「ゴーン・ガール」不快感マックスのミステリー!登場人物・キャスト・吹き替え・ネタバレ感想/hulu・U-NEXT
2014年公開当時も話題になった「ゴーン・ガール」については、
と映画好きの間で騒がれたことを覚えています。
本作の監督は数々のヒット作を生み出したデヴィッド・フィンチャー。
原作は2012年発表のギリアン・フリンの小説「ゴーン・ガール」で脚本も担当しています。
ところで、この「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクは何がどう怖かったのでしょうか。
彼女は行方不明になった被害者側ではないのか!?
いやいやいや、そんな単純な話しではなかったんですよね。
キャラクターも同情の余地のないサイコっぷりを放っているのも見どころですよ。
さぁここからはネタバレで感想をまとめていきます。
予告動画
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登場人物・キャスト・吹替
✅ニック・ダン(ベン・アフレック)
吹き替え:森川智之
✅エイミー・ダン(ロザムンド・パイク)
吹き替え:加藤有生子
✅デジー・コリンズ(ニール・パトリック・ハリス)
吹き替え:川中子雅人
✅ターナー・ボルト(タイラー・ペリー)
吹き替え:石塚運昇
✅ボニー刑事(キム・ディケンズ)
吹き替え:沢海陽子
✅ジェームズ・ギルピン(パトリック・フュジット)
吹き替え:中谷一博
✅マーゴット・ダン(キャリー・クーン)
吹き替え:本田貴子
✅ランド・エリオット(デビッド・クレノン)
吹き替え:森功至
感想
夫を陥れるゲーム
姿を消したエミリーの淡々とした語りでその当時を振り返り、日記の内容が明らかになっていくの嫌いじゃないです。
不安げなエミリーの表情が「耐える妻」「健気な妻」演出バッチリでしたね。
誠実さを欠く顎の持ち主ニックとはえらい違いです(笑)
そんな感じなんでついついその語りを鵜呑みにしがちですよね。
日記の内容やあれやこれやと出て来る話しや証拠も、ニックが不利になるように全て妻が準備してきた物ばかり。
でもなんでしょう。
エミリーがと言うより、ロザパイ(笑)の印象が元々知的でか弱さを感じないので、どの場面でも何かモヤーッと嫌なオーラをまとった女性でしたね。
それと最後の最後でオチが分かるとか、謎が一気に解かれるとかその種の楽しみはなくってあまりそこに重きは置かれてない気がしました。
「ロザパイが怖い!」って色んな所で書かれてるし(笑)もう観る前からある程度嫁さんがおかしい、何かあるなって予測出来ますしね。
結局はエミリーが教え子に手を出してる浮気夫ニックに、お仕置きがてら仕掛けた刑務所送りゲームだったんですよね。
エミリーはそもそも誘拐も何もされてない元気100倍でご健在。
ニックの一つ一つの行動や心理、外面の良さも利用した全て彼女の計算通り、計画通りでお見通しだったんです。
カメラマンに状況を考えずに笑顔で写真を撮られるのも、エミリーの計算通り。
ニックがどう言われるとどう対応するのか、性格を熟知してるんですね。
それに引き換えニックは警察に情報を提供したくっても、聞かれた事に全然答えられずエミリーの事何も知らないんです(笑)
ちょっと極端過ぎるけどね、でも男性ってこんな事多いんじゃないでしょうか。
相手を熟知してるのが愛だとは思いませんが、女ってやっぱコワーイ(°д°)!
女って基本的に怖い生き物だとは思っていますが、豊かな才能をこんな形で発揮するなんてね。
夫を殺人犯に仕立てるためにしばし別人になりすまして身を隠してたけど、最後の最後は隣人に金をむしり取られてガックシ。
でもここで諦めまいとすっかりリッチになった昔の危ない元彼を頼ったりと、結構行き当たりばったりにもなって大変そうでした。
シレッと帰宅
この彼と別荘で過ごしていた場面はさすがに緊張感ありましたねぇ。
疲れ果ててくたびれた感じのエミリーから、バリッと生まれ変わったかのように髪型も変え元彼を誘惑するのが逆に気味悪かったです。
案の定エミリーには企みがあって、本気モードで自分を束縛しかねない元彼が邪魔になって来たら、迷いもなく喉を掻っ切るとか恐ろしや。
TVでの発言からニックを殺人犯に仕立てるのをやめて、元彼に監禁、暴行され命からがら逃げ出して来たフリして、ある日突然帰宅するエミリーってやっぱりどこをどう取っても異常だわ。
警察の捜査に協力する彼女の胡散臭い演技もね。
気が遠のくとか言いながら発言が鋭すぎる(笑)
やっぱ同じ女性(の警察官)は見抜いてるけどエミリーはいつだって強気。
こんな形で旦那(男)をそばに置いてて幸せなのかなぁ。
憎み合って離れようとしてるのに、追い込んだり脅したりして繋ぎとめてても全然幸せじゃないですよねぇ。
妊娠や子どもの命(存在)を駆け引きに使ってる所も、同じ女性として全く共感できませぬ。
それでもその形(道)を選んだエミリーが凄く残念な人に思えたなぁ。
まだまだエミリーに絞られそうなニック
そしてそのエミリーの企み通りに人生を棒に振ってしまい、これからもまだ続く事になりそうなニックがお気の毒ですな。
そして何よりも子どもが……ですよね。
ニックもくだらん男だなって思うけど、エミリーの両親も何だかなぁって感じ。
特にエミリーの母ってどうよ!?
世間体や評判とか見た目とか、そういうお飾りの部分ばかり気にしてるようで、この病的なエミリーが出来上がる要素となってしまった気がしてなりませんね。
ロザムンド・パイクはあまりタイプではなかったんですが、こんなキャラクターをシレッと演じちゃったもんだから、彼女を見ると条件反射でこの「ゴーン・ガール」を思い出しますよ。
そうそう!
最後の最後にエミリーが今度こそ本当に妊娠したと発覚し離婚を諦めたニック。
それを告げた時のマーゴの嘆く場面が非常に良かったです。
ホント一瞬だったんですが、この場面があった事でニックのその後の20年近く(子どもが成人するまで)は、エミリーの魔の手から逃れられない事を暗示してますよね。
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