮らしていますがうまくいっていません。

「自分が育てるのは無理だから、マヤを預かって欲しい。自分は死にたいからいつか死んでしまう。その時のために今からマヤと心を通わせてくれ!」

とかなり深刻かつ身勝手な頼みをしてきます。

妹の頼みをすんなり受け入れられないベル。

ベル自身も心が病んでいるため(自身は目を背けているかも)マヤを預かることはかなり重荷。

だけどルースがマヤの前で自殺を図り入院することになったため仕方なくマヤを預かることに。

 

元々人との付き合いが苦手そうだし、宇宙人のように理解できないことをするマヤと衝突が絶えないベル。

イライラしてチラッと見せる「マヤが邪魔。」というベルの本音。

そんなベルに突っかかりながらも「私にはベルしかいない。私を愛してよ。」と素直に感情をぶつけるマヤ。

 

尖っているけどそこはまだ子ども。

根っからの悪い子でもないし愛情に飢えてるだけで良いところも沢山ある。

現に妊婦のハンナが無事に出産できたのも、このマヤの思いきった行動のおかげ。

 

ルースにも共通していることだけど、感情の波はあれど自分に正直で素直なんですよね。

嘘をつけないまっすぐなところがあって感情のコントロールが下手。

その素直さを良い形で発揮できるといいんだけど感情的な分衝突も多い。

 

それに比べベルは好き放題言いたいことを言っているようだけど、実際は自分を守ろうとしてしまってフタをしたり、見えないフリをしがち。

結局自分と向き合えてなかったり逃げてしまってコジラセテ長引く感じ。

妹を支えなければ!という思いから、自分から目を背けて「大丈夫!平気!」と無意識に思い込むようになってしまったのかなぁ。

 

そうそう。

ちゃっかりしっかり別れたニールも登場しましたよ。

もう出てこないかと思っていましたが、「女医フォスター~」の時同様のヘラ顔でベルの前に突然現れます。

 

そして妊娠した女性同伴で再婚すると伝えられます。

わお!すんごい屈辱的じゃないですか。

離婚した元旦那はお金の心配のない余裕ある暮らしで、しかもちゃっかり新しいパートナー(金持ちでニールの財産等必要ないレベル)も見つけ、妊娠、結婚。

どんどん自分とは違う人生を闊歩しているニールを見ると正直辛いですよね。

 

自分はまだアルコールの問題から抜け出せない。

妹も自殺するし入院費や家賃等もダブル払いしてるし就職もなかなかできない。

 

こんな状況で心からのお祝いなんてできるわけない。

それにこいつは、散々自分を振り回してきた奴なのに、何幸せになっとんねん!と怒りだって沸いちゃう。

これは受け取り方次第では変わるけど、この別世界の二人からお金を受け取って欲しいと言われます。

何やら離婚時の財産分与?か何かで沢山ニールがもらいすぎたそうで。

 

「新しい妻はこれからも腐るほどの財産があるから、僕の持ち金なんていらないんだぜ~」
「そのお金を受け取って過去は水に流して、うちらの結婚式来てぇ~やぁ~。」

 

ってな具合でニコニコ。

 

なんと屈辱的!(2度目)

自分の現状や弱さを素直に吐露できないベルには耐えられなかったのでは。

でも実際はお金いるしね。

さてどうしようかなぁ。

 

ベルの現状って結構ハードなもので、支えてくれる人がいないとかなり辛いはず。

だけどどんどん攻撃的になって人を突き放してしまう。

 

 

後半は元気になった妹ルースが退院し、ベルの家で一緒に住むことに。

もちろんマヤもいます。

 

心配材料は増えるし、環境の変化も正直苦手そうなベル。

酔っぱらって外のベンチで寝たりしてボロボロだし、デヴィッドやサイラのことにも首突っ込んじゃったせいで又何か巻き込まれてるし。

まぁでもここの集合住宅では色んなドラマが生まれて、最終話のハンナの結婚式ではそれぞれの明るい未来を思わせる場面が沢山ありました。

もちろんベルにも。

自分の辛さや弱さを認めて人にさらけ出すって勇気のいること。

人に話すことで自分が一体どの部分に傷つき行き詰まってるのか知ることもできるし。

 

ベルはルースやマヤとの関わりが増えたことで、自分の離婚についても踏ん切りがつき、何かスッキリした様子。

 

不器用だけどもっと自然体で生きていって欲しいですね。

 

ベストパートナーはどっち!?未婚の妊婦ハンナ編

出産間近のハンナ(メリッサ・ジョンズ)と恋人のリアム(ジョシュア・ジェームス)、子どもの父親アンディ(カルバン・デンバ)の三角関係のエピソードは、甘酸っぱくそれでいて爽快な着地でした。

 

このエピソードでは70歳の隣人ゲイルも活躍!

ハンナに対する終盤のアドバイスには説得力がありました。さすがっ!

 

ゲイル自身もハンナにアドバイスしたことによって、自分の気持ちを整理したのかなぁと感じられました。

このエピソードの主役ハンナは右手に障害を抱えていますが、イキイキと力強く生きる明るくポジティブな女性。大きな瞳が美しかったです。

 

 

恋人ではないアンディとの間に子どもができ、彼氏リアムも含め表向きは子どもの誕生を3人で待ちわびています。

 

ハンナは子どもの父親であるアンディと彼氏のリアムに仲良くしてもらいたいようで、アンディを煙たがるリアムの気持ちをよそに常に笑顔で出迎えます。

当然ながらリアムは面白くなさそうで徐々に意地の悪さが見え始めます。

素直で一生懸命なアンディはハンナに好意を持っているのが嫌っちゅーほど見えます。

彼氏のポジションはすでに埋まっているため遠慮しつつ、自分ができることをやろう!

日々モヤリながらもハンナの支えになろうと頑張ります。

 

そんなアンディを早く追い払いたいリアムはハンナにプロポーズ

ハンナも迷いなく結婚する選択をしますが、アンディに会えば会うほど心が揺れ始めます。

 

 

赤ちゃんの世話を積極的にするリアム。

 

きっと良い父親になってくれるだろう。

そう信じているハンナですが、アンディのことも気になるし、実際に話しも合うし楽しい!

 

ちょいちょい嫌味を挟んでくるリアムとは違い純粋に自分に向き合ってくれる。

こりゃもうアンディにしなよと私は思ってしまって(笑)

 

ところがどっこい!

アンディには超絶美しい彼女がいたんです。

 

 

でもなんだろうなぁ~初見からアンディはそんなに彼女のこと好きじゃないんだろうなと感じるような温度差が……

でもこの彼女の存在を心の底から「ヤッター!」と喜んだのはリアム(私の妄想)

だってリアムにしたら好都合じゃないですか!

この事実を思いっきり自分のアンディ追放作戦に組み込んできます(笑)

ハンナの揺れる気持ちがアンディに傾かないように……

 

リアム、ズルイし気持ち悪いしなんか怖い!

これ結婚したらしたで束縛どんどん酷くなりそうだし、リアムが後々変貌するんじゃないかと不安になっちゃいます。

きっとリアムも自分に自信がないんですよね。

 

そうは言いつつも、あれよあれよとアンディ追放作戦も進行し(オオゲサ)、アンディもついにハンナのそばを離れる決意をします。

失恋でショボクレテ……ではなく、一応仕事の都合で。

アンディは養育費はきちんと払うと最初から公言していて、そのために今よりもっと稼ぐんだと。

まぁ実際はハンナが着々とリアムとの結婚式への準備を進めている様子を見て、もう諦めようと思ったんだろうけど。

 

 

で、迎えた結婚式当日!

ここは観てのお楽しみですが、ある程度は想像ついちゃいますよね(笑)

 

この結婚式では冒頭に書いたゲイルがハンナに大きな影響を与えます。

ドラマの最終話だったこともあり、他の隣人たちも協力してハンナを後押し!

結婚生活を長年続けてきたゲイル、離婚後荒れているベルの後押しは説得力がありますしね(笑)

ハンナは隣人達のストーリー(ゴタゴタ)は知らないんだけど、ゲイルとベル、二人とも同時期に悟りを開いてますからね。

そりゃパワーあるわ。

 

最後に

長々とお付き合いありがとうございました!

全6話でコンパクトなのにシミジミ人生について考えることができちゃう濃厚なドラマでした。

コメディのようにサクッと軽い楽しい内容ではないですが、大人が楽しめる良作だと思いますので、是非視聴してみてくださいね!

 

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