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【ネタバレ感想】映画「妹の誘惑」は可愛すぎるミリアム・ジョヴァネッリに翻弄される兄のお話し【イタリアの文芸エロス】

観てるこっちまで翻弄される!ミリアム・ジョヴァネッリが可愛すぎ。

今回ご紹介するのは、2011年のイタリアのロマンティックコメディ映画「妹の誘惑」(原題:Gli sfiorati)。

 

ネタバレで思うがままに【感想】をまとめています。
パー子
パー子

マジでこれ好き!ミリアム・ジョヴァネッリがマジで魅力的すぎるんよ!

 

R15+相当の作品だけど、恥ずかしげもなく好きだと言える自信がある作品。

ちょっとあっち系を想像させるタイトルが、作品の質を下げてる気がせんでもないけど、実は露骨で生臭い性的描写で目を引くんではなく、どこか詩的で美しい雰囲気漂うイタリア産の人間ドラマなんですよ。

いつまでもミリアム・ジョヴァネッリのキラキラ可愛い笑顔が脳裏に焼き付いています。

 

話しの内容は賛否両論ありそうですが、個人的には爽やかな後味を残してくれる素敵な作品だと思っています。

 

是非ひとりでコッソリ観て下さい(笑)

 

 

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予告動画

ザックリだけどストーリーが分かりやすい予告動画をどうぞ。

 

実は繊細な人間ドラマ

知識もなく何気なく観た作品が自分的にドツボだとスッゴク興奮しますね。(変な意味じゃなくて)

この作品の邦題からして

「いかにもな美女(美少女)が兄をモンモンとさせるエロティックサスペンスだろうよ。」

と知った風に鑑賞したら英語でもないし全然思ってたのと違ってた。なんならジャンルも(笑)

 

確かに「妹の誘惑」はあるんですよ。だけどスンゴイ文学的な感じ。

これは肩透かし?期待外れ?

邦題と画像の要素のみに期待してしまったなら間違いなく期待外れ(笑)豪快なお楽しみはあるにはあるけど下品さゼロ。

メインはそこではないと気づいた鑑賞後に早速原題を調べちゃうくらい、邦題に違和感アリアリでした。

 

突然同居開始の異母兄妹

主役の2人は異母兄妹設定。

メテは子どもの頃突然愛人の所に逃げた父親を長年憎んで育って来ました。すでに母親は亡くなった様子。

 

そんな父親がその愛人と20年の交際を経て結婚ベリンダはその愛人との間に誕生した子どもでした。メテとは歳の差のある腹違いの妹。

 

面識もほとんどないし長年憎んで来た父親達の「産物」である年頃のべリンダに、どう接したら良いのかも分からない。このモヤモヤとした気持ちをどうすればいいのか。

 

それなのにその妹と突然同居する事に。

 

べリンダはメテの家からは出る事はなく常に下着姿でラフな格好、付き合ってる友達はヤンチャな人達だしどうにも心配。

 

何を話したらいいのか分からず混乱するメテは、べリンダとの接触を避けるために無理に予定を入れて帰らず早朝や深夜もカフェでボンヤリ。

 

女好きの欲望男・ダミアーノと夜遊びしたり、離婚した妻に娘をとられそうで立ち直れずにいる同僚のブルーノとやたらつるもうとする。

 

だけど気が付けば頭の中はべリンダ祭り!ワッショイ

 

手を出してはいけない相手だし許せない対象のはずなのに!

 

メテの悩みレベルは高く自分でも混乱しまくり。

仕事もプライベートも充実しないしウッカリポッカリ(笑)

 

そしてついについに……

 

 

魅力的なベリンダとメテ

この作品のどこに惹かれたのか?

一番は主演の2人が素敵だったんですよ。

 

兄を悩ませる妹・ベリンダ(ミリアム・ジョヴァネッリ)がね、こりゃ同性の私でもかなり好き。それに悩む側の兄・メテ(アンドレア・ボスカ)もかなりイイ!

誘惑されようがしようが、そりゃこの兄と妹なら納得しちゃいかんけど麻痺しちゃうのですな。

 

兄・メテ

兄・メテはイケメンだけど覇気もないし冴えない感じ。

悪い人じゃないけどつかみどころもないような。

 

子どもの頃から育って来た環境や今直面してる状況で更に元気も無い感じ。父親の言い分も気持ちも分かるけど、彼自身が長い間苦しんだ事実は忘れる事が出来ないし切り替えるキッカケもない。

 

「メテが生まれた頃には母親とは冷め切っていた、修復不可能だった。」

と言われてもなんの励みにも吹っ切れる力にもならない。

 

父親が言い訳すればするほどメテの存在も全て否定されるような感じ。

 

それなのに今更祝ってくれ、理解してくれ、許してくれと言われてもすぐに笑えるはずがない。ましてや結婚相手は父親を奪ったあの女性……

 

全体を通して繊細な表情や心情を読み取る感じ。淡々としてて人によっては退屈かもしれないですね。

それにこのメテの職業がね、ブルーノと筆跡学の研究をしてたんです。なかなか聞きませんよ!筆跡学って(笑)

この瞬間に何か人生、ドラマ的な面白みがありそうだなって期待しちゃいました。

 

「同じ人物が書いた文字でも経験を積む事によって筆跡は変化する。」

 

結構興味深い事を長く熱く同僚ブルーノが語っておりましたが、その中で「漂流者」という言葉が出て来ます。この「漂流者」こそが原題の意味らしくって毎日悩みながら漂うように生きる登場人物達とリンクしてるんだなと感じました。

 

妹・ベリンダ

べリンダは学校で問題を起こして元気がないらしく外出しません。家族で会食だからメテも来てと誘っておいてドタキャンしますしね(笑)

 

奔放で悩みがなさそうだけど暗い部屋でソファに座ってタバコを吸い、1人で過ごしてるからあまり声を聞く事はありません。

口には出さないけど彼女も何かしら抱えて生きて来てるなと感じられました。

 

 

でもメテをすぐにお兄ちゃんと呼んだり、メテを試すかのようにダミアーノと仲良くしてみたり。

 

茶目っ気タップリであどけなさのある仕草だけど、瞳と口元が色っぽい絶妙バランス。それに顔とのギャップありの健康的なナイスバディ子さん。なんとなくディアナ・アグロンと似てる感じ。

そんな彼女は可愛くて魅力的な武器を使いまくって兄・メテを翻弄します。

 

あからさまっちゃあからさまだけど、それだけの安い感じはないんですよね(多分)。

もう日に日にモンモンしてお疲れ状態のメテ同様、観てるこっちも一体どうなるんだ!とモンモン。

 

 

夜のローマの伝説の美女・ベアトリーチェ

途中クラブで登場する夜のローマの伝説の美女・ベアトリーチェ(アーシア・アルジェント)のかなりメンドクサイ感じも色々と興味深く観ちゃった(笑)

アーシア・アルジェントってヴィン・ディーゼルと「トリプルX」に出てたあの人ですね。あんまり夜のローマの伝説の美女って感じではないんですが、女王様的な雰囲気はありました。

 

 

ベアトリーチェはメテ達よりも年上なので、どうやって連絡先を聞こうかデートしようか、特に欲望満点男・ダミアーノは彼女の出現の度に本能むき出しでした。

 

べリンダとの接触を避けるために出かけたクラブでベアトリーチェに気に入られたメテ。少し時間を置いて連絡すると低音ヴォイスのベアトリーチェが嬉しそうに話します。

二人は食事に出かけたんですが、圧倒されるほど自分語りをするベアトリーチェ。

そして男におごられるなんて屈辱的だと会計は割り勘に。

 

帰りの車の中で3つの選択肢を持ちかけられたメテは、彼女の自宅に行く事になり結果的にお泊り。

朝帰るところまでベアトリーチェの面倒くさい感じ炸裂。ある意味女心で分かるとこはあるけど、男性からしたら「もう次はないな(‘Д’)ハァ」と思わせる面倒くささですかね。

 

伝説の美女と呼ばれること嫌ではないけど、かと言って幸せなのかと問われると疑問。寄って来る人はいるけど、結局自分と真剣に向き合う人はいない。単なる一夜の相手としか見てくれない。

人を圧倒するパワフルなしゃべりも本当は嘘の姿で、弱々しい自分を隠すため。それをボロボロと崩壊させてすぐに相手に見せてしまうし、コソコソとメモを残して帰ろうとするメテに突っかかって逆上したり。

この作品の登場人物の中ではメテも悩み深き人だけど、ベアトリーチェも「漂流」歴は長そうだ(笑)

 

 

みんなが幸せそうな清々しいラスト

荒削りと言うか分かりにくい描写があったんですが、ラストではこれから歩む道が開けた印象を受けました。もちろん良い事ばかりじゃないんですが、一皮むけた感じ。

 

メテは酔ってたし記憶も曖昧だけど、父親の結婚式前夜にべリンダに手を出してしまうというタブーでアウトな展開に。でもこれがあったおかげで彼の中で何か吹っ切れた様子でしたね。アカンネンケド

 

朝目覚めるとべリンダは先に結婚式に行ってるんです。彼女メテと同居後初外出ですよ。

いつも暗い部屋でボヤ~ッとしてたけど、露出多めのドレスを着て結婚式に出席。

着飾ってるからかもしれないけど風景の中でも彼女は際立って美しい。以前よりもピシッと前を向いてますオーラもあって更に。

 

寝坊して慌てて会場に行ったメテはオロオロして

「昨日は何もなかったよね?」

って感じで聞くと

 

「昨日は確かに何かあったわ。でもなかった事にしましょう。」

 

とアッサリと返されます。

 

実際この言葉をそのままの意味で受け取っていいのか、さてどうなのか。言葉だけ聞いたらアレなんですが、観てたらとっても清々しい。

 

それにここに集まる皆が幸せそう!
皆がひとつの空間にいるのってこの時が初めてなんです。

 

禁断の関係があったからこそ?と言うのはおかしいかもしれないけど、やっとこさ全て受け入れられたのかな。これから家族としてスタート切ったぞ!という前向きな気持ちが感じられました。

 

妹と寝ちゃうなんてね、倫理的には反してるし推奨してるワケじゃないけどさ(笑)

だけど何ともまぁ~違和感なく清々しい気持ちでラストを迎えましたよ。

 

高い塀の向こうから飛んで来たボールを、メテが蹴り返す場面とかなんかいいじゃないですか。あまりにも高い塀だから刑務所かしらと思ったけどさ(笑)

 

彷徨っていたモノが元の所に帰る(戻る)

 

って感じがしました。

 

 

ダミアーノのラストは笑えました。お仕置き的でスッキリ。ブルーノは笑顔で娘さんと手をつないでたし。ベアトリーチェも颯爽とこれからの人生を歩んでくぜ!って勢い。

 

マイナー作品みたいだし、私が好きって言う作品はあまり皆さんに共感してもらえないんだけど、何だか思わぬ掘り出し物でテンションが上がりました。

 

 

 

みんなの反応や評価、クチコミは?

 

 

 

Twitterで「妹の誘惑」「映画」で検索すると、結構沢山の投稿が出て来ました。皆さん比較的高評価!ちょっと記憶が飛んでるところもあるから、また観るのも良さそう。

 

 

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