愛が狂気へ変わる時
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』ファイナル(シーズン6)の第3話のタイトルは「献身」。
ジューンとニック、シーズン6では初登場のリディアおばとジャニーン、そして信仰心の強さから新たな目標を見つけたセリーナ。

登場人物たちの「献身」にハラハラする第3話でした!
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第3話「献身」の出来事・要点まとめ
登場人物 / テーマ | 行動と要点 |
---|---|
ジューン | メイデー作戦での民間人利用に不満を表明。ルークとモイラを救うため、ニックに協力を求める。ニックとルークの間で葛藤する。 |
ニック | ジューンのためという唯一の理由で、ルークとモイラの救出を危険を冒して実行する。ルークと気まずい再会を果たし、ジューンと「またね」と別れを告げる。 |
ルークとモイラ | レジスタンス活動中に孤立。ニックに助けられる。モイラはニックと初対面。 |
セリーナ | ニューベツレヘムで外交官をもてなし、ギレアドを自身の理想通りに改革しようと野心を燃やす。 |
リディアおばとジャニーン | リディアおばがジャニーンと再会し、ギレアドの真実に直面する。ジャニーンを救い出すことを決意する。 |
主要テーマ | 献身、忠誠心、不信、そして登場人物たちの複雑な関係が描かれる。 |
物語の方向性 | ジューンが再び戦いに身を投じ、主要キャラクターたちが最終シーズンに向けてそれぞれの道を歩み始めることが示唆される。 |
それぞれの「大切な人たち」のために行動を起こす回
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン6第3話。ジューンのために、また一歩処刑に近づいたニックは、あまりにも崖っぷち。ジャニーン、今シーズン初登場で、あの弱々しかったか細い声はどこへやら、派手ないでたちで怒りを露わにしてリディアおばを迎えた様子が胸痛い。色々な”献身”が見れた。 pic.twitter.com/vLkX3AxUHq
— パー子@洋画・海ドラ・アニメ好き (@pchiku_pa_ko) August 15, 2025
ニックの献身と、夫ルークとの複雑な関係
今回のエピソードのタイトルは「献身」。
その通り、ジューンのためなら立場も身の危険も忘れてしまうニック(マックス・ミンゲラ)の献身っぷりが描かれていました。
事の発端は、メイデイの活動で国境付近に立ち往生してしまったルーク(O・T・ファグベンル)とモイラ(サミラ・ワイリー
)。
彼らを助けるには、ギレアドの司令官であるニックの協力が不可欠でした。
ジューンにとっては、夫であるルークを助けるために、娘ニコールの父親でもあるニックに頼むという、なんとも複雑で気まずい流れです。
いや、実際のところ気まずいのは男性同士だけだったかもしれません。
互いを理解しようとしつつ、嫉妬もあって嫌な空気感。
モイラも初対面のニックに刺々しい反応を見せていました。
ギレアドという特殊な環境では、ジューンとニックの関係も認めざるを得ないのかもしれませんが、普通の社会なら、これは間違いなく不倫(笑)
しかし、ニックはジューンのためならと、迷うことなくリスクを冒してこの任務を遂行します。
一般社会ではあり得ない感覚ですよね。
ジューンは責務のため、どこか割り切っているように見えますが、ニックはジューンへの感情が隠しきれずにダダ漏れで、見ているこっちが切なくなります。
再会したときの力強いハグは、「本当に会いたかったんだな」という二人の想いが痛いほど伝わってきました。
ルークが好きになれない理由とは
私、ルークが苦手なんです。
───なぜ好きになれないのか?
正直このシリーズを観ていると、度々この「なぜ」にぶつかるんです。
初手から、彼の立ち振る舞いがあまり好きじゃなかったのは覚えています。

今思い出しましたが、ルークとジューンって始まりは不倫でしたっけ?ルークは既婚者だったはず。ちょっとカルマ的なのを感じてしまいます。
ジューンとハンナがギレアドに連れ去られてからの、彼の行いに非があるわけじゃないし、善良で正しいことをしていると思うんです。
ひたすらジューンを待ち続け、愛している。
特にジューンがフレッドを殺害して血まみれで帰宅した時とか、尋常じゃないくらいの絶望を感じていたはず。
ギレアドへの復讐心に支配された妻の言動を、受け入れようと踏ん張っている彼には、あまり好きでなくても応援する気持ちも持てたんです。
でも、それだけなんです。
ギレアドという地獄を経験したジューンと、安全なカナダで彼女の帰りを待っていたルークの間には、埋めようのない深い溝ができてしまったように感じます。
「叶わぬ恋」が放つ、生々しい切なさ
これまでも人目を避け、何度も抱き締め合ってきたジューンとニック。
なぜかルークとジューンのハグからは、この互いを求め合う切なさを感じないんです。
もしかしたら、叶わぬ恋(関係)というフィルターで、私から見えるニックが美化されているのかもしれませんが…。
そうだと分かっていても、やっぱりルークが好きになれないんですよね。
その点、ニックは違います。
彼はジューンと同じ地獄を見てきたし、現在もギレアドから抜け出せずにいます。
ルークとのハグにはない、生々しいまでの愛と絶望を感じてしまうんです。
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ニックが守護者を殺害した背景と、その意味
絶望と言えば、ルークとモイラを救出した後の展開です。
意外とスムーズに進んでいたんですが、車に乗り込む直前に、2人の守護者に見つかってしまいニックが対応することになりました。
司令官であるニックの方が上の立場だったので、うまく誤魔化すことはできそうでしたが、報告義務が厳しいギレアドでは隠せないと踏んだんでしょうか。
躊躇せずに殺害してしまったんです。

これはヤバイ!
ジューンのためにルークとモイラを救出したとは言え、自らが直接手を汚す選択をしてしまいました。
ルークもジューン襲撃犯を、結果的に殺めてしまいましたが、それとはまた意味が違う殺害。
さすがのジューンも動揺していましたが、この行動が更に2人にとって複雑で強固な絆になってしまうのでは!?と感じてしまいました。
ジャニーンとリディアおば、意外な「愛」の形
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そして「献身」というタイトルを再度思い出させてくれたのが、リディアおばとジャニーンのシーンでした。
2人共、シーズン6初登場でしたね。
リディアおばは、行方不明になったジャニーンが売春宿「イゼベル」で働かされていると知り、自分の目で確かめにやってきました。
目の前のジャニーンを哀れみ、激しく心が揺さぶられているのが伝わってくる、リディアおばの表情。
ギレアドでは侍女を「道具」として扱ってきた彼女が、こんな風に一人に固執して感情を露わにするなんて、シリーズ初期には全く思いませんでした。
「ここから救い出す!」というリディアおばに対し、派手なメイクと露出度の高い衣装でタバコを吹かすジャニーンは「忘れて」と突っぱねるんです。
か細い声で精神不安定だった侍女時代とは、もう別人。
ある意味、ギレアドに連れてこられた当初のキャラクターに戻ったかもしれません。
確か、凄いやさぐれてましたよね?
「過酷なコロニーよりマシだ」と、ジャニーンなりに受け入れて諦め、なんとか生き抜こうとしていました。
売春婦たちの控室的な場面での再会だったので、ジャニーン(ここではキティという名でした)以外の元侍女も4人いました。
どの子も、司令官の子どもを出産した侍女ばかり。
本当はこんな扱いを受けるべきではない!と、リディアおばは諦めず、ローレンス司令官(ブラッドリー・ウィットフォード)とナオミ(エヴァー・キャラダイン)を説得するも、「あの子は下品で恩知らずなクソ女よ!」とバッサリ。
ジャニーンは問題児ではありましたが、司令官夫人も同じ女性として、この辛さを共感できたはず。
なのに用済みになるとことごとく煙たがられ追い出され…これのどこが理想の社会なのでしょうか。
夫人側の焦りや嫉妬、劣等感などもすごく分かるものの、どちらにとっても女性側が傷つくシステムで毎度疑問です。
セリーナ、新たな舞台「ニューベツレヘム」へ
そして、もう一人、大きな転機を迎えたのがセリーナ(イヴォンヌ・ストラホフスキー )ですよね。
念願の母親となったにもかかわらず、ニューベツレヘムという「自由化されたギレアド」の宣伝大使として、第2話でローレンス司令官に呼び戻された彼女。

再びいいように利用されるのも、なんだか皮肉なものです。
信仰心のかけらもないローレンスの思惑を理解しつつも(笑)、この新しい国を築くという役割にセリーナは同意します。
母親になった今、彼女はその権力と影響力を利用される立場ですが、本人は「信仰こそ自分の原点で全て」だと実感したタイミングだったので俄然乗り気になったようです。
早速、他国の女性外交官たちにニューベツレヘムのPRをしたセリーナ。
最初は怪訝な顔つきだった女性外交官たちも、ノアを抱くセリーナや、出産間近のローズ(ニックの妻)を見てホンワカムードに。
女性たちを丸め込むのは、セリーナの得意分野です(笑)
ローレンスと手を組むという選択、そして互いに興味津々な探り合いが見られるウォートン司令官(ジョシュ・チャールズ)との関係…セリーナの野心は、果たしてどんな結果を生むのでしょうか。
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ジューンとセリーナ、複雑な関係の行方
ちなみに、セリーナがニューベツレヘムの広告塔として、王族のような扱いを受けていると知ったジューンは、「でしょうね。彼女は常に勝つ」とサラリ。
これまで幾度となく打ちのめされてきたジューンだからこそ、この一言に詰まってる歴史(積み重ねてきた出来事)の重みを感じます。
分かり合えそうで分かり合えない。
長年互いの存在に苦しんできた、敵でありライバルであり…同じ母親であり、女性である二人。
この複雑な関係も、このファイナルシーズンでどう変化、決着をつけるんでしょうか。
それぞれの「献身」が見れたエピソードでしたが、同時に何かが動き出す、始まる気配を感じた回でもありましたね。
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7 | 「誕生」 | ||
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